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2007年9月 5日 (水)

トンバク → ジャンベ、ダンベク

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今日は地元SNSにアップしたペルシア音楽シリーズの転載。トンバク奏法の簡単な解説です。
トンバクは、アフリカのジャンベ(ジェンベ)や、アラブのダンベクなど、同じ片面太鼓の元祖と言われています。
叩く位置の、真ん中がトン、側がバクという名が付けられていて、それが楽器名になっているという訳です。ペルシア語のトンバクが各地で訛ったんですね。音がそっくりでしょう? 

PersianMusic.8k.com
基礎編の3。 最初はこういうのを練習します。興味のある方は、再生後のリンクを見てみてください。全部で30くらいあります。

Farhad bazargan( 5/8 bedahe(taghib) 
こちらは応用編。8分の5拍子の難しいパターン。

<トンとバク以外の主な奏法>
リーズ=両手の9本指を使うロール
ぺラング=両手の指鳴らしのような打ち方 主に左手
エシャレ=主に左手で入れる装飾前打音

※リーズには9本指以外に、両手の薬指だけ、両手のぺラングによるリーズなど全部で16種類くらいあるようです。

トンバクは私の知る限りでは世界で最も技巧的な打楽器の一つだと思います。インドのタブラやムリダンガムと並んで、その多彩な表現には目を見張ります。
リーズと言うのは、歌で言えばタハリール(鶯の声)に当たり、最も基本的で最も難しい奏法です。これが出来なければトンバク奏者は諦めなければいけません。
また、ユーチューブだと低音が出てませんので、トンバクの本当の音は伝わらないのですが、腹に響くような低音が素晴らしいです。高い音は前、低い音は後ろに出る太鼓なので、録音も難しく、よくマイクを前後に添えているのを見ます。

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ペルシア音楽 トンバク」カテゴリの記事

コメント

ほまさんちの、太鼓教室って、このトンバクを使ってやってるのぉ?トンとバクかぁ~面白いね・・・^^

投稿: ナムナム | 2007年9月 6日 (木) 09時56分

教室って訳ではないですが、何人か遊びに来た人の前で叩いたら、興味を持つ人が多かったです。少なくとも今治で目にすることはないでしょうからw
うちには、トンバクとアラブのダラブッカがありますが、随分と叩き方は違います。ダラブッカは、トルコ音楽通の知人から少し教わりましたが、トンバク風になっているので、ちゃんと教わりたいものです。愛媛に先生いますかね?w 
今度ナムナムさんのアトリエにトンバク持って行きましょうか?

投稿: Homayun | 2007年9月 6日 (木) 12時47分

是非是非、持ってきてください^^
楽しみだなぁ~~♪

投稿: ナムナム | 2007年9月 6日 (木) 17時11分

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