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2008年3月 8日 (土)

ジヴァン・ガスパリアン

アルメニアの音楽と言えば、この人は絶対に忘れてはいけません。ジヴァン・ガスパリアンはドゥドゥクで一番の名手。アルメニアの人間国宝級の音楽家です。ドゥドゥクは日本の篳篥とも親戚関係にあるダブルリードの笛。「世界一哀しい音色」とよく形容されたりします。とりわけガスパリアンの音色は、離散・流亡のアルメニア民族の悲しみを最も色濃く映し出していると思います。
私は見逃してしまいましたが、数年前に来日公演もありました。

Djivan Gasparyan-Eshkhemed

odar ammayi- djivan gasparyan

静止画像ですが、このクリップが一番クリアで自然に聞こえます。

Endless Vision- Masters Hossein Alizadeh and Jivan Gasparyan

イランのホセイン・アリザーデ率いる声楽アンサンブルのハムアーヴァーヤーンとの共演で、HermesからCDが出ていたプロジェクトのライヴ映像。アルメニア語がイラン語派に入れられていたことがあったと一昨日書きましたが、言葉の近さは音楽の近さでもあると思います。このアイデアはアリザーデさんからのものでしょうか? アルメニアの音楽に合わせた演奏ですが、何と自然に聞こえることでしょうか。ペルシア古典音楽とドゥドゥクの美しき出会いでした。

※今後の予定
そろそろ一巡して当ブログをスタートしたイランが見えつつあります^^  この後はアゼルバイジャン(出来るだけムガーム以外も)~イランのクルド(夏にキングレコードから出る新しいWMLシリーズ中の2006年のナーゼリーさん東京ライヴ音源のライナーノーツを担当することになりましたので、下準備も兼ねて)、イランの地方音楽(ホラサーン、ギーラーンなど)、トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギスタン、カザフスタン・・・その後は・・・トルコに廻って、黒海~カスピ海を八の字に廻り続けるかw、またはハンガリーに戻りヨーロッパを南下する予定です。

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