2020年9月25日 (金)

Μουσική βραδιά(音楽の夕べ) Χάρις Αλεξίου

今週の放送分の残りでは、ソティリア・ベール&ツィツァーニスと、ヴァンヴァカーリスのブズーキ独奏がありますが、凄い一本を見つけてしまったので、1本目に上げておきます。Μουσική βραδιά(ムスィキ・ヴラディア)と言うのは、「音楽の夕べ」のような意味になると思いますが、70年代のTV音楽番組のハリス・アレクシーウが出た部分の映像集成でしょうか? この長尺の映像には、76年のガルソナや、先日のローザ・エスケナージとの映像まで、たっぷり入っています。これはハリス・ファン必見でしょう。

Μουσική βραδιά - Χάρις Αλεξίου


ヴァンヴァカーリスのアラプと言う語の出所が気になります。アラブと関係ありか、インド音楽のアーラープか。アーラープは違うと思いますが(笑)(以下放送原稿を再度)

ヴァシリス・ツィツァーニスのブズーキ伴奏で、彼と同時代に活躍した女性歌手ソティーリア・ベールが歌っています。オタン・ピニス・スティン・タヴェルナという曲で、訳すと「酒場で飲むとき」となると思います。

<2-4 Βασιλησ Τσιτσανησ-Σωτηρια Μπελλου/Οταν Πινεισ Στην Ταβερνα 3分15秒>

Όταν πίνεις στην ταβέρνα (Βασίλης Τσιτσάνης)


前回の放送とゼアミブログで、カフェやタヴェルナは主にスミルナ派の活動場所だったと解説を入れましたが、特にカフェ・アマンは、その中心的な場所として有名です。この「カフェ・アマンの歌」の3枚組には、スミルナ派に交じって、ヴァンヴァカーリスの音源もあります。よく見ると、1枚目が「カフェ・アマンの歌」、2枚目は「歌とアルコール」、3枚目は「アマネデスとタクシーミア」とありまして、ヴァンヴァカーリスの音源は3枚目に入っていました。Taqsim ZeibekoとArapという曲がありますので、2曲続けておかけします。ピレウス派のヴァンヴァカーリスでも、ブズーキのタクシームはカフェ・アマンで披露することがあった、と言うことでしょうか?  3枚目では歌、器楽共に、トルコ音楽色が強く、技巧をたっぷり披露する演奏になっています。

<3-11 Arap (Markos Vamvakaris) 3分19秒>

Arap

| | コメント (0)

2020年9月24日 (木)

ローザ・エスケナージのカナリア、ディミトルーラ 他

放送でかけたローザ・エスケナージの曲を探してみました。可愛いカナリアの鳴き声が入っていたカナリニ(Bulbul Kanaryaと興味深い訳あり)を最初に、2曲目のオリエンタルムード満点の曲、Στην Πολη Στο Μεβλα Χανε(メヴラ・ハーネの町で)は、メヴラと言うのがメヴレヴィーと関係があるのかどうか、またハーネはペルシア語の「家」なのかが、まず気になりました。ディミトルーラは、「私の」の意味のμου(ムー)が後ろに付くことがほとんどです。ディミトルーラ(Δημητρούλα )がどういう人物なのかが気になるところですが。放送でラストにかけたArapi Gazeli Usakは、希FM盤のジャケットがそのまま出ています。トルコ音楽のウッシャーク旋法を踏襲したガゼルで、歌詞はギリシア語かと思いますが、これはほとんど完全にトルコ音楽の範囲に聞こえます。出来れば動画で見たいものですが、さすがにエスケナージの若い頃の動画は残っていないようです。5本目は晩年と思われる貴重な映像で、ダンスあり歌ありで、バックのウードとヴァイオリン、ダラブッカの味のある演奏も素晴らしいです。

Bulbul Kanarya ΚΑΝΑΡΙΝΙ ΜΟΥ ΓΛΥΚΟ ΡΟΖΑ ΕΣΚΕΝΑΖΥ Ekenazi Roza


ΣΤΗΝ ΠΟΛΗ ΣΤΟ ΜΕΒΛΑ ΧΑΝΕ, 1954, ΡΟΖΑ ΕΣΚΕΝΑΖΥ


Roza Eskenazy - Dimitroula mou (Δημητρούλα μου) 1936


Arapi Gazeli Usak


ΡΟΖΑ ΕΣΚΕΝΑΖΥ ΧΟΡΕΥΕΙ,ΤΡΑΓΟΥΔΑ ΚΑΙ ΜΙΛΑΕΙ ΓΙΑ ΤΗΝ ΖΩΗ ΤΗΣ

| | コメント (0)

2020年9月23日 (水)

ローザ・エスケナージとハリス・アレクシーウ

ローザ・エスケナージとハリス・アレクシーウが一緒に出演しているTV放送の映像を、黒田先生から教えて頂きました。ちょうどディミトルーラが出てきます。これは驚き以外の何物でもない映像で、当時はアレクシーウ25、エスケナージ85位でしょうか。二人の年の差は60なので、80は間違いなく過ぎていると思いますが、ビックリするほどお元気です。元気の秘密は、やっぱり歌でしょうか。(以下放送原稿を再度)

YouTubeでハリス・アレクシーウと握手している写真を見たことがありまして、エスケナージは1890年生まれですが1980年までご存命だったので、アレクシーウが若い頃、直接のやりとりがあったようです。新旧のレベティカのディーヴァのツーショットは、とても感動的だと思いました。エスケナージの歌うレベティカは、曲によってトルコ的、そのままギリシア的、あるいはどこか微妙にユダヤ風だったり等々、色々な側面が垣間見えるように思います。エスケナージという名前からはアシュケナジー(東欧系ユダヤ)を連想しますが、イスタンブール生まれですから、やはりセファルディ(スペイン系ユダヤ)のようです。

2枚目にもローザ・エスケナージの歌唱は6曲入っていますが、3曲目のディミトルーラという曲は、アレクシーウも歌っていて、よく知られた曲だと思います。

<2-3 Ροζα Εσκεναζη/Δημητρουλα 3分20秒>

Ροζα Εσκεναζυ

| | コメント (0)

2020年9月21日 (月)

カフェ・アマンの歌

ゼアミdeワールド226回目の放送、日曜夜10時にありました。23日20時半に再放送があります。よろしければ是非お聞き下さい。エスケナージは別枠で出したいので、今日の動画はマギコだけにしておきます。

ギリシアの7回目になります。今回は「レベティカ・ソングのパノラマ」の第5集、「カフェ・アマンの歌」からご紹介します。「レベティカ・ソングのパノラマ」の3枚組シリーズは、2003年にギリシアFMから12セット出まして、いずれも元はミノスレコードの音源のようです。第5集だけ資料として残していましたが、他の11セットは全て売り切れで現在手元にはありません。因みに第1集からタイトルを列記しますと、アメリカのレベティカ、難民とレベティカ、女性たちとレベティカ、良き時代と気高き精神、カフェ・アマンの歌、レベティカとアウトローたち、過激派の歌、愛とレベティカ・ソング、レベティカの顔、富者と貧民、別れの歌、Learning about your countryとなっております。ギリシア語の表記のみで解説無しの簡素な作りですが、内容は凄い音源がこれでもかと集められています。確か同じ頃に独Trikontから、「レムベティカ~ギリシアのアンダーグラウンドの歌(2CD)【歴史的録音】」が出ましたが、内容的にはやはり現地盤には遠く及ばない感じでした。

まず、1枚目4曲目のマギコからおかけします。前にハリス・アレクシーウの歌唱でかけた曲ですが、この盤に入っているのは、リタ・アバツィの1930年代のおそらくオリジナル録音です。

<1-4 Ριτα Αμπατζη/Μαγκικο 3分11秒>

ΤΟ ΜΑΓΚΙΚΟ, 1938, ΡΙΤΑ ΑΜΠΑΤΖΗ


続く5曲目はローザ・エスケナージによるオリエンタルムード満点の曲です。彼女の曲は前々回に一曲かけただけですので、もう一度その解説を振り返り、その後3曲続けたいと思います。

YouTubeでハリス・アレクシーウと握手している写真を見たことがありまして、エスケナージは1890年生まれですが1980年までご存命だったので、アレクシーウが若い頃、直接のやりとりがあったようです。新旧のレベティカのディーヴァのツーショットは、とても感動的だと思いました。エスケナージの歌うレベティカは、曲によってトルコ的、そのままギリシア的、あるいはどこか微妙にユダヤ風だったり等々、色々な側面が垣間見えるように思います。エスケナージという名前からはアシュケナジー(東欧系ユダヤ)を連想しますが、イスタンブール生まれですから、やはりセファルディ(スペイン系ユダヤ)のようです。
1枚目だけでローザ・エスケナージの歌唱は5曲ありますが、まずは5曲目のスティン・ポリ・スト・メヴラ・ハーネと言う曲をどうぞ。

<1-5 Ροζα Εσκεναζη/Στην Πολη Στο Μεβλα Χανε 3分6秒>

もう一曲ローザ・エスケナージで10曲目のウードで華やかに始まるト・カナリニという曲ですが、彼女が歌うとどこかユダヤ風に聞こえる部分があるように思います。

<1-10 Ροζα Εσκεναζη/Το Καναρινι 3分14秒>

2枚目にもローザ・エスケナージの歌唱は6曲入っていますが、3曲目のディミトルーラという曲は、アレクシーウも歌っていて、よく知られた曲だと思います。

<2-3 Ροζα Εσκεναζη/Δημητρουλα 3分20秒>

2枚目4曲目には、ヴァシリス・ツィツァーニスのブズーキ伴奏で、彼と同時代に活躍した女性歌手ソティーリア・ベールが歌っています。オタン・ピニス・スティン・タヴェルナという曲で、訳すと「酒場で飲むとき」となると思います。

<2-4 Βασιλησ Τσιτσανησ-Σωτηρια Μπελλου/Οταν Πινεισ Στην Ταβερνα 3分15秒>

前回の放送とゼアミブログで、カフェやタヴェルナは主にスミルナ派の活動場所だったと解説を入れましたが、特にカフェ・アマンは、その中心的な場所として有名です。この「カフェ・アマンの歌」の3枚組には、スミルナ派に交じって、ヴァンヴァカーリスの音源もあります。よく見ると、1枚目が「カフェ・アマンの歌」、2枚目は「歌とアルコール」、3枚目は「アマネデスとタクシーミア」とありまして、ヴァンヴァカーリスの音源は3枚目に入っていました。Taqsim ZeibekoとArapという曲がありますので、2曲続けておかけします。ピレウス派のヴァンヴァカーリスでも、ブズーキのタクシームはカフェ・アマンで披露することがあった、と言うことでしょうか?  3枚目では歌、器楽共に、トルコ音楽色が強く、技巧をたっぷり披露する演奏になっています。

<3-6 Taqsim Zeibeko (Markos Vamvakaris) 3分9秒>

<3-11 Arap (Markos Vamvakaris) 3分19秒>

では、最後にローザ・エスケナージの歌唱でArapi Gazeli Usakを時間まで聞きながら今回はお別れです。トルコ音楽のウッシャーク旋法を踏襲したガゼルで、歌詞はギリシア語かと思いますが、これはほとんど完全にトルコ音楽の範囲に聞こえます。

ゼアミdeワールド お相手は、ほまーゆんでした。有難うございました。ではまた来週

<3-2 Arapi Gazeli Usak (Rosa Eskanazi) 3分27秒>

| | コメント (0)

2020年9月18日 (金)

「曇りの日曜日」とΣΑΝ ΑΠΟΚΛΗΡΟΣ ΓΥΡΙΖΩ

ツィツァーニスの放送でかけた3曲の内、今日はSynnefismeni Kyriaki(曇りの日曜日)と、San Apokliros Gyrizoを上げておきます。前者はツィツァーニス自身のブズーキ弾き語り、後者は彼と同時代に活躍した女性歌手ソティリア・ベールをツィツァーニスがブズーキ伴奏しています。いつも思うことですが、Synnefismeni Kyriakiは、スィネフィアスメーニ ・キリャキーと読めるはずですが、スィネフィアズメーニと濁音で発音しているのは、一種の方言的なものなのでしょうか。明るい曲調なのに、痛々しさが滲むところが、レベティカ直系の名曲たる所以でしょう。San Apokliros Gyrizoは、最初アポカリプス(黙示録)と誤読してしまいまして(笑)、それでも印象に残りましたが、何よりこの美しい短調の旋律がとても印象的です。(以下放送原稿を再度)

戦後の1950年代になると、大戦前からレベティカ・シーンに出てきていたヴァシリス・ツィツァーニスが中心になって、スミルナ派とピレウス派の要素をミックスし、初期レベティカのアンダーグラウンドな暗部も取り去って、開かれた大衆歌謡としてライカが生まれました。
ツィツァーニスの録音はフランスのオコラなどから出ていまして、オコラ盤の「ツィツァーニス讃」が手元にありますので、この中から3曲お届けします。ツィツァーニスと言えば、この曲!と言うくらい有名なSynnefismeni Kyriaki(曇りの日曜日)と、美しい短調の曲「San Apokliros Gyrizo(完全なものとして戻る?)」、ブズーキのタクシームの3曲を続けておかけします。

<8 Vassilis Tsitsanis / Synnefismeni Kyriaki 3分17秒>

Vasilis Tsitsanis-ΣΥΝΝΕΦΙΑΣΜΕΝΗ ΚΥΡΙΑΚΗ


曇りの日曜日、
あなたは私の心のよう。
いつも曇りの私の心。
ああ、キリスト様、聖母様!

雨降りのあなたを見ると
一時も安らげない。
私の心は真っ暗になり-
重いため息をついてしまう。

私が喜びをなくした
あの日のような
曇りの日曜日よ!
私の心を血滲ませる。

歌詞の訳は以下から転載
http://www.stixoi.info/stixoi.php?info=Translations&act=details&t_id=15813

<4 Vassilis Tsitsanis / San Apokliros Gyrizo 6分4秒>

ΣΑΝ ΑΠΟΚΛΗΡΟΣ ΓΥΡΙΖΩ ΤΣΙΤΣΑΝΗΣ-ΜΠΕΛΛΟΥ LIVE 1972

| | コメント (0)

«ツィツァーニスの生映像