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2007年11月26日 (月)

北コーカサス6 チェチェン

北コーカサス・シリーズ、遂にチェチェンの回になりました。他国の人が北コーカサスという時、真っ先に思い浮かべる国でしょう。チェチェン人は、イングーシと同じコーカサス諸語の中のナフ諸語(もしくはヴァイナフ)に入るチェチェン語を話す民族で、イングーシと並んで彼らの先祖は7世紀頃には既にこの地に住んでいた記録があるそうです。18世紀に全シベリアを併合したロシアは南下を開始し、ウラジカフカスを拠点にチェチェンとイングーシに進出。19世紀に起こった大カフカス戦争では、激しくロシアに抵抗したそうです。勇敢な山岳民のイメージはその頃形成されたのでしょうか。ロシア語で「恐ろしい」を意味するチェチェンの首都グローズヌィの名が、手強さを象徴しているように思えます。ソ連崩壊後「パンドラの箱」が開いてしまったのはこの地でも同じで、その後のロシア連邦からの泥沼の独立闘争は周知の通りです。今では過激な独立派は少数の模様、いつかこの国にも平和が訪れることを切に願いたいです。

悲劇的なイメージが付きまとうチェチェンですが、レズギンカなどの伝統舞踊をはじめ、大衆の音楽は逞しく生き続けていました。欧米の音源では仏ArionのEnsemble Aznach(グルジアに亡命し活動している女性のみの伝統音楽グループ)位しかないと思いますが、youtubeには伝統音楽や舞踊だけでなく、ポップスも出てきています。悲劇の歴史を反映してか、短調の旋律が多く、激しいカフカスのリズムで歌われる時、その輝きを増すように思います。
      

      
チェチェンの音楽 アンサンブル・アズナシ (Arion)

Lovzar

チェチェンの民族舞踊団Lovzar(ロヴザル)のステージ。ふぁどさんのブログで紹介されていたチェチェンの女性歌手マッカ・サガイポヴァが踊りを習っていたというグループで、まだメンバーだそうです。冒頭はイスラームのズィクルでしょうか。

Makka Sagaipova  Xaza k'ant

そのマッカ・サガイポヴァ最初の大ヒット曲。いやこれは!凄いチェチェン美人ですね。途中レズギンカの舞が出てきますが、その優美さに見とれてしまいます。

CHECHEN SONG - DAYMOHK NANA (inTurkey 1992)

チェチェンの民族アンサンブルの92年トルコでのライヴ。Garmon(アコーディオン系)がSULEIMAN TOKKAEV、Dechk Pondar(太鼓か弦楽器か不明)がBILO HADJ DIDIGOV他。DAYMOHKは祖国の意味。男たちの熱い歌声も良いものです。

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