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2007年12月 8日 (土)

無伴奏チェロ組曲4番 Prelude

北コーカサス・シリーズもひと段落しまして、次はザカフカス(英語のTheではなく「向こうへ」の意味のロシア語のザ<за>)、つまりロシアから見てカフカスの向こうの三国(グルジア、アルメニア、アゼルバイジャン)の伝統音楽や舞踊巡りを予定していましたが、これはまた腰を据えてやろうと思っていますので、地元SNSへの記事の転載でしばらく行く予定です。年末でちょいとしばらく余裕がないもので。

インターリュード(間奏)としてJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲を久々に持ってきました。9月に1番、2番をアップして以来です。組曲第4番変ホ長調のプレリュードから。演奏は名手ミッシャ・マイスキー。廃盤になったDVDの映像だろうと思われます。(地元では演奏の素晴らしさもさることながら、ラモスに似ているともっぱらの評判でした)

4番は全6曲中、一番知名度が低いかも知れません。私もずっと晦渋な曲だな、と思っていましたが、聞き慣れると(また弾き慣れると)これが実にいい曲。バッハの田園と言ってもいいのではないかと思われる、牧歌的なムードがあります。1番や3番のように開放弦を豪快に鳴らせない調なのも渋さの秘密かも知れません。
しかし晦渋さの一番の理由は、プレリュードの分裂気味な性格かも。
晴れやかに始まったかと思うと、段々雲行きが怪しくなり、急などしゃぶり、そしてまた快晴に戻って終わるという、つかみ難さ。この謎を解くのはこれからの楽しみです。 
かなりの難曲で、後半の激しく展開する辺りは音を鳴らすのがやっとの状況。
冒頭のアルペジオは一音ずつ切って弾く人が多いですが、マイスキーは2つつなげてスラーで弾いています。

Bach - Cello Suite No.4 i-Prelude

(本稿は、地元のSNS、イマソウにアップしていた記事の転載)

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