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2007年12月27日 (木)

無伴奏チェロ組曲6番 Allemande

今日は6番のアルマンド。G線上のアリアを思い出させる、天上的な美しさに溢れた名曲です。マイスキーはとりわけゆったりと9分近くかけて演奏しています。6番全般については昨日の記事をご覧下さい。
これは特異なアルマンドで、6曲中最もゆっくりしたテンポで、音符は細かく細分化されている曲。他のアルマンドと聞き比べると分かりますが、音域が1オクターブ高いです。ピアノのように場所を移動すればいいだけの楽器ではないので、左手が大変になってきます。
無伴奏チェロを練習するなら、まずアルマンドをしっかりね、とはよく言われることらしいですが、確かにテクニック的に入りやすいし、バッハ演奏の表現の核を含んでいると思います。1番でも移弦が多く意外に難しいプレリュードより、アルマンドの方が入りやすいでしょう。クーラントやジーグは早くて左手が大変、サラバンドはゆっくりだけど表現力の深さを問われるので、確かにアルマンドでしょうか。サラバンドとジーグの間にはオプションの舞曲が挟まれますが、そのガヴォットも高難度。とにかく6番は全て難しいです。

Bach - Cello Suite No.6 ii-Allemande

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