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2007年12月14日 (金)

無伴奏チェロ組曲5番 Prelude

今日から第5組曲、バッハの全作品中でも屈指の名曲でしょう。
6曲の無伴奏チェロ組曲中、2番と並んで短調の曲です。
荘重なフランス風序曲の後、2分50秒くらいから速い後半部分に入り、ここはフーガになっています。 チェロ一本でフーガですよ!w
 (フーガとは同じ旋律が複数のパートに順次現れるのが特徴で、カノンをもっと複雑にした楽曲形式)
一番高い弦をラからソに下げるように指定(変則調弦=スコルダトゥーラ)がありますが、響きが悪くなるため現在ではそのままの平行5度調弦で弾かれることがほとんど。ソに下げると運指は簡単になりますが、ラのままで弾こうとすると指の開きが大きくて大変。本当は5弦用に書かれた6番と並んで難曲とされる所以です。
天皇陛下にもチェロを教えた名チェリストで、御年92歳の青木十良さんの推測では、このプレリュードにおいて、キリストがゴルゴタの丘を十字架を背負って登っていく所や、とどめの杭が打たれる所(2つのコーダ=終結部)が描写されているのではとのこと。確かにコーダ辺りの音楽の密度の高さは圧巻で、音楽に引き込まれながらも(弾いていると特に)、息苦しさのような感じを覚える箇所です。プレリュードはそこで終わります。
この後にアルマンド、クーラント、サラバンド、ガヴォット、ジーグと続きますが、最後の2曲はマタイ受難曲に喩えるなら、最後のコラールでしょうか。極限の苦悩の先にカタルシスを感じ、癒されて曲が終わる点では似ているように思います。
(本稿は、地元のSNS、イマソウにアップしていた記事の転載)

Bach - Cello Suite No.5 i-Prelude

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