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2007年10月 6日 (土)

トルクメン・バフシー

Turkmen milli aydym-sazynyn jadylayan, joshduryan, alyp gacyan... owazyndan ganmak isleyanlere

先日マイミクのウィリアムさんの日記でちょいと話題になった、トルクメニスタンの吟遊詩人バフシーのドゥタール弾き語り。この情熱的なかけあい、実にすさまじいものがありますが、驚いたことに低音で倍音が入る部分があります。倍音唱法と言えば、ホーミーやホーメイが有名ですが、どちらかといえばトゥヴァの低い声のホーメイに似ています。
やはりマイミクのりーずさん(セタール、タンブールの研鑽のためイランに留学中)の日記でバフシーが話題に上ったことがありまして、その時私が例に上げたのが以下のユネスコの一枚。女性バフシーのInedit盤などと違って、ほぼ廃盤状態(おそらくレーベル自体での在庫限り)ですが、倍音唱法になっている部分が確かにありました。耳を疑いましたが、このユーチューブでトルクメンに確かにあることが証明されましたw  トゥヴァもトルクメンも同じトルコ系民族ですから、驚くことはないのかも知れませんが。

Turkmen_epic_singing Turkmen Epic Singing / Koroglu
Ayismammet Geldimammedov etc.
UNESCO  D 8213

トルクメンの語り部として知られるバフシー。この録音はタシャウズ地方の語りのようで、伴奏にはドタールと擦弦のギジャクが用いられる。この地域の英雄叙事詩の朗唱(ダスタン)で最も好まれる古いトルコの英雄叙事詩ケロウルが語られている。感じとしてはトルコのアシュク、ホラサーンのバード(吟遊詩人)、アフガニスタンの語りにも近いものがあるが、声がホーミーの寸前まで行っている凄い語り手もいる。ドタールの響きは遠くカザフやキルギスも連想させるが、ここでは旋律のラインでギジャクが出てくるので、ドタールはどちらかと言えば、リズム担当の要素が強く聞こえる。 
※音楽之友社刊 「世界の民族音楽ディスク・ガイド」の拙稿から

収録曲
1. Kheiran Eiledi (3:39)
2. Ovazy Geldi (4:14)
3. Airylymadymy? (4:41)
4. Ovezdzhan (4:36)
5. Gummur-Gummulendi (4:41)
6. Getirgin (3:15)
7. Chapar Arlaya-Arlaya (3:57)
8. Soltanym (4:47)
9. Mama Seni (3:13)
10. Bar-Da, Mama Dzhan, Khabaryng Ber (3:08)
11. Uchup Geldim (3:59)
12. Bezirgen (4:18)
13. Agam Seni (6:11)
14. Geldingmi? (4:51)

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コメント

これたまげました。仰天音楽の極み,ありがとうございました。

投稿: azam | 2007年10月 7日 (日) 21時05分

>azamさん
初めまして。コメント有難うございました。
トルクメン関係はCDでは色々聞く機会がありましたが、動画で見るのは初めてでした。エモーショナルなプレイに度肝を抜かれました。映像の力は凄いですね。

投稿: Homayun | 2007年10月 7日 (日) 22時20分

宮城で陶芸してるazamです、片桐さんの影響でイスラムが大好きになりました。zeamiさんのブログ大変参考になります.ありがとうございます。ウードのつもりでギターのフレット抜いてしまいました。イスラムの音は仕事の時最高です。

投稿: azam | 2007年10月 9日 (火) 14時22分

追伸 片桐さんとは不条理音盤委員会の片桐さんです。

投稿: azam | 2007年10月 9日 (火) 14時36分

>azamさん
再度コメント有難うございました。
不条理音盤委員会は、時々覗かせてもらっていました。フレットレス・ギターは、音色が柔らかくなって良さそうですねw 和音は大変になりますが、微分音程が容易に出るようになりますね。

投稿: Homayun | 2007年10月 9日 (火) 19時06分

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