無伴奏チェロ組曲4番 Gigue
いよいよ4番の組曲も、フィナーレのジーグです。
ユーモラスという形容を見かけたことがありますが、どうでしょう?
タララ、タララ、タララ、タララ、タララ、タララ、ター
の最後のターが低音に急に下がる辺りが、象のダンスを彷彿とさせるからでしょうか。
陽気で力強いフィナーレであることは確か。
速い8分の12拍子の曲で、4拍子の一拍が3連譜になっているパターンです。
後半の短調に転調して、もとに戻る辺り、本当に素晴らしいラインを聞かせます。弾いていてもぞくぞくします。マイスキーは冒頭ハイポジションで弾いて深い響きを出していますが、フィンガリング(左手)とボウイング(右手)の美しさに見とれてしまいます。
(本稿は、地元のSNS、イマソウにアップしていた記事の転載)
明日から無伴奏チェロ組曲の中でも、チョモランマ級の名曲、第5組曲へ。順に行けば3番ですが、5番を後に持ってくるとちょうどクリスマスに5番の後半があたります。5番のプレリュードは十字架を背負ってゴルゴタの丘を登る所とか、磔刑されたキリストに最後の杭を打つ所を描写しているという説があり、受難節なら向きますが、生誕節には不向きと思い、5番を先にしました。明朗かつ豪快な3番がクリスマス辺り、慈愛と歓喜に満ちた6番を最後に持ってきて今年の締めくくりにする予定です。ちょうど最後のジーグが大晦日に来ます。
Bach - Cello Suite No.4 vi-Gigue
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