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2008年3月 1日 (土)

スリコ

グルジアの歌と言えば、やはりこの曲が一番有名でしょう。戦死した兵士スリコを恋人が偲ぶ歌ですが、こんな透明感のある爽やかな歌声で表現するとは。サカルトベロ(グルジア)がロシアの支配下に入ったのは19世紀ですが、その頃に生まれた歌。何百年前から伝わる古い民謡とは違う趣きですが、透明な諦念がグルジアらしく素晴らしいと思います。グルジア語では上記の通りですが、ロシア語訳では死んだのが女性の方になっています。そちらの訳を載せておきます。(山之内重美訳)

 心もうつろに あてもなくさまよう
 あの娘はどこへ行ったやら いとしいスリコ

 夕べの城跡に 孤児ら遊ぶ
 どこかにスリコはいやせぬか 忘られぬスリコ

 森のうぐいすに 私は呼びかけた
 「お前は知らぬか鶯よ、スリコの墓を」

 優しい鶯は 私にささやいた
 「あなたの立ってるその土が スリコの墓よ」

SULIKO

前半がスリコで、後半は伝統的な多声民謡。スリコが全曲男声合唱で聞けるのはこれだけのようです。なかなか素晴らしい演奏です。
グルジア正教はヨーロッパのキリスト教とは直接繋がりがない非常に古い一派。アルメニアについで4~6世紀頃に国教化したようです。しかし、後半のような合唱を聞く限りでは、ビザンツ聖歌の影響もかなり受けているのではとも思えます。

Basiani

昨日アップしたBasianiによるスリコですが、何故か15秒しか収録されていません。このグループは2000年に結成されたようです。独立後こういうアンサンブルは沢山生まれたようです。

Stalin Pictures

恐怖の独裁政治を行ったスターリンですが、グルジア出身ということでこんなクリップがありました。歌うのは赤軍合唱団。ソ連時代からロシアでも盛んに歌われていました。

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