« バラライカとドンブラ | トップページ | ユル・ブリンナーのジプシー歌謡 »

2008年1月18日 (金)

ドムラとドンブラ

三角形が特徴的なバラライカのアンサンブルでよく一緒に演奏される弦楽器に、胴の丸いドムラがあります。こちらはストレートにカザフのドンブラ直系の楽器だと分かる名前です。バラライカのような右手の自由自在なストロークではなく、マンドリンのようにピックを使って弾かれるようです。名前はドムラの方が似ていますが、音色や奏法はバラライカの方が色濃く受け継いでいるように見えます。

Balalaika. QUARTET "SKAZ" - "Moscow nights", song

ドムラとバラライカのカルテットと歌で、有名な「モスクワ郊外の夕べ」。夏の夜に語り明かす若者を描いた美しい叙情歌ですが、モスクワ放送のコールサインに長年使われていることで有名でしょう。ソロヴィヨフ・セドイ作曲のソヴィエト歌曲です。

Tamara Volskaia domra Tchaikovsky Danse russe

ドムラとピアノによるチャイコフスキーのロシアの踊り。高いパートの小さいドムラのようですが、マンドリン的な奏法なのがはっきり分かります。

Mayra

今日も一本カザフのドンブラ演奏をアップしておきます。Gauharというカザフの女性によるドンブラ弾き語りで民謡マイラ。これは見つけた時、非常に驚いたクリップです。なぜかというと、20年余り前に偶然北京放送で聞いたことのあるウイグル民謡と同じ旋律と曲名だったからです。カザフスタンは広大な国で、東は中国のウイグル、西はヨーロッパ・ロシアに接しているので、東の方ではウイグルのメロディも入ってきているのかも知れません。

|

« バラライカとドンブラ | トップページ | ユル・ブリンナーのジプシー歌謡 »

ロシア」カテゴリの記事

コメント

私も中央アジアの音楽ファンです。
さて、Gauharさんの弾くドンブラ曲Mayraはカザフに昔から伝わる曲です。
20年前にウイグルの曲として聞かれたそうですが、ウイグル自治区に伝わる曲として紹介されていたのではないでしょうか。いずれにしてもいい曲です。

投稿: 中央アジアン | 2008年1月18日 (金) 22時18分

>中央アジアン さん
コメントと情報有難うございました。
ウイグルにもカザフ族が住んでいますから、マイラもウイグルで知られていて、それが間違えてウイグル族の歌として紹介されたのでしょうか。3拍子の胡旋舞の一つのような紹介だったように思います。
カザフは広いので、西と東では音楽はかなり違うのでしょうか。首都のアルマトゥイは中国に近い東カザフですが、マイラは東の方の歌なのでしょうか。

投稿: Homayun | 2008年1月18日 (金) 23時02分

私が知っている限りカザフでは東と西で楽器の形状が少し違うほか、民謡は東や西の区別がありません。(遊牧民だから移動してしまうので歌が広まるからでしょうかね???)
東西南北どこにいっても同じ歌を聴くことができます。

投稿: 中央アジアン | 2008年1月19日 (土) 23時02分

>中央アジアンさん
コメント有難うございました。何度も足を運ばれているのでしょうか。しかし、あの大きな国で音楽的に均一というのは逆に興味深いですね。
一昨日アップした底辺が四角い方が少しでもバラライカに近いのかなと思いますが、どうなんでしょうか。

投稿: Homayun | 2008年1月20日 (日) 21時17分

バラライカの基になったのは底辺が四角いカザフスタンの東側のものだと思われます。
不思議なことにカザフは広大な国土の割に単語の違いはあるにしろ基本的に方言はありません。このように言葉の壁がないので、どの地域で作られた歌など関係がなくカザフ中に広まるのではないかと思っています。
私は中央アジア好きなだけで、音楽については聞きかじりで程度です。それでは

投稿: 中央アジアン | 2008年1月20日 (日) 22時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ドムラとドンブラ:

« バラライカとドンブラ | トップページ | ユル・ブリンナーのジプシー歌謡 »