黒海北岸のチュルク系4
11月8日の記事に続いて、黒海北岸のチュルク系4~ガガウズ。大分間に別なシリーズが入りましたので、私自身記憶が薄れましたが、頑張って行きましょう^^
ガウガズと前に書いてしまいましたが、誤りで、Gagauzでした。
ガガウズ人は、主にモルドヴァ共和国(ルーマニアと兄弟民族のラテン系)やウクライナの港町オデッサ辺りに住んでいるチュルク(トルコ)系の少数民族で、イスラームではなくギリシア正教を奉じているため、言葉がトルコ系だと認識されるのが遅れたそうです。人口は30万人ほどとのこと。ルーマニアやブルガリア、カザフスタンにも散らばって住んでいるようです。
民族の起源については諸説あり、キプチャク系の中央アジアから来たチュルク系民族にルーツを求める説もあるようですが、彼らが話す言葉はアナトリアのトルコ語に近く、クリミア・タタールやリトアニア・タタール(カライム)の言葉とは系統が違うようです。
アコーディオンが前面に出た所からは、ロシアに近い印象を持ちますが、バックにはウードやタール、サズなどのイスラーム圏の弦楽器が並び、枠太鼓などの打楽器も西アジア伝来のものです。何よりお聞きの通り、リズムに変拍子が多い所がトルコ系そのものと言っていいように思います。
Gagauz Türküsü - Şefo'nun evi
Gagauz türkücü 'Maria Kısa' : Kalk Mari kız' türküsü
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