ペルシア音楽の巨人たち 2 ~ アフマッド・エバーディー
昨日予告しましたアフマッド・エバーディー(1906-1992)の映像です。彼は
かの有名なミルザー・アブドゥッラー(1845?-1918)の末っ子で、19世紀のカージャール朝ペルシア古典音楽直系のセタールの巨匠。
iTuneのRadio Darvishで流れていても、すぐに、あっエバーディーだ、と分かります。その位、パンチの効いた華のある即興演奏をする人だと思います。
シャーナズィーより更に映像は劣悪ですが、大変に貴重なビデオです。2曲目はマーフールかラストパンジガーか? 一曲目は不明。左手のフィンガリングだけでなく、右手薬指でのヴィブラートなど、小技も確認できます。(ネクタイの柄がサイケかも?w)
Setar Ostad Ahmad Ebadi
Ostaad Ahmad Ebady
イランのMahoor Institutから出ている2枚のCD(下記リンク参照)は、録音状態も良く、そのインパクトのある妙技を捉えた貴重な録音です。CALTEXからもありましたが、現在は入手困難。Radio Darvishでは、アブドルワハブ・シャヒーディーとのデュエットもしばしば耳にします。早く入れねば!w
http://homepage1.nifty.com/zeami/m-iranvintage.html#Anchor951247
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コメント
とうとう出ましたエバーディー!
って遅かったですね。すみません。。。
楽器自体の音量が小さいため、セタールという楽器はアンサンブル向きではないのですが、この人のセタールだったらバヨリン100人いるオーケストラでも対抗できそうな。。。
イランから見ているため、掲載されている映像をみることができませんが、シャヒーディーとのデュエットは必見ですね。(ウード×セタールですよね?)
投稿: りーず | 2007年10月21日 (日) 02時57分
りーずさん
イランから有難うございます。
一本は、前にペルシア音楽コミュで話題に上ったビデオです。もう一本出てきてますよ。柘植先生の書かれていた右手薬指ヴィブラートがよく確認できます。
イランではユーチューブはギョレメ(「見るな」の意味のトルコ語。カッパドキアの名所。りーずさん、先日行かれたそうで)なんですねw
今度帰国された際には、また凄いのが一杯増えているかも知れませんね。イランは日本より寒いようですので、風邪に気をつけて頑張ってください。
投稿: Homayun | 2007年10月21日 (日) 20時54分
一点書き忘れました。
シャヒーディーとのデュオですが、そうです。
アーヴァーズ&ウード(つまり弾き語り)とセタール中心です。多分70年代の録音でしょうか。
投稿: Homayun | 2007年10月21日 (日) 20時55分