チェチェン・クズ
昨日に続いてチェチェン関係です。タイトルはオスマン・トルコ末期の偉大な音楽家、タンブーリ・ジェミル・ベイの書いた曲「チェチェン・クズ」。正確にはチェチェン・キュズュになると思いますが。意味は「チェチェンの娘」。可憐な小品ですが、ヴァイタリティ溢れるコーカサスの人々を連想させます。小耳に挟んだ話で真偽の程は?ですが、オスマン朝のハーレムにはコーカサス出身の女性が多かったとか。確かに容姿端麗なとびきりの美人が多いように思います。
チェチェン・クズのモデルは、もっと若い少女だろうと思いますが、タンブーリ・ジェミルはどんなイメージでこの曲を書いたのでしょうか。オスマン・トルコの古典楽曲の中では、とても親しみやすい曲で、日本のウード奏者の常味さんもよく演奏されていて、生で聞いたことがあります。
DÜNYA RENKLERİ KOROSU&MUSİC FOR THE PEOPLE Sentez Müzik
ヴァイオリン、チェロ、カーヌーン、ダラブッカ、キーボードによるチェチェン・クズ。どれもトルコでも使いますが、西洋音楽との折衷的なスタイルの演奏。
Murat Salim Tokaç
弦楽器サズを中心にしたチェチェン・クズ。ネイ、カーヌーンのようなオスマン古典楽器に混じって、トルコの民謡や吟遊詩人の弦楽器サズが参加しているのがユニーク。
çeçen kızın feryadı
チェチェンの少女の叫び。孤児になってしまったのでしょうか。これは哀れで見てられません。何とかならないものでしょうか。
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