北コーカサスのアコーディオン
北コーカサス・シリーズも国別には一応見終わりましたので、締めとして楽器別に少し見てみようと思います。今日はメロディの中核を担当するアコーディオン。
アコーディオン、とは言わず、ガルモンとかプシャーシェと呼ばれているようです。コーカサス音楽特有の音の重ね方やコード進行、哀愁味のある古風なメロディ・ライン、3連譜の多い躍動するリズム等、とても魅力的だと思いますが、いかがでしょうか。
adige psase
アディゲのプシャーシェ独奏。両手ともボタンのアコーディオン。左の扇子の束のような音具は、テンポ・キープでよく使われているようです。踊りは17日の記事をご覧下さい。
abida 'omar circassian accordionist
女性アコーディオニスト、アビダ・オマルさんは、ヨルダン在住のサーカシアン(アディゲ、チェルケス、カバルダのいずれか)移民。彼らは19世紀のロシア南下の際に、命からがら北コーカサス各地から逃げた人たちの末裔が多いようです。ディアスポラ・サーカシアンの哀しみが聞こえてくるような演奏です。以下youtubeの解説文:abida 'omar the best circassian accordionist from jordan playing one of her compositions. may allah have mercy on her soul. (thanks to apesh ahmed)
Nalmes Kafe
サーカシアン(特にアディゲ)のアコーディオン曲を披露するこの女性のビデオ・クリップは沢山ありますが、その中からナルメスのカフェ(カーファのことでは?)。17日にアップしたアディゲ国立ナルメス民族舞踊団のカーファの伴奏音楽です。
ナルメスのオフィシャル・サイト http://www.nalmes.ru/eng/index.php
islamey
もう一曲、イスラメイ。これも17か18日にアップした中に舞踊があったと思います。
CeCeN by KuPSeJ
チェチェンの若者の合奏。戦火の中でもこうやって弾き継がれて来たのでしょう。ポップスの中にもレズギンカのリズムが躍動しているのを聞くと、ある種羨望のようなものを感じます。日本の場合は邦楽的な要素はどんどんなくなってきていると思いますので。
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