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2008年1月25日 (金)

真夜中のトロリーバス

今日は初期のオクジャワの有名な曲の一つ「真夜中のトロリーバス」。
もの悲しいけど暖かい、オクジャワの歌の世界をよく表した一曲です。
乗り合わせた乗客たちが無言の内に都会の孤独を束の間癒す深夜のトロリーバス。オクジャワの暖かいまなざしが感じられる歌です。ソ連時代にはそんな素直な表現自体が新鮮で、ソ連社会で熱烈に支持された秘密はその辺りにあったようです。
2本目の前半は、昨日アップした「ヴォロージャ・ヴィソーツキーについて」のライヴ盤。晩年の映像でしょうか。この頃の枯淡の味わいは格別です。
(訳詩:沼野充義 NHKラジオロシア語講座テキスト「吟遊詩人オクジャワの世界」より)

Булат Окуджава - Последний троллейбус

不幸に打ち克つことができないとき
絶望が忍び寄ってくるとき
ぼくは青いトロリーバスに飛び乗る
最終の、たまたま通りかかったトロリーバスに

最終のトロリーバス、町を突っ走れ
並木道をぐるっと回って
夜中に難破してしまった人たちをみな
拾い上げるんだ

最終のトロリーバス、ドアを開けてくれ!
寒さが身にしみる真夜中には
お前の乗客、お前の水夫たちが
救助にかけつけてくれるのをぼくは知っている

一度ならずぼくは彼らとともに不幸を逃れ
彼らに肩で触れたもの・・・
どれほどの、そう、ぬくもりが
沈黙の中にあることだろう

最終のトロリーバスはモスクワを漂い
モスクワは川のように静まっていく
そしてムクドリのひなのようにこめかみを打っていた痛みも
おさまっていく

 

Булат Окуджава  ヴォロージャ・ヴィソーツキーについて 他

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