バフマン・ラジャビ
トンバク特集、今日は現代の名人バフマン・ラジャビ。
実はこの人こそ私が習ったエスファンディアル・ラリ氏の師匠。ホセイン・テヘラーニの影響もあるようですが、独自の独奏&合奏スタイルを探究しているトンバクのスペシャリストです。サウスポーなので構えは反対です。
しかし、喋りの長い人で、なかなかトンバクだけ叩いているファイルがありませんでした。見かけはマグマ大使に出ていたゴアに似てるかも。
bahman rajabi hamedan 07
2分過ぎから叩いています。これは比較的トンの低音がちゃんと出ています。各種リーズをデモ演奏しています。
bahman rajabi & pedram donavazi tonbak tehran part5
弟子とのトンバク・デュオ。
Bahman Rajabi - Chakad 1380 - Part 1
サントゥール奏者とのデュオ。音が遠くて悪いのが残念。
Bahman Rajabi - Chakad 1380 - Intro 9
バフマン・ラジャビとアンサンブルChakadの合奏。
楽器編成は左から、バルバット(ウードの原型)、タール3本、サントゥール、ネイ(葦の縦笛)、ケマンチェ、ゲイチャク(イラン東部の弓奏楽器)、トンバク3台。右端がラジャビさん
ラリさんの猛烈な超絶技巧から察するに、ここで披露している師のテクニックはまだまだ序の口だと思います。CDとかは発表しない人として知られていたようですが、ごく最近1枚リリースされ、それに先立ってユーチューブがどどっと出てきたので、驚きました。
(本稿は、地元のSNS、イマソウにアップしていた記事の転載)
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コメント
CDなどで聞いたことはあっても、画像で見たのは初めてかもしれません。見ながら聞くと、打楽器の演奏はさらにわくわくしますね。
指輪とふくらんだシャツの袖がなんだか気になってしまいました。
投稿: amina | 2007年9月10日 (月) 00時06分
トンバクは93年に初めて生でみた時(ダルヴィーシュ・アンサンブルの来日公演)、何だ!あのムーミン谷のニョロニョロのような指の動きは!と、目が釘付けになったものです。それがリーズでした。ラリさんに教わったのは、その後の95年のことです。
音源で初めて聞いたのは79年で、ホセイン・テヘラーニとアスガール・バハーリーの至高のデュオでした。それ以来耳について離れない音色でした。ゾロアスター教の火のように、変幻自在に変化する、という形容もありましたねw
膨らんだ袖は、イスラム圏らしいデザインなのでしょうか?w
指輪で本体を叩くのは、トンバク奏法の一つです。
投稿: Homayun | 2007年9月10日 (月) 13時33分