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2008年2月 6日 (水)

ベッサラビア、ドゥムカ、バンドゥーラ

今日はヴァラエティー豊かなウクライナの音楽と踊りを何本かアップしました。ウクライナ西南部のベッサラビアと、ドゥムカの名唱、昨日に続きバンドゥーラ弾き語り(今日はソロ)です。ハンガリーやスロヴァキアとの国境近くのルテニア辺りも探してみたいと思いますが、見つかるでしょうか...。民族詩人のシェフチェンコが詩を書いた「ドニエプルの荒波?」も探していますが、なかなか見当たらず。赤軍合唱団も中心レパートリーにしていた名曲ですが。
ウクライナは現在人口は5000万近くに達し、面積はロシアについでヨーロッパで2番目の国。チェルノブイリの悲劇も遠い昔の話になりました。

"DOR BASARABEAN" Romanian Folk Ensemble from Ukraine

ベッサラビア(またはバサラビエ等)とはロシア帝国時代における中央ヨーロッパ領土の一部分で、現在のモルダヴィア共和国のほとんどと、現在のウクライナの一部を加えた地域のこと。ユダヤのクレズマーたちが活躍した舞台としても有名です。このビデオはウクライナ側ベッサラビアのルーマニア民族アンサンブルの演奏。冒頭に演奏されているのは、ルーマニアのネットTV、TVRの伝統音楽番組Tezaur Folcloricのテーマ曲です。コマネチのふるさとのルーマニア東部モルドヴァ地方の音楽と踊りに瓜二つ、というかそのものに聞こえます。

Magomaev Muslim - Dumka

アゼルバイジャン生まれの有名なソヴィエトのオペラ歌手、ムスリム・マゴマーエフ(この名前ですからイスラム教徒でしょう)がピアノ弾き語りでウクライナの代表的な民謡ドゥムカを聞かせます。1969年キエフでの演奏。ドゥムキーとは英訳すればThoughtの意。単一の曲ではなく、叙事的な民謡のジャンルのようです。こちらには「ドゥムカとは哀歌とも訳され、18世紀にポーランドで起こった叙事詩による民謡の形式」とありました。

Bandura

バンドゥーラ演奏、今日は女性の弾き語りで。この涼しげで哀愁漂う音色は、フィンランドのカンテレと似て聞こえます。同じように叙事的な哀歌風の歌が歌われます。(もしかしたら、どちらもヴァイキングから伝来したものなのでしょうか?)

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