タラフ・ドゥ・ハイドゥークス
今日は昨日上げたタラフの別なものを3本。
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスは、2000年の初来日以来、カリスマ的な人気を呼んでいるスーパー・ジプシー・バンド。静かだった昨日のビデオとは打って変わって、超絶技巧の嵐。特にプリマ・ヴァイオリンのカリウ(色の浅黒い人)の超絶技巧には口があんぐりです(笑)。 生きたツィゴイネルワイゼン伝説と言っても良いのでは。
コチャニとのセッションは音が大きいので気を付けて下さいね。
では、ボナペティ!!
Latcho Drom - Taraf de Haidouks
映画「ラッチョ・ドロム」は、ジプシーの故地インド西部のラジャスターンから始まり、エジプト、トルコ、ルーマニア、スロヴァキア、フランス、スペインのフラメンコまで、果てしない流浪の旅路を各地のジプシー音楽の映像で綴ったトニ・ガトリフ監督の映像詩。
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの所は、メンバーが住むブカレストの南方、クレジャニ村での現地収録。村人の間で何気なく始まるセッションも凄いです。
Taraf de Haidouks & Kocani Orchestar
マケドニアのジプシー・ブラス・バンド、コチャニ・オルケスタルとデルブッカ奏者Tarik Tuxsiszogluとの共演。2001年に同じメンバーで東京でもライヴがありましたが、すさまじいパワーに圧倒されました。会場はロック・コンサートと見紛う興奮の坩堝。
Latcho Drom - Balada Conducatorolui
トニ・ガトリフの93年の映画「ラッチョ・ドロム」から。
グループの長老ニコラエ・ネアクシュの必殺技、糸弾きヴァイオリン!
この糸弾き、ライヴではユーモアたっぷりで演じられ、年老いてしわがれてはいるけど、燻し銀の歌声に皆しみじみ聞き入っていました。
ルーマニアのブルースか、吟遊詩人のエレジーか、そんなイメージの弾き語り。
ニコラエ翁は2002年9月4日永眠。
2度の来日で彼の元気な舞台姿を見れたのは、一生忘れられない宝物の一つです。
そういえば、2000年の初来日はデザイナーのヨウジヤマモトの黒衣をまとってのステージでした。確かパリ・コレのモデル&キャラクターにタラフが選ばれたそうな。めちゃカッコよかったです。
(本稿は、地元のSNS、イマソウにアップしていた記事の転載)
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