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2008年2月 5日 (火)

ウクライナ民謡の色々

東スラヴ語族はロシア、ウクライナ、ベラルーシの3つですが、言葉の近さで並べると、ロシア語、ベラルーシ語、ウクライナ語、ポーランド語(西スラブ語族)の順になるとどこかで読んだことがあります。ウクライナ語は、3つの中では一番ポーランド語に近い部分があるようです。文字もロシア語とは少し違って、同じキリル系ですがウクライナ語独自の文字があります。
ソ連時代にはウクライナもベラルーシもロシアと一緒くたに見られていたように思いますが、ウクライナだけをとっても地方色が豊かで、色々な民族の歴史が重層的に重なっている所です。古くは古代のイラン系遊牧民族スキタイ、中世には東スラヴ3カ国共通の源流のキエフ・ルーシがウクライナの地から興りました。そこでの当初の支配者は、北からのノルマン人(ヴァイキング)でしたが、彼らはスラヴ世界に混血、同化していきます。キエフ・ルーシも近世にはモンゴルに倒され、数百年間いわゆる「タタールのくびき」が続きます。その他にも、フン族、チュルク系諸族、オスマン帝国など、両手で数えられない程の民族が通過していきました。中世には、あの謎のハザール帝国の版図にも一部入っていました。14世紀にコサックが最初に登場したのも、ウクライナの地です。
当然人種的には混合が進んだと思われますが、音楽で見る限り、現在の姿はロシアとかなり似通っていると言えると思います。そんな中で、今日は何曲か特徴的なビデオを見てみましょう。

Kraina Mriy 2007 - Song of Ukrainian Steppes

South of Ukraine (Kirovograd region)の民謡。ロシアの地声女性コーラスに非常に似た感じです。

Banduryste, Orle Syzyj - Ukrainian Bandura, Lviv

ピアノの中身を取り出したようなウクライナの弦楽器、バンドゥーラの弾き語り合奏。この叙情性はウクライナ的で、ロシアの歌とは大いに異なる点です。

Ukrainian kozak song

ウクライナのコサック民謡。ちょっと男声が弱い気がしますが。
先日書き忘れましたが、「コサック」とは英語読みで、ロシア語ではカザーク、ウクライナ語ではコザークです。ロシア語の方はカザフ(kazakh)とほとんど同じ綴りです。

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