パリサーの78年ライヴのトンバク伴奏者
今日は78年のファーテメ・パリサー東京ライヴの際に伴奏していたトンバク奏者、モルタザー・アーヤーン(1946-)のソロがありましたので、それを見てみます。JVCの「ペルシア絶唱」をお持ちの方はご参照下さい。1980年に78年のライヴが柘植先生の解説でFM放送された際に、モルタザー・ハージェアリー・アーヤーンと聞いた覚えがあります。(まだそのカセットは保存してあります^^)
多様なリーズを華麗に駆使した切れ味の鋭い演奏は昔ながらのものですが、特に最後のテンポアップの辺りは凄いですね。この人、若い頃にはホルモズィやフォルータンのような往年のタール、セタールの巨匠との共演もあったようです。音源があれば是非聞いてみたいものです。
余談ですが、ピアノの巨匠モルタザー・マハジュビーの演奏を初めて聞いたのも、その1980年の柘植先生のFM放送でした。現在Mahoor InstitutからCDが2枚出ていますが、LP時代にはAhang-e ruz社から出ていた音源のようです。(日本イラン協会 機関紙「チャシュム」2001年5月号の柘植元一氏の連載より この号はペルシアン・ピアノの特集記事)
Morteza AYAN - beloved master
残念ながら埋め込み禁止でした。上記リンクからご覧下さい。
| 固定リンク
「ペルシア音楽 トンバク」カテゴリの記事
- 「トラキアの音楽」プロジェクト(2020.02.21)
- Nihavent Semai(2020.02.19)
- トラキアの伝統音楽(THRACE - Sunday Morning Sessions)(2020.02.17)
- 神聖舞踏とトンバク(2018.02.09)
- シャヒーディーのセガー(2017.01.17)
コメント
めちゃくちゃうまいですね。小鼓奏者の今井さんから聞きましたが、太鼓を叩く人の手として「アンパンマン」みたいな手が理想なんだそうですが、この人もそうですね。だからじゃなくって、本当にうまい。テクニックもすごい。故に音がすごくいい。中近東で、トンバックを聴くと、また格別ですね。
投稿: 白拍子静 | 2008年4月21日 (月) 00時04分
>白拍子静さん
アーヤーンは、側(がわ)を叩く高い音(バクの音)がきれいで特徴があります。アンパンマンって、フランクフルトのような指ということですよね。確かにアタックの強い音が出そうです。て言うかトンバクやっているうちに、そういう指になるのでは。末端肥大気味の方が有利かも知れませんw トンバクは、イスラエルでも聞く機会が増えてきているのでは。
投稿: Homayun | 2008年4月21日 (月) 19時08分