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2007年12月 5日 (水)

レズギンカと剣の舞

これまで何度も登場したレズギンカですが、一番最初に引合いに出したハチャトゥリアンのバレエ「ガイーヌ」の映像がまだでした。結構良いのが見つかりましたので、今日はそれをアップしました。

Aram Khachaturyan's Gayane 1 of 4 - familiar tune

これがガイーヌの中のレズギンカです。2006年アルメニアの首都エレヴァンでの公演。手の構えとか動きとか、流石にコーカサス舞踊の本場だなぁと感心します。大昔に所属していた大学オケでこの曲をやりましたが、スネアドラムのY君がハッスルする姿がいまだに目に焼きついていますw 

 

Khachaturian - Sabre dance

同じガイーヌからお馴染みの「剣の舞」。小沢征爾指揮ベルリン・フィルの演奏。剣は英語ではサーベル(Saber)になりますが、フランス語の影響かSabre(サーブル)となっている方が多いようです。分かっていても、何となく洋風センベイを想像してしまいますw

Dance with daggers - Танец с кинжалами

こちらは先月の17日にアップしたアディゲの国立舞踊団ナルメスのソリストによる「短剣の踊り」。ロシア語でターニェツ・ス・キンジャラミ(短剣を持った踊り)となっています。類似の北コーカサス版「剣の舞」は、北オセチアの時にもアップしましたが、実は伝統舞踊としてコーカサス各地にあります。推測ですが、クルドに剣の舞が入ったのも(今も本当にあるのか不明ですが)、コーカサス諸族からの影響かも知れません。シリアやイラン、トルコのクルド族にも「剣の舞」があればクルド・ルーツかも知れませんが、コーカサスのクルドだけに特有だとすれば、コーカサス系からの影響なのでしょう。

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北コーカサス(カフカス)」カテゴリの記事

コメント

「剣の舞」は、運動会のイメージが…。
確か…、小学校の運動会。
借り物競争とか障害物競走のときにかかってたような記憶があるぅ。。。

それにしても、
剣を持っての舞踏は、ちょっと怖いぃぃあたしです^^;

投稿: ナムナム | 2007年12月 6日 (木) 10時46分

>ナムナムさん
わたしらの世代では確かトリッチ・トラッチ・ポルカだったような。カバレフスキー? どちらにしてもソ連の作曲家です。
コーカサス民族の勇敢さの表象でしょうね、剣のダンスは。周りに外敵の存在しなかった日本人には理解しにくいでしょう。

投稿: Homayun | 2007年12月 6日 (木) 19時32分

 チェクナバリオンの演奏が一番好きです。勿論、演奏して楽しく、ヘビメタライブの様に熱狂出来る曲です。
 極めて民族的で、ブラームスやモーツアルトとは違ったジャンルですので、正統なクラッシックに飽きた時にいいですね。

投稿: 小川 N | 2010年5月11日 (火) 13時08分

小川 N 様
有難うございます。チェクナバリオンのレズギンカは聞いたことがなかったです。いつか聞いてみたいものです。私は3大Bやモーツァルトなどの正統派?クラシックもハチャトゥリアンなどの民族派も両方愛好しております。

投稿: Homayun | 2010年5月14日 (金) 01時28分

レズギンカには興味があり、色々調べていますが今一。
コーカシア地方で普遍的なようですが、リズムに合わせて
舞踏する、事なのだろうと思います。剣は関係ないと思いますが、昔は盛装して踊ったのでしょう。ペルシャ風では
男子は半月刀を腰に下げ、女史は裾の長い服を着たようで
すから、剣の舞のイメージが出来たと思います。
レズギンという地域があり、起源かも知れません。
ネットではイングーシ辺りの映像が沢山見られますよ。

投稿: 川越じーじ | 2014年6月30日 (月) 10時27分

川越じーじ様
コメント有難うございました。北コーカサスを集中的に取り上げましたのは、この記事の頃2007年辺りからでした。他にも北カフカス枠で色々上げております。イングーシも何度か取り上げました。
07年以降、どんどん新しい動画が増えていると思いますので、またこの地域に回ってきましたら、もっとちゃんと取り上げる予定です。

投稿: Homayun | 2014年7月 1日 (火) 00時18分

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