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2008年1月24日 (木)

オクジャワ名唱集

昨日に続いてロシアの吟遊詩人、ブラート・オクジャワの名唱を二つ。今日の2曲も染み入りますよ^^

Булат Окуджава Грузинская песня  グルジアの歌

オクジャワの父方の出身地は南コーカサスのグルジア。少年時代を過ごした「心の故郷」に捧げる歌です。スターリン体制下で両親は逮捕され、平和な少年時代は終わりを告げました。後年になってのどかなグルジアでの楽しい思い出を振り返った切ない歌。オクジャワの歌で最も愛されている曲の一つ。

葡萄の種を暖かい大地に埋めよう
つるに口づけし、熟れた房を取ろう
そして友人たちを呼び、心に愛を呼び起こそう
そうでなかったら、この永遠の大地に生きるかいがあるだろうか

さあ、客人たち、集まってください、私のもてなしに
面と向かって、私の評判を聞かせてください
天の神が罪の赦しを私に送ってくださるだろう
そうでなかったら、この永遠の大地に生きるかいがあるだろうか

暗い赤の服を着て私のために歌うのは私のダリ
白と黒の服を着て私は彼女の前に首を垂れる
そして歌に聞きほれ、愛しさと悲しみのあまり死ぬだろう
そうでなかったら、この永遠の大地に生きるかいがあるだろうか

そして夕焼けが立ち上り、くまなく隅々まで舞い込んでくるとき
目の前をまざまざと何度も何度も
青い水牛や、白いワシや、金色のマスが泳いでいきますように
そうでなかったら、この永遠の大地に生きるかいがあるだろうか

(訳詩:沼野充義 NHKラジオロシア語講座テキスト「吟遊詩人オクジャワの世界」より)

Булат Окуджава О Володе Высоцком  ヴォロージャ・ヴィソーツキーについて

俳優で歌手のウラディーミル・ヴィソーツキーの早すぎた死を悼んで作られた歌。妻のマリナ・ヴラディに捧げられました。ヴォロージャとはウラディーミルの愛称。

ヴォロージャ・ヴィソーツキーについて僕は歌を作ることにした
また一人、行軍から家に帰って来られないのだから
あいつは罪を犯した、ろうそくを消すのが早すぎたと言う・・・
彼は生きられるように生きただけのこと、この世界には罪を知らない人間などいない

別れのほんのしばらく、せいぜい一瞬だけのこと、それから
僕たちも彼のすぐ後を追って出発する定め
モスクワの上空には彼のしわがれたバリトンが舞うがいい
そして、僕たちは彼と一緒にちょっと笑い、泣こう

ヴォロージャ・ヴィソーツキーについて僕は歌を作りたかった
でも手は震え、メロディは詩に合わなかった・・・
モスクワの白いコウノトリが白い空に舞い上がった
モスクワの黒いコウノトリが黒い大地に降りてきた

(訳詩:沼野充義 NHKラジオロシア語講座テキスト「吟遊詩人オクジャワの世界」より)

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