ナーゼリー&カムカル +中間?報告
最初に当ブログの中間?報告を^^
昨年9月に書き始めまして、記事数が今日で200になりました。アクセスは13500位で、これは多いのか少ないのかよく分かりませんが、グーグルのページランクが半年余りで「3」と言うのは、幾分早いのかも知れません。原稿締め切りやカタログ製作などこれから色々ありますので、たまにアップできない日も出てくるかも知れません。(一応予告まで ^^) 今後ともHP共々、当ブログを宜しくお願い致します。
クルドの2日目は、イランのクルディスタンを代表する名歌手シャハラーム・ナーゼリーとカムカル一族のアンサンブルの演奏。繊細極まりないペルシアの古典音楽と、熱情的なクルド音楽と、どちらにおいても一流の名手達です。
昨日肝心なことを書き忘れていましたが、クルド語は北西イラン語派の一つで、ペルシア語とも兄弟言語。でもお互いの言葉では全く通じないようです。クルド人は山岳地帯に住んでいたためでしょうか、方言分化が著しく(大きく4つに分かれ更に17の方言があるそうです)、グループが違うと詩のスムーズな理解もなかなか困難なようです。
ちょっと飛躍しますが、北コーカサスのオセチア語(スキタイとも関係のあるイラン語派)との位置関係は?などと言うのも興味深い探り所かも知れません。オセチアのルーツに当たる民族名はアランですが、イランと関係があることは一目瞭然です。アがイになっただけで、ともに「アーリア」に由来する言葉。 さて、余談はこの位にして・・^^
gol neshan
カムカル・アンサンブルの伴奏でナーゼリーさんが歌っています。この曲、仏Arionから94年に出ていたKoma Zozanというグループのアルバムに収録されていました。Koma Zozanは確かトルコ東部のクルド人グループ。この歌もトルコのクルディスタン民謡では? 2006年の来日インタビューで(9月の4つ目の記事です)、クルドは本来一つだから国境を越えて音楽も通じている、とナーゼリーさんが語っていたのを思い出す例です。
dooram lah yaran
こちらもカムカル・アンサンブルとの共演。蓮の茎のようなマレットで叩いているのはドールでしょうか。来日の時のものとちょっと違うように見えますが、とにかく打楽器陣が強力。こういうタテノリの躍動するクルド・リズムを聞くと、どうしても「剣の舞」を思い出してしまいます^^
| 固定リンク
「クルド」カテゴリの記事
- イッサのブズク(2020.08.07)
- エラーヒの息子のタンブール(2020.08.04)
- クルドの締めは、エラーヒのSuite Tarz-e Yâriとイッサ(2020.08.03)
- ラウクとウズン・ハワ(2020.07.31)
- アイヌール・ドーアンの鮮烈な歌声(2020.07.30)
コメント
Kamkarアンサンブルの音楽、大好きです。
すごく気に入ったShelerehというアルバムは無理やり友人達にも聞かせました。
投稿: amina | 2008年3月25日 (火) 23時16分
>aminaさん
コメント有難うございます。カムカルの音源は何故か欧米盤が少なく最近は入れてませんでした。Shelerehというのはレーベルはどこでしょうか。アメリカ西海岸のレーベルからは色々出ていましたね。
投稿: Homayun | 2008年3月26日 (水) 23時06分
北欧の書店から購入したのですが、テヘランのShahramというレーベルでした。
http://www.kamkars.net/albums_en/view/?id=34#2
サントゥールのArdavan氏の作曲だそうです。
投稿: amina | 2008年3月28日 (金) 23時11分