アルメニアのドール
昨日は夜の7時半から今朝11時までココログのメンテナンスが入ったため、アップできませんでした。確かメンテのお知らせメールとか来てなかったような気がします。突然のメンテで一日ずれましたが、今日はアルメニアの打楽器ドール(ドホルとした方が近いかも)。アルメニアも長くなりましたが、あと2,3日の予定です。
北コーカサスの太鼓と作りは同じように見えますが、リズムはペルシア音楽のレングを思わせるような8分の6拍子が多いように思います。この太鼓、ペルシアのトンバクのように重厚感のある作りではなく、スネア・ドラムに近いような軽い素材で出来ているように見えます。ペルシア音楽のリーズ(以前のトンバクの記事ご参照下さい)のような奏法が入りますが、イランのように指自体を独立させて細かく使うのではなく、両手4指合わせて細かく叩き分けているように見受けられますが、どうでしょうか。
Armenian Dhol Solo - 6 beats, slow
これは比較的明瞭に聞こえるビデオですが、残念ながら演奏風景なしです。こういう6拍のリズム・パターンが多いのは、コーカサス~イランにかけて共通しています。
DHOL DYNAMICS - An Armenian Dhol Solo
これも6拍のリズム・パターンを複雑にした即興演奏。
Armenian Dhol Solo - slow, 4 beats
こちらは4拍のパターン。アクセントの入れ方がトルコの軍楽やベリーダンスのあるリズム形に似ています。
Rustavi Dance Group - Georgian Doli (dhol) Player's
こちらはグルジアのドーリのトリオ。有名なルスタヴィの舞踊団のメンバーの演奏。このようにグルジアでは曲芸的に見せることも多いようですが、奏法自体は多分アルメニアとそんなに違わないのではと思います。
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コメント
うむ、確かに、トンバクと比べると、

作りも軽いけど、音も軽いようなぁ…
それにしても、
舞踊団の3人組、楽しそうだねぇ~
投稿: ナムナム | 2008年3月19日 (水) 21時06分
>ナムナムさん
私はこのカフカス・ドラム(ドールなどの総称)の音好きです。
はっきり言って、心躍ります^^
こんな音だと曲芸もやりたくなるのでしょうね。
投稿: Homayun | 2008年3月20日 (木) 19時37分