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2008年2月26日 (火)

ハヴァ・ナギラ

昨日のビデオでハヴァ・ナギラが出てきましたので、今日はこの歌のクリップを3本。
一本目はシャンソン歌手ダリダの歌うハヴァ・ナギラ。歌詞は途中フランス語が混じりますが、前後のサビの部分はヘブライ語です。この曲はアハヴォ・ラボ旋法の特徴がよく出た歌で、元は東欧系ユダヤのハシディック・ソング。この旋律(ニグン)は、南ロシア(現在はウクライナ)のブコヴィナ地方からイスラエルにもたらされ、著名な音楽学者のイデルゾーンが採譜し、モシェ・ナタンソンという人がヘブライ語の歌詞を付けました。
アハヴォ・ラボのアハヴォは「愛」、ラボは「大いなる」の意味で、ユダヤ教の祈祷書の中の朝の祈祷文の出だしの一句「我らの王よ、あなたは大いなる愛で我らを慈しんで下さった」という文句に由来しています。増2度音程(ミ・ファ・ソ♯・ラ・シ・ド・レ・ミの音階のファ・ソ♯の部分)がとてもエキゾチックで、ハシディック・ソングらしいエキサイティングな歌です。アラブで言えばヒジャーズに近い旋法です。一般にはイスラエル民謡として知られていますが、現代のクレズマー音楽でもたまに演奏されています。
ダリダと言えば、色っぽい歌唱で有名ですが、ハヴァ・ナギラを歌ってもお色気タップリですね~。この曲を歌っていたとは、今日まで知りませんでした。バルバラはオデッサ系ユダヤの血を引く人でしたが、この人も顔立ちから見るとユダヤ系か?と思い調べましたが、エジプト育ちのイタリア人のようで、ユダヤ系ではないようです。

Dalida - Hava Naguila in Festival in 1959

歌詞と訳 (幕屋イスラエル・ソング集より)
 ハヴァ・ナギラ (さあ、歓喜しよう)
 ヴェニスメハー (そして欣喜しよう)
 ハヴァ・ネラネナ (さあ、喜び叫ぼう)
 ウールー・アヒーム (そして目覚めよ、兄弟たちよ)
 ベレヴ・サメアッハ (心愉快に)

Hava Nagila (My Wedding)

ユダヤの結婚式の模様。短いですが、恐いくらいのハシディックな盛り上がりがよく分かります。

Boban Markovic Orkestar "Hava Naguila"
同曲をセルビアのジプシー・ブラス・バンド、ボバン・マルコヴィッチ・オルケスタルの演奏で。そう言えばジプシー(ロマ)楽士の演奏でもたまに聞きます。残念ながら埋め込み禁止。The King of Balkan Brass live at HeimatKlänge Festival Berlin 2003. Song from Piranha CD "Live in Belgrade - The Best Trumpet of Guca"

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