無伴奏チェロ組曲4番 Allemande
今日は4番のアルマンド。
アルマンドと言えばその名の通りドイツ風舞曲が起源ですが、J.S.バッハにおいては前奏曲の後に来る緩徐楽章のようなものと捉えれば良いでしょうか。4番のアルマンドは、弾いていて清々しいとても良い曲です。
ただし変ホ長調は開放弦が余り使えないし、指の開きが大きくてチェロで弾くには辛い調。5番のハ短調程じゃないですが。
属調から始まる後半が短調に転調してまた戻る辺りは、なかなか聞きもの。
J.S.バッハの二つの無伴奏音楽はチェロの方が後で書かれていますが、ヴァイオリンより少ない音数でこれだけ聞かせる音楽を書くのは、凄いという他ないと思います。単旋律のようでも、実は他のパートが隠れていて、それだけ上下に音を散らしてもいる訳ですね。それが飽きがこない秘密だと思います。弾き手は他のパートも意識しながら弾くことが必要だと思います。
(本稿は、地元のSNS、イマソウにアップしていた記事の転載)
Bach - Cello Suite No.4 ii-Allemande
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