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2007年12月 6日 (木)

オフラ・ハザsingsエッツ・ハリモン

今日は今は亡きイエメン系ユダヤ人の歌姫オフラ・ハザの歌う「エッツ・ハリモン」(ざくろの木)。大昔に女性歌手ネタニア・ダヴラツ(Netaniah Davrath。確かロシア系ユダヤ人)の歌で聞いた曲ですが、1,2世代後の歌手オフラ・ハザさんの美しい歌声にもやはり聞き惚れます。
前にマイミクの白拍子静さん(天台大原流声明/作曲家/白拍子)とのやりとりで、イエメン系ユダヤの節をイメージして作曲された静さんの曲と、先日アップしたホセイン・アリザーデのBirds(おそらくバヤーテ・エスファハーン旋法)の節が似ているというのがちょっと話題になりました。それで思い出しましたが、「11月14日にアップしたアゼルバイジャンのアッシリア民謡と、イスラエル民謡のエッツ・ハリモンも似ていますよ。そういう類似って結構ありますよね」、という話になりました。

そのエッツ・ハリモンですが、ウズベキスタンのブハラ系ユダヤ人の伝承を元に作曲されているようです。アッシリア民謡は現代アラム語、エッツ・ハリモンはヘブライ語で歌われますが、両方北西セム語族に属し、これら2つとアラビア語も兄弟言語です。ユダヤの中ではイエメン系とブハラ系はとても古い伝承を今に残すグループ。静さんの自作曲も、エッツ・ハリモンも、聖書の雅歌の雰囲気を持った曲で、これは興味深い一致だなぁと思いました。

作曲者のYedidya AdmonはEtz Harimonの他にShdemati, Meshiv Haru'ach, Kach Holchim Hashotlim, Shoshanat Ya'akov, B'tset Israel Mimitsrayim, Avadim Hayinu, Chad Gadya, Saleinu Al Ktafeinu, Ayil ben Karnayim, Hafleh Vafeleh,を書いているそうです。ペサハ(過ぎ越しの祭り)の歌Chad Gadyaなど数曲は色々な人が曲をつけている定型文です。

Ofra Haza - Etz Harimon (Rimon Tree)

ザクロの木は エリコと死海の間で芳香を放っている。
我が城壁(エルサレムのこと)よ、貴神の兵士たちは遠征から戻った。
我が愛しい娘よ、あなたの愛する人は戻った。

あなたのためにオフルの宝物を、ギレアデの没薬を、エジプトの戦車を獲た。
ナイル川からヨルダン川まで、あなたに盾として千の賛歌を掛けよう。

◎幕屋イスラエル・ソング集 (キリスト聖書塾 非売品)より
91年頃から教文館のヘブライ語講座に通いましたが、上の訳文は、その頃に先生から分けていただいた貴重なヘブライ・ソング集からの引用です。
なお「オフル」というのは現在のアフリカのソマリランドに当たります。 
英訳他解説はこちらで。ここはお薦めサイトです。

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