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2008年3月14日 (金)

ホロンのケメンチェ

昨日に続いてトルコのビデオですが、今日は古典音楽ではなく、トルコ東北部辺りの伝統舞踊ホロンで用いられるケメンチェの音をたっぷりと。トラブゾン周辺になるのでしょうか、黒海に面した東北部の踊りで、その名ですぐ分かりますが、バルカンやルーマニアのホラと繋がりのある踊りではないかと思われます。いずれもルーツはギリシアでしょう。
ケメンチェは古典音楽の洋ナシ形と違って、細長い形で音も甲高く、無窮動的に、あるいは一種ミニマル的に反復される音形からは、ギリシア音楽の影響を強く感じさせます。エーゲ海のクレタやその周辺の島嶼部の擦弦楽器の音にかなり似た部分があります。
トルコ北東部はギリシアの植民地だった時期が長い地方で、ギリシア文化の残存する地帯はグルジア辺りまで伸びています。そう言えば、アルメニア生まれの神秘思想家グルジェフの父方はギリシア系でした。

Akçaabat Erkek Horonu

ケマンチャの時に、ふぁどさんから教えていただいたホロンのクリップ。この踊り、何とも楽しげですが、テンポが速いのでとても難しいそうです。

kemence,kemençe.horon,sıksara

ケメンチェ独奏。カラデニズ(黒海)のケメンチェとか、ポントス(この地方にあった古代王国)のケメンチェとか、そんな呼称をどこかで見た様な記憶がありますが・・思い出せません。こういう古風なフレーズの反復を聞いてすぐ思い出すのは、クレタのリラです。明日取り上げます^^

7 Year old plays Pontian Lyra/kemence

ケメンチェ弾き語り少年。この地方に住んでいたギリシア人はPontian Greekと言われていたようです。現在の住民がやはりギリシア系なのかどうか不明ですが。このTV映像はギリシアのもの。

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