シャコンヌ
J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンと言えば、代名詞のようなこの曲を外す訳には行きません。パルティータ第2番の終曲、シャコンヌです。昨日と同じシェリングであれば良かったのですが、静止画像のものしかなかったので、とりあえず。
名手ナタン・ミルシタインのこの演奏はBSでも流れたことがあります。もうちょっと陰影を付けて欲しい気もしますが、とても立派な名演です。
Bach BWV 1004 Chaconne Nathan Milstein Violin - Part 1
Bach BWV 1004 Chaconne Nathan Milstein Violin - Part 2
この曲は最近、地元の隣町、松山の質屋のTVCMで使われています。
「たかし、あきら、さようなら。さようなら」とか言いながら、女性がグッチやヴィトンのバッグを売っていくCMです。何ちゅう使われ方、と思いましたが、印象に残ることは確か。
私が大学オケにいた頃(当時はヴァイオリン担当だったので)、よくシャコンヌを練習していて、ついには暗譜までして、団友から「シャコンドウ」とあだ名されたことがありました(笑)。
それから20年。
住み慣れた東京を去ることが決まり、或る日の夜、車の中でこの曲をかけていました。そしたら色々なことが走馬灯のように頭の中を巡り、涙が溢れ止まらなくなりました。図書館に本を返しに行くところだったのですが、返す時とても恥ずかしい思いをしました(笑)。
バッハは10年ほど離れていたけど、やはりこの曲はそういう凄い音楽だと思います。
フーガのように抽象的ではなく、彼の受難曲のようなドラマ性が感じられる曲ですが、耳を傾けていると何か深い所で喚起する力があります。
「バッハはヴァイオリン一本で宇宙を描いた」という形容もありました。
ハイフェッツのシャコンヌ全曲もあります。もしリクエストがあれば、アップしますが?w
(本稿は、地元のSNS、イマソウにアップしていた記事を一部改編して転載)
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