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2007年9月26日 (水)

カザルスの1番

昨日に続き、チェロの神様、パブロ・カザルスの無伴奏チェロ組曲第1番全曲です。
プレリュードは、近年ヨーヨー・マの演奏でよく知られるようになったようですが、私はその経緯をよく知りません。
2番は既に全曲上げましたが、組曲は全6曲で、それぞれが更に6つの楽章から構成されているので、全部で36曲あるわけですが、この1番の前奏曲ばかり有名になっているようです。もったいないな~と思います。
後ろの方に行くに従って、密度の濃い難曲になっていきます。

Pablo Casals plays BACH - Suite no 1 for Cello - part 1

Pablo Casals plays BACH - Suite no 1 for Cello - part 2

プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット(1と2)、ジーグという構成。Part 1がクーラントまで、二本目がサラバンド、メヌエット、ジーグです。
プレリュードは前奏曲のことですが、2曲目からはバロック時代の一種の舞曲集で、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグという緩急緩急の組み合わせが基本パターン。サラバンドとジーグの間には、曲によってメヌエットやガヴォット、ブーレなど、別な舞曲が入ります。
基本的なイメージとしては、アルマンドはゆったりしたドイツ風舞曲、クーラントは速いフランス風舞曲、サラバンドはゆったりしたスペイン風舞曲、ジーグは速いイギリス風舞曲というものです。
ヴァイオリンやヴィオラ編曲版もありますが、クーラントの効果的な低音の使用などを聞くと、低音楽器でやってこそ、と思います。複声部の曲ですから。

マイスキーやマなど、現代の演奏家の確実な技巧とスマートさに慣れると、何とも古めかしくごつごつした感は否めませんが、カザルスは、彼にしか出せない音を持っています。確固たるカザルスの世界があります。音源を聞いていて、すぐにカザルスだ、と分かるような奏者は、そうそういません。 弾きながらの唸り声も味ですw
折に触れて立ち返るべき古典的な演奏です。

Maisky-Bach - Cello Suite No.1 i-Prelude

序に、マイスキーの演奏でプレリュードだけ上げておきます。

(本稿は、地元のSNS、イマソウにアップしていた記事の転載)

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