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2008年2月 4日 (月)

ステンカ・ラージン

一体いつまでロシア巡り?という感じになってきました。年末年始にバッハの無伴奏チェロなどを挿んだとは言え、ロシア・マイナーから入った11月から3ヶ月続いていますのでw
まだまだ興味深いクリップはありますが、今日のステンカ・ラージンでひとまずロシアを終わりにして、明日からはウクライナ~ベラルーシ~ザカフカス(グルジア、アルメニア)と見ていく予定です。その後は中央アジアか、いきなりインドかという流れで考えています。いずれアラブやユダヤ、東欧諸国なども個別に回る予定です。

さて、ステンカ・ラージンですが、ドン・コサック合唱団やフョードル・シャリアピンの歌で有名になった「ロシア民謡」の名曲の一つ。ステンカ・ラージンは、17世紀に実在したドン・コサックのアタマン(首領)でした。ステンカは愛称で、本名はステパン・ラージンです。彼は農奴制に抵抗し、農民一揆を起こした英雄として知られています。この歌は19世紀になって作られ民謡化した曲ですが、歌詞はペルシア遠征の際にラージンが捕虜にしたペルシアの姫との故事が中心になっています。その2年後の1671年には大反乱軍を率いてモスクワの中央政府自体に攻め上がろうとしましたが、捕らえられ、最後は40歳そこそこの若さでモスクワの赤の広場で処刑されました。
以来ロシアの民族的英雄として語り継がれ、民謡も何曲か作られましたが、特に有名なのがこの曲です。昔ロシア語で歌う合唱団に参加した際に、男声合唱で歌ったことがありますが、胸のすくような豪快な歌で、歌っていて興奮しました。最後はペルシアの姫をヴォルガ河に投げ込むという残酷な結末なのですが、不満が出てきていたグループをまとめるため、コサックの首領として筋を通したのでしょう。「雄々しい歌声を響かせ、姫の魂を慰めよう」と締めているのが、せめてもの救いです。

詳しくは以下の参考文献で!
ユーラシアブックレット№17 伊東一郎著 「マーシャは川を渡れない ロシア民謡の中の文化」 東洋書店
同№70 山之内重美著 「トロイカから私を呼んでまで 続・ロシア愛唱歌集」 東洋書店

Stenka Rasin - Soviet Army Chorus

腹に響くようなロシアの燻し銀のバスが魅力。ソヴィエト軍合唱団の演奏。

Kremlin Zoria Massed Band Final

クレムリン前でのブラス・バンドとバグパイプの大合奏でロシア・シリーズを締めましょう。最初は雪山賛歌に似て聞こえてしまいます。何曲かメドレーで演奏しています。

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コメント

> ステンカは愛称で、本名はステパン・ラージンです

愛称ではなく、卑称ではないでしょうか?

投稿: m-h | 2008年3月11日 (火) 00時12分

>m-h様
コメント有難うございます。
そうですか。卑称になるのでしょうか。
私の文は、伊東一郎、山之内重美両氏の著書に倣って「愛称」としておりました。

投稿: Homayun | 2008年3月11日 (火) 19時41分

Википедия によれば

Стенька — уменьшительное «полуимя» от Степан

とあります。愛称形でいいようです。お騒がせしてすいませんでした。

投稿: m-h | 2008年3月14日 (金) 03時46分

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