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2008年4月

2008年4月30日 (水)

ホラサーンの歌姫スィマ・ビナ

ホラサーン・シリーズ、今日はこの地が生んだ歌姫スィマ・ビナのビデオを見てみます。この人の音源は最近のFars Media盤の他に、90年代に仏Budaから2枚、タラネーやカルテックスから数枚あったと思います。スィマ・ビナについては、去年の9月17日の記事で某雑誌への拙稿を転載してありますので、ご参照下さい。CD、DVDについてはこちらで。
ホラサーンの表記ですが、一般的と思われるKhorasanの他にChorasan、Khurasan、Xurasanなど色々なアルファベット表記が存在しているため、まだまだyoutubeも全貌が分からないと思います。ペルシア文字で検索をかければ更に出てきそうな気もしますが、イラン本国ではyoutubeは見れないそうですので、海外でアップされたものだけとなると、それ程ないのかも知れません。

sima-bina

これは70年前後のラジオ番組Golhaye Tazeに出ていた頃の映像か。Taranehからシャヒーディーとのカップリング盤もありました。タグの中にTaranehと出てますし、見た目も若いし^^

Xurasani music culture by Sima Bina

これはダスタン・アンサンブルのメンバー(バルバットとダフの二人)との共演ですから、ここ5年以内の映像だろうと思います。DVDが3本ほど出ていて、その中からの映像かもしれません。(現在手元に資料がないため確認できておりません) しっとりしたヴォーカルが素晴らしいですね。微小音程がほのかに感じられる歌唱です。左のドタールはホラサーンを代表する弦楽器。

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2008年4月29日 (火)

アフガンのホラサーン/タジク音楽

ホラサーンで数日見てきましたが、ほとんどがアフガニスタン側のクリップ。イランの方はほとんど見つかりません。Khorasan,とBakhshiで検索しても、ほとんど先日のハジ・ゴルバン・ソレイマニだけでした。Mahoorからバフシー関係はかなり出ているので、もっと見つかっても良さそうなものですが。今日のビデオもおそらくアフガニスタン西部のヘーラートか北部バルフ辺りのタジク族の演奏と思われます。(民謡歌手スィマ・ビナのクリップは色々ありましたので、明日以降にアップします)
楽器は、一本目がタンブールとザルバガリ、二本目がラバーブとタブラ、ザルバガリ、三本目はハルモニウム弾き語りにラバーブとザルバガリ。歌の節回しはかなりインド寄りに聞こえますが、打楽器はトンバクとタブラの奏法が混じったようなテクニックで、大変に興味深いものがあります。豊かな低音は間違いなくトンバクの影響でしょう。タンブールとのデュオはエキサイティングで、とても素晴らしいと思います。
古代のササン朝から近世のカージャール朝まで、ホラサーンは現在のイラン東北部のホラサーン州とアフガニスタン北部、タジキスタン(西部?)、ウズベキスタンのトランスオクサニア(アラル海に注ぐアム、シル両河川の間。現在もペルシア語話者が結構いるらしい)にまたがる大きな地方でした。現在もその共通点、相違点が色々見えて大変興味深い訳ですが、youtubeのおかげでこうして映像で確認できるのは嬉しい限りですね。
中世ホラサーン生まれのペルシア文化の特に名高い偉人を列挙してみました。ルーダキー(ペルシア古典詩初期の詩聖)、ルーミー、フィルドゥースィー(王書の著者)、オマル・ハイヤーム(ルバイヤートの著者)、イブン・スィーナー(アヴィセンナ)と、錚々たる顔ぶれです。

Tajikan--Yarane Khorasan 1 www.Tajikam.com

Tajikan--Yarane Khorasan 5 www.Tajikam.com

Dokhtar tajik

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2008年4月28日 (月)

ホラサーンの女性ポップス歌手

ホラサーンの女性歌手を見つけましたので、今日はそれを2本。ホラサーンとは言っても、やはりアフガニスタン側(おそらくアフガン北西部)のようです。タジク族ということになるのでしょうか。そう言えば2001年の同時多発テロの直前に自爆テロで暗殺されたマスード将軍もタジク族でした。
ファールスィー(ペルシア語)とダリー語(ペルシア語に極めて近いアフガニスタンのイラン系言語)の両言語で歌っているのでしょうか。1本目の節回しはグーグーシュにも似ています。(彼女は西の端のトルコ系アゼリでしたが)2本目ですが、この緊迫感のあるメロディ・ラインと音階は、パミール山中のタジキスタン東部バダフシャン地方の音楽にも似て聞こえます。
ペルシア文化の揺籃の地は、このように今も多様で魅力的な音楽文化を保っているようです。

Khorasan/Aryana -- the homeland of FARSI e DARI

Farsi = Tajiki = Dari

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2008年4月27日 (日)

古都バルフ

昨日ペルシアの詩聖ルーミーの出身地バルフの話が出ましたので、探してみたら面白いビデオがありました。現在はアフガニスタン領になるホラサーンの町バルフを巡るクリップです。ペルシアと中央アジア(トランスオクサニア)の様式が混ざったようなモスクのフォルムと青い色の美しさも印象的ですが、数々のイラン文化の偉人を生んだ町のようです。ルーミー(モウラヴィー)だけでなく、医学者イブン・スィーナー(アヴィセンナ)もそうだったんですね。ここで流れている音楽は、どちらかと言えばカッワーリ的なインド・イスラーム系の音楽。現在のこの地の音楽なのでしょう。ルーミーやアヴィセンナの頃はどうだったでしょうか。当時既にカッワーリの原型はあったはずです。

Khorasan -- Balkh e Bastan -- Tajikan

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2008年4月26日 (土)

ハジ・ゴルバン・ソレイマニ

さて今日からしばらくペルシア古典音楽を離れ、イランの地方の音楽を見て行こうと思います。まずはイラン東北部ホラサーン地方のバフシー(バード=吟遊詩人)としてイランの内外で名高い、農夫兼音楽家ハジ・ゴルバン・ソレイマニのドキュメンタリー・フィルム。
彼は1920年にホラサーン北部のGhuchanの小村Aliabadに生まれたとのこと。もう87歳という高齢ですが、ドタール弾き語りはかくしゃくとしたもの。トルクメンに近い所ですから、トルコ系住民が多く、彼もペルシア語だけでなく、トルコ語、クルド語でも語っているようです。この人の音源はKereshmehから90年代に出ていました。
2弦とは思えない技巧的なドタール演奏ですが、トルクメンの場合のようにテクニックを誇示する感じのパンチの効いた演奏と言うよりは、ホラサーン・バフシーの歌心が豊かに感じられます。ルーミーが生まれたのもホラサーン(現在はアフガニスタン領に入るバルフ)で、この辺りはペルシア文化の揺籃の地でもあるんですね。
ビデオは埋め込み禁止でした。

Haj Ghorban Soleimani - Plectrums of Love - 1 / 2

Haj Ghorban Soleimani - Plectrums of Love - 2 / 2

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2008年4月25日 (金)

ムニール・バシール

昨日はイランのウードを見ましたので、対比として今日はアラブ音楽のウード奏者で最も有名な、ムニール・バシールの演奏を見てみましょう。彼のyoutubeもかなり出てきています。
ムニール・バシールは97年に急逝したイラク出身のウード奏者で、晩年までかなり長くハンガリー(カトリックが多い国)を中心に活動していたようです。これはイラクのシリア正教の家系に生まれたことと無縁でないようにも思います。また彼の演奏には、アラブ音楽のバイタリティ溢れるイメージから少し離れた感じの洗練美があるのも、そこに秘密があるのかも知れません。息子のオマル・バシールとのデュオも出てますが、今日は親父さんのインスピレーション溢れる演奏の模様を。映像で見るとまた格別な味わいがあります。
二、三本目はタクシーム(即興演奏)。どちらかと言えばトレモロが多いように思うイランの場合と違って、音は少なく、間を有効に生かした演奏。音の飛翔にたまらない魅力がありますが、フラメンコっぽくなってくる辺りは好みが分かれると思います。
一本目の前半はインタビューですが、後半は1992年のブダペスト・ライヴで披露していた曲。ここからはクリスチャンとしての一面を強く感じます。(以下そのCDのコメント拙稿より)
      

イラクのシリア正教徒の家に生まれた、今は亡きウードの巨匠、晩年のライヴ。タクシーム3曲(ヒジャズ・カル、アジャ ム、ラハーウィー)とユニークな編成のナハーヴァント。ウードが紡ぎ出すナハーヴァントの哀愁の旋律に、バッキアーナス・ブラジレイラス(ブラジル風バッハ)No.5のアリア 風女声の母音唱法が答え、そのバックで教会の鐘とオルガンが遠く響き渡ります。非常に独創的な「ウード・スピリチュアル」とでも言えそうな音楽です。

munir bashir --1

munir bashir ----- 2

munir bashir ----- 3

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2008年4月24日 (木)

イランのウード

イランのウードとバルバットのビデオがありましたので、それをアップしてみました。
ウードは元々古代イランのバルバットがルーツと言われています。Barbatは2音節ですが、頭の子音BBの音が中国に入ってPP(ピパ)になり、それが日本に渡来して琵琶になったというのは有名な話。琵琶というのはペルシア語直系の名前なんですね。一方西進した方は、アラブで「木」の意味のウードと呼ばれるようになり(胴が一木くりぬきではなく寄木になったのもあるのでしょうか)、アラビア語冠詞のalが付いてal-oudとなり、西洋に持ち込まれると名前が訛ってluteとなったと言うのも有名だと思います。
一本目は数少ないイランのウード名人マンスール・ナリマンの演奏。CDがClub du Disque Arabeから一枚ありましたが、現在は入手不可でしょう。名歌手シャヒーディーのウード弾き語りもありますが、前にアップしましたので、今回は割愛します。2,3本目は演奏者は不明で、バルバットによる演奏だそうです。ホマーユンとエスファハーンとありますが、どことなくアラブ寄りに聞こえる演奏です。

Oud (Barbat) Ostad Nariman

Barbat - Homayoun

Barbat - Esfahan

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2008年4月23日 (水)

デルキャシュ

今日は50、60年代に大人気だった女性歌手デルキャシュの歌唱をアップしてみました。ハイェーデ、グーグーシュなど、歌謡系も沢山ありますが、彼女らより先輩格のデルキャシュもいくつか出てきたのには驚きました。グーシェの名前にもありますが、デルキャシュとは「魅惑的」の意味で、その通りの美貌の持ち主だったようです。当時盛んになっていた放送メディアに乗って人気を博し、エジプトのウム・カルスームに喩えられるほどだったそうです。ポピュラーだけでなく、古典のアーヴァーズもこなす歌手でした。
今日の一本目はおそらく最近の映像だと思いますが古典的な歌唱(タスニーフでしょう)、二本目は往年の映画の中のワンシーン。アルトの低い声が特徴的で、Radio Darvishなどでも頻繁にかかっていますが、すぐに彼女と判別できます。カセットは結構ありましたが、CDで余り入手出来ないのが残念なところ。60年代にはアーヴァーズだけのアルバムもあったようです。

Delkash

Iran "دلكش در فردا روشن است Delkash in Farda Roshan Ast"

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2008年4月22日 (火)

ナヴィッド・アフガー

今日はナーゼリー来日公演の際にトンバク伴奏していたナヴィッド・アフガーのソロ。ナーゼリーさんの伴奏の時とは打って変わったアブストラクトなトンバク奏法で、Club du Disque Arabe(ディスクアラブ社倒産のため現在は入手不可)からのソロ・アルバムでもこういう演奏を展開していました。映像で確認するのは初めて。
Navidafghah肘で楽器を押して音程を変えるなど、特殊奏法のオンパレードです。レングなどペルシア的なハチロクのリズムにこだわらず、トンバクの可能性を探求している人のようです。様々なワールドミュージックとのコラボレートを繰り広げるケイヴァン&ビジャン・シェミラーニ兄弟などとは、また違った行き方。時々出てくるベーシックなトンバク奏法の鋭さと完璧なテクニックにも驚きます。

Tombak Solo ( by Navid Afghah)

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2008年4月21日 (月)

ハラジと彼の弟子

トンバクが続いていますので、後何日かやってみます。今日は前にもアップした(はず)中堅名手マジッド・ハラジのソロと彼の弟子の演奏。2002年のホセイン・アリザーデさん来日の際の伴奏者です。BudaやKereshmehからの諸作など、アリザーデさんとの共演作は沢山あります。パリに彼のトンバク学校があることは、Budaからのソロ・アルバムにも早くから書かれていましたが、スイスのバーゼルとか、その他のヨーロッパの国々にも広がっているようです。近年は古楽や地中海音楽の色々にトンバクが頻繁に使われるようになりましたが、マジッド・ハラジとシェミラーニ一家の活動の影響も多いのではないでしょうか。

Tombak solo by Madjid Khaladj

まずは、ハラジさん自身のソロから。かなり皮の緩んだ楽器を使っているのは、何か意図があってのことでしょう。この演奏は、どことなく北インドのタブラ・ソロを思わせる部分もあるように思います。

Madjid Khaladj's Educational Project - 2

これはバーゼル音楽院での彼の弟子によるデュオのようです。コメントに、Please tell us what is the origin of this music. Is it ritual or purely abstract. It is very hypnotic. ~ This piece is not based on any ritual, it is a duo that was composed and developed by Madjid Khaladj during a workshop. とありますが、否定していてもどことなくritualに聞こえてしまいます。私はグルジェフの伝記映画「注目すべき人々との出会い」のラスト・シーンを思い出してしまいました。右の女性の白装束のような衣装が、その印象を強めます^^ どちらにしてもハラジさんの音楽性が濃厚に出ている作品です。本来ホセイン・テヘラーニの弟子だった人ですが、随分と独自の世界を開拓したものだなぁと思います。

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2008年4月20日 (日)

パリサーの78年ライヴのトンバク伴奏者

今日は78年のファーテメ・パリサー東京ライヴの際に伴奏していたトンバク奏者、モルタザー・アーヤーン(1946-)のソロがありましたので、それを見てみます。JVCの「ペルシア絶唱」をお持ちの方はご参照下さい。1980年に78年のライヴが柘植先生の解説でFM放送された際に、モルタザー・ハージェアリー・アーヤーンと聞いた覚えがあります。(まだそのカセットは保存してあります^^)
多様なリーズを華麗に駆使した切れ味の鋭い演奏は昔ながらのものですが、特に最後のテンポアップの辺りは凄いですね。この人、若い頃にはホルモズィやフォルータンのような往年のタール、セタールの巨匠との共演もあったようです。音源があれば是非聞いてみたいものです。
余談ですが、ピアノの巨匠モルタザー・マハジュビーの演奏を初めて聞いたのも、その1980年の柘植先生のFM放送でした。現在Mahoor InstitutからCDが2枚出ていますが、LP時代にはAhang-e ruz社から出ていた音源のようです。(日本イラン協会 機関紙「チャシュム」2001年5月号の柘植元一氏の連載より  この号はペルシアン・ピアノの特集記事)
Parisavi




Morteza AYAN - beloved master
残念ながら埋め込み禁止でした。上記リンクからご覧下さい。

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ジャムシド・モヘッビのトンバク・ソロ

さて、遅いアップになりました。(というか日付変りましたw)
今日はトンバク名人のジャムシド・モヘッビ(1953-)のクリップがありましたので、それを行ってみます。サントゥール奏者のパルヴィーズ・メシュカティアンのバックでよく叩いていた人だったと思います。イスファハーン生まれで、タールのラディーフとホセイン・テヘラーニ様式のトンバクをホセイン・プール・アブーターレブから学び、後にナセル・ファルハングファルのスタイルのトンバク奏法を習得したとのこと。(阪田順子著「20世紀におけるペルシア伝統芸術音楽の伝承」より)
このクラスの名手のステージ以外の映像が出てくることは稀だと思います。多種多様なリーズ(両手を様々に使ったスネアのロールのような奏法)は勿論、両手のペラング(指鳴らしのような奏法)が細かく入る技巧的な独奏です。きめの粗いフラッシュ・ビデオですから、映像は当然追いついていません^^

Jamshid Mohebi (Professional Tombak Player) Part 01

Jamshid Mohebi (Professional Tombak Player) Part 02

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2008年4月18日 (金)

クラリネットによるラディーフ

トンバク関係を探していたらまた色々見つかりましたが、それらはまたにして、往年のクラリネットの名手シルホダイェーの素晴らしいビデオが見つかりましたので、今日はそれを行きます。冒頭の司会者はネイの名手ハッサン・キャサイー。シルホダイェーのソロ音源はCALTEXから出ていましたが、現在は入手困難。演奏しているのは中立音程の多いセガーですから、どこかアザーンを思わせるようなクラリネットの音色はエキゾチックな魅力に溢れています。クレズマーとも全く異なる、一種「夜の音楽」の空気感を持った演奏です。1926年生まれですから、キャサイーとほぼ同世代でしょう。同期のよしみでしょうか^^ 赤を入れた所は、ペルシア詩の引用でしょうか。そんな感じの粋な言い回しで、ネイ名人にふさわしいコメントに思えます。

以下ビデオの詳細
Segah - shahgusheh Mokhalef in Masnavi style. Master Hassan Kassayi introduces him : "the fondement of Music is resumed in just one word : it's musician soul burning which can impress listener's heart ; only Candle knows why Butterfly gives his soul".
Mohammad Shirkhodayi, târ and clarinet player, born in Tehran, 1926.
At age of 15 he entered in Tehran Music Academy, and there, on Ali Naghi Vaziri and Ruhollah Khaleghi's advice, he started to study târ.
He performed as a solist on Tehran Radio (created in 1940) at the age of 19 ; then he became a member of famous R. Khaleghi's Academic Orchestra.
During first "Golhâ" (Golhâ-ye djâvidân) performances on radio, director Davood Pirniâ asked him to play clarinet ; Shirkhodayi's beginning's on this instrument were so amazing that he then specialized on clarinet.
He recorded with the most famous musicians in his time, from Gholam Hossein Banan to Hossein Tehrani through Abolhassan Saba.
His works along with those of Hosseinali Vaziritabar contribute to the creation of a radif for clarinet.
He worked all his life as an expert for different regional Music Academies in Iran.

M. SHIRKHODAYI - radif on clarinet
残念ながら埋め込み禁止でした。

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2008年4月17日 (木)

テヘラーニ、サバーを語る

昨日のビデオの姉妹編でしょうか、アボルハッサン・サバー(1902-57)の足跡を讃えるビデオと、弟子でもあり彼の伴奏も頻繁につとめたトンバク名人ホセイン・テヘラーニのレッスン?映像。サバーは55歳の若さでこの世を去りましたが、あのミルザー・アブドゥッラーやダルヴィーシュ・ハーンからタールやセタールを学んだ人で、カージャール朝のペルシア古典音楽の中心で活躍し、20世紀前半のペルシア音楽では、この人の影響を何がしか受けてない人はいないのではと思われるほどの巨匠。セタールとヴァイオリンが中心ですが、他にも色々な楽器を演奏したマルチインストゥルメンタリストでもあったようです。特に味があるのがヴァイオリン演奏で、クリップの中にも静止画像で出てきます。昨日のデイラーマンなどは(MahoorのViolinの一曲目)、まるで人間が歌っているかのように聞こえる驚愕の演奏でした。テヘラーニの強靭な音が伺える映像も貴重です。(どなたかペルシア語の分かる方、テヘラーニのトークを訳していただけたら嬉しい限りですが^^) 昨今日本でも人気の高いペルシアン・ピアノの名人Morteza Mahjubi(モルタザー・マハジュービー)もサバーの同時代人。頻繁にこの映像の中に登場します。

Tribute to Ostad Saba ابوالحسن صبا from students Banan & ..

Ostad Hossein Tehrani talking about Ostad Saba

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2008年4月16日 (水)

デイラーマンの歌

11月位からロシア・マイナー~カフカスを中心に巡ってきたわけですが、今日からイランに入ります(と言うより、戻りますでしょうか^^)。
まず一本目は何処か懐かしいダシュティ旋法の名曲「デイラーマンの歌」。歌うのはこの曲を有名にした名歌手バナーンです。バナーン自身と、彼を巡る20世紀前半のペルシア音楽の巨匠たちがビデオに次々登場します。この曲をダシュティ旋法に取り入れたアボルハッサン・サバーを初め、モルタザー・マハジュビー(この曲のバックのピアノはおそらく彼の演奏)、イラン近代音楽の大御所アリ・ナギ・ヴァズィーリーと後輩のルーホッラー・ハーレギー、若き日のファラマルズ・パイヴァール(頭髪が豊か^^)、トンバクの巨匠ホセイン・テヘラーニ等。バナーン自身は黒いサングラスをかけた写真が有名でしたが、メガネを取ると往年のタイロン・パワーのような端麗な美男だったのですね。驚きました^^
回顧的な映像に、何とデイラーマンの美しいメロディがマッチしていることでしょうか。

アボルハッサン・サバー/Violinのコメント拙文(こちらより)
セタールだけでなくヴァイオリンの名手としても知られた往年の巨匠サバー(1902- 57)のソロ。数曲ホセイン・テヘラーニのザルブ叩き歌いが入る。ヴァイオリンによる歌の模写、というより歌っているように聞こえる信じられない音色。名 高いデイラーマーンの節(ダシュティ旋法)で始まる。若き日のパイヴァールも登場。

マリアム・アホーンディ/Banuのコメント拙文より
一曲目、エシュグというタイトルの曲はペルシア語で愛とか恋の意味で、中近東の「ロメオとジュリエット」とも言われる「ライラとマジュヌーン」の物語がイメージされている。たゆたうような美しい旋律で、これは名高いデイラマーンの節だ。この曲は往年の男性歌 手バナーンの名唱で有名になった。カスピ海南岸の民謡に由来すると言う説があり、大御所アボルハサン・サバーが古典音楽のレパートリーに取り込んだ。現在 ではダシュティ旋法のグーシェ(古典音楽における伝統的な節の雛形のようなもの)の一つに収まっている。

Daylaman by Ostad Banan

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2008年4月15日 (火)

ズルヤ

イランに入る前に、アップ漏れしていたユニークな歌手Zulyaのクリップを上げておきます。11月3日にヴォルガ中流域のウラル系の共和国、ウドムルト(旧称ヴォチャーク)の音楽を見ましたが、この国に少数民族としてタタール人もいると書きました。今日のズルヤは、そのウドムルト出身のタタール人女性歌手で、現在はオーストラリアで活動している人。youtubeを探したら何本か見つかりました。アルバムの静止画像ビデオの他に、ライヴもありました。CD情報はこちらで。ロシアの歌や洋楽、ワールドミュージックの様々な要素が感じられますが、その中にタタールらしい5音音階(の長音階)が時折出てきます(今日の3本にはありませんが)。それはモンゴルや中国、更には日本の民謡にも近い印象の旋律です。

Tatar Song Zulya Ay bılbılım! Nightingale

ルーマニア東部ドブロジャ地方のタタールの歌だそうです。どこか日本の「四季の歌」に似て聞こえます。

zulya - insomnia

Zulya and The Children of the Underground

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2008年4月14日 (月)

カフカス・シリーズの締め

去年の11月くらいから続いたカフカス・シリーズを、今日で一応終わりにしたいと思います。アゼリ・ミュージックにはまだ色々ありますが、イランのアゼルバイジャン州との比較で出すようにします。
アゼルバイジャンもカフカス文化圏の内に入りますが、伝統音楽については、イランやトルコとの比較に目が行き勝ちなように思います。でも今日のクリップなどを見ると、この国もやっぱりカフカスだなぁと再確認できるのでは。タールとカマンチャ、ガルモン合奏を囃し立てる太鼓の音色は、リズムはともかく、カフカスそのものです。おまけでダゲスタンとアディゲ、チェチェン版「トムとジェリー」のレズギンカとイスラメイをどうぞ。

Super Azeri Music by Islam Rzayev

Lezginka

アゼルバイジャンの北隣の国、ダゲスタンのレズギンカ。美しさに見とれてしまいます^^

İSLAMEY SON GÖSTERİSİ BÖLÜM 11

ヴォーカル・アンサンブルのイスラメイも加わったアディゲの伝統舞踊イスラメイ。オール女性ヴァージョン。アディゲの宝塚か?w

Tom and Jerry Lezginka #2

トムとジェリーも、チェチェンではレズギンカで踊りますw

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2008年4月13日 (日)

ガルモン

今日のアゼルバイジャンはガルモンに行ってみましょうか。インドとかのハルモニウムの頭のhがgになって少し縮まったような楽器名。アコーディオン系ですが、少しカフカスで独自に音色の変化が付けられているようにも思いますが。名前の由来は南西アジア的ですが、ロシアのバヤンがカフカスに持ち込まれて各地で変化したものでは。ミとファ、シとドの間に黒鍵のようなものが見えますが、あれは鍵盤でしょうか。だとするとどういう音の並びなのか、考えると頭がパニックになりますw 
一本目は例のアゼリ・ミュージックのトップに出てきますので、見られた方も多いのでは。女性はフリーダ・カーロのように眉毛が繋がりかけています^^ クラリネットはロマ音楽風にも聞こえますが、一応ムガーム音楽の範疇に入るのでしょうか。いや、でもリズムはカフカス的ですね。後半はムガームの男性歌手が出てきて、女声と聞き間違えるようなハイトーンヴォイスを聞かせています。城砦の映像が印象的。二本目はカフカス的な3連譜の連続。これはムガームとは全く別種の音楽でしょう。

Super Azeri Music

Azerbaijan Qarmon by Govher Rzayeva : Terekeme

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2008年4月12日 (土)

NHKFM世界の民族音楽のテーマ曲

例のアゼリ・ミュージックを探していたら、前にカマンチャ名人としてアップしたハビル・アリエフのビデオが新たに2本見つかりました。一本目の前半は、90年代に放送されていた「NHKFM世界の民族音楽」のテーマ曲と同じバヤーテ・シーラーズです。ようやくビデオを見つけました^^  このバヤーテ・シーラーズが収録されたキングのワールドミュージックライブラリーの一枚「カスピ海の旋律」はまだ生きていますが、7月にリニューアル・リリースされます。Auvidis Ethnicにもおそらくフランスでの収録の同曲がありましたが、現在はおろらく廃盤。
咽び泣くように語りかける絶品のカマンチャ演奏をどうぞ。無駄なコメントは差し控え、ただただ傾聴^^ 

Great Azerbaijani Kamancha Player Habil Eliyev 1

Great Azerbaijani Kamancha Player Habil Eliyev 2

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2008年4月11日 (金)

アゼルバイジャンの古楽?

今日の演奏は極めて興味深いもので、ムガームでは定番のように出てくるタールとキャマンチャは見当たらず、いかにも古めかしい弓奏楽器を初め、どこでも古い楽器の代表のような竪琴(ペルシアでは確かチャングという名でした)、中央アジアにいた頃の名残と見られるドンブラに似た弦楽器、ウードかバルバットの原型のような弦楽器、横笛やカーヌーンも現在のアゼルバイジャンではほとんど見ないのでは。衣装も古めかしい感じで、ピチョンくんのような白い帽子が何より特徴的です^^
キャマンチェ(この楽器はカマンと言うようです)奏者は、前にケマンチェ名人としてアップしたMunis Sherifovのようです。二本目は女性歌手が入ります。歌入り部分では、現在のムガーム演奏よりペルシア音楽寄りに聞こえるのが興味深いところです。

Traditional Azerbaijan Music - Rahab Rengi by Kaman

Qaragile Mugham by Nuriyye Huseynova

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2008年4月10日 (木)

ムガーム・ドキュメンタリー

ムガームの歌声が流れる中、アゼルバイジャンの景色を巡る一本。長いので今日はこれだけにします。続きもののドキュメンタリーのようですので、ご興味のある方は再生後のリンクから続編をご覧下さい。
最初の方でアリム・カシモフが出てきますが、彼の歌は出てこないようです。出てくるのは数人の女性歌手と男性歌手の伸びやかな歌声。のどかな風景に非常に合っています。男性も非常にピッチが高く、女性と変りありません^^ 女声と聞き間違える、もの凄い高音です。一部のコブシの回し方や旋法体系、伴奏楽器ではペルシア音楽直系ですが、ムガームはやはり基本はトルコ族の歌ですね。聞けば聞くほどそう思います。
グルジア人、アルメニア人の土地だったカフカスに、チュルク(トルコ)系のアゼルバイジャン人が東方から入ってきて民族を形成したのは11~13世紀と言われています。「アゼルバイジャン」と言う言葉は「火の国(拝火教の国)」を意味しているそうです。興味深い語源ですが、現在はシーア派イスラームが大多数とのこと。その昔はゾロアスター教徒もいたのでしょうか。

さて、突然ですが急募情報!
今年の夏、至宝アリム・カシモフが来日しますが、担当プロデューサーのHさんから連絡がありまして、コンサート・プログラムの解説文を書いていただける専門家を探しているとのこと。アゼルバイジャンの言葉に通じているだけでなく、現地体験も豊富な方がいらっしゃったら素晴らしいのですが。どなたか我こそはという方いらっしゃいませんでしょうか。ご連絡いただけましたら、Hさんにお繋ぎ致しますので。

Mugham Documentary 6 Unique Music to Azerbaijan Only!

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2008年4月 9日 (水)

ムガーム演奏傑作選

今日はアゼルバイジャンのムガーム演奏の傑作を2本。昨日のサイトからのビデオです。
一本目では男性歌手と2人の女性歌手が交互に聞かせる珍しい編成のように思えますが、とりわけ女性歌手の節回しがイランのタハリールにそっくりに聞こえました。こういうのを聞くとぞくぞくっとしますね^^ 若手のようで、歌手名が分からないのが残念ですが、この国の伝統音楽の層の厚さを実感します。
二本目は今夏来日の決定したアリム・カシモフと娘のフェルガナ・カシモフの歌唱。極めてハイテンションな超絶のヴォーカル(特に父)には、いつもながら驚くばかり。彼らのその他のビデオは11月にアップしてますので、今回は割愛します。(今日の一本も一度アップしたかも知れません。ダブってないか段々チェックが大変になってきました^^;)
蛇足だと思いますが、昨日の2本目の女性歌手のポップス?ですが、ムガームの訓練を十分に積んだ歌い手だと思います。あの特徴的な発声と節回しは、トルコ系の言葉の語感と不可分でしょう。ペルシアの場合とちょっと違って、騎馬民族の躍動するリズムが命だと思います。詩の韻律に左右されると思われる(この点ではイランのダストガー音楽と同じですが)フリーリズム部分においても、それを感じるのが典雅なペルシア声楽との大きな違いでは。

Mugam Gozel Ifa 2!

Alim Qasimov 2

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2008年4月 8日 (火)

アゼリのタハリール

アゼリの場合もあの鶯の声のような唱法はタハリールと呼ばれるのでしょうか。今日の一本目で聞かれる歌唱は、ほとんどペルシア音楽の場合と同じに聞こえます。凄いです。アリム・カシモフのようなムガームのスタイルは、確かにタールやケマンチェと言ったペルシア伝来の楽器の伴奏で演じられますが、意外にトルコ族のハートがあちらこちらに感じられるもの。こういう大衆音楽的な内容の中に、よりペルシア的な発声があるように聞こえるのが興味深いです。しかし、現在では余り聞けないスタイルかも知れませんね。こういうのは音源でも余り聞いた覚えがありません。
Teymur Mustafayev とNezaket Memmedovaの歌唱が収録されたこのヴィンテージ映像はこちらから。ここはアゼルバイジャン音楽の宝庫で、ムガームだけでなく、アシュク(吟遊詩人)ものや、今日のような古典唱法の大衆歌謡、現代のポップスなど、実に色々あります。以前マイミクのMさんから教えていただいたサイトでした。
しかし、こうして見ているとやっぱりトルコ系ですから、どこか日本人にも近いアジア的な顔立ちの人がちらほらいますね。(例えば2本目の美人歌手もどこか東洋的に見えますが) 

Azeri Music - Teymur Mustafayev & Nezaket Memmedova

Azeri Music - Ay beri bax

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2008年4月 7日 (月)

アゼルバイジャン関係3本

クルドを終えてアゼルバイジャンに入ります。11月頃にアリム・カシモフなどムガーム関係は少しアップしましたので、ムガーム音楽以外があれば重点的に見ていきたいと思います。今日はまず3本。

Sari Galin - Tütak (2/4)
いきなり埋め込み禁止ビデオです。これは「アゼルバイジャン」で引っかかりましたが、アルメニア的に聞こえます。グループ名はトルコ的ですし、メンバーの名前もイスラム的ですが、音はアルメニア風なのが興味深いです。ナゴルノ・カラバフとかアゼルバイジャン内のアルメニアの飛び地かもと思ったりもしましたが、どうなのでしょうか。女性ヴォーカルのハイトーンがちょっと危うい感じです^^  Tütak Ensemble live concert in Radio Berlin (SFB)、Shiva Moghaddam : singer、Nasser Sahand : singer and naghareh、Hosseyn Hamidi : balaban

Azerbaycan Music

トルコの往年の歌姫サフィイェ・アイラを聞いているのかと錯覚するような歌です。ムガーム音楽がぐっとペルシア音楽に近寄った音楽だとすれば、こちらはぐっとチュルクチュルクしたノリ。

Can Can Can Azerbaycan

(音が大きいのでご注意下さい) アゼルバイジャン・ポップス?「ジャン・ジャン・ジャン・アゼルバイジャン」。Cはトルコ系の言葉なので濁音になります。しかし訳も分からず唱和してしまいそうになりました^^  ちょっとレトロな感じがしますが、いかにもチュルク的な熱さを感じます。Xadice Abbasovaの歌。アラブの王朝アッバースがロシア化したような名も覚えやすいですね。 Ay canim, gozum, Azerbaycanim,Can, can, can Azerbaycan!

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2008年4月 6日 (日)

Naser Razzazi

伊予でも桜満開です。そんな訳ですっかり遅いうpになりました^ ^
今日でクルドは一応終わりにします。Naser Razzaziはyoutubeで初めて知った歌手ですが、キーワードから判断するに、イラク北部かイラン西部のどちらかでは。楽団にはイランのサントゥールやトンバクが見えますので、トルコ東部ではないように思います。この3+2の少々つんのめるように跳ねるリズムは、スィヴァン・ペルウェルの歌とも共通したもの。勿論5拍子ではなく、2拍子の1拍目が3連譜になっているということだと思いますが、とにかくクルドに特徴的なリズムです。2本目も似たリズムに聞こえますが、こちらはより明確な8分の6だと思います。この2本ヘミオラ型の典型のようにも聞こえますが、どうでしょうか。

Naser Razzazi - Texti merig - Kurdish Music

Naser Razzazi - Hebibem - Kurdish Music

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2008年4月 5日 (土)

Koma Denge Azadi

今日はトルコ(東部?)のクルド音楽グループ、Koma Denge Azadiのクリップを。グループ名によく出てくるKomaはクルド語で「グループ」の意味のようです。
コマ・デンゲ・アザディは、10年余り前に現地盤で偶然耳にして、なかなか良いなぁと思っていたグループ。基本的にクルディッシュ・ポップですが、割と伝統色が濃い音作りです。偶然聞いたアルバムでは、独特な哀感にたまらない魅力がありました。今回のビデオもエレキ・サズ?やダフの作り出す跳ねるようなクルド・リズムに、ダブルリードのバラバン(あるいはメイかも)の哀愁味がかぶさり、なかなか良い感じです。2本目はいかにもトルコ東部のクルド伝統舞踊という感じで、続き物のようですが、続編が見当たりません。

Koma Denge Azadi Hebs u zindan Kurdi Kürtce

Koma Denge Azadi =Part (1)

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2008年4月 4日 (金)

ウードによるクルド系マカーム+昨日の回答

まず昨日の回答をレスの形でりーずさんから頂きましたので、重複しますが、ここにも載せておきます。Beethoven Musicとは、イランのレーベルでしょうか。(そうなのでしょうね) 何故ベートーヴェン?w  凄いネーミングです。(以下8行引用)

Taher Yarveysiは、1319年(1940年)イラン西部のギャフヴァーレ生まれ、10歳の頃よりタンブール学習を開始、セイエド・ワリー・ホセイニーらに師事。
その後イラン各地はもとより、ベルリン、タジキスタン、イラクなどの海外公演を行っており、並み居るタンブールのオスタードの中でもその名実ともに素晴らしいものがあります。
確認できる作品はBeethoven Musicの「Majnouni」の一点ですが、闇で映像、音源がかなり出回ってます。印税はいらないと思われ、涙を誘います。
しかも本業は金物屋さん。しかもギャフヴァーレという小さな街の。音楽は金にならないのか。。。

さて今日のビデオですが、ウード演奏でクルド系(あるいは風)マカームをやっているのを比較のために上げてみました。
一本目は2004年に来日し、TVアラビア語会話への登場などで、一部のアラブ音楽ファンの間ではお馴染みのイラク出身の名手ナスィール・シャンマ。近年はエジプト中心に活躍中。北イラクのクルド音楽でよく演奏されるマカームのようです。
二本目はオスマン・トルコ末期の作曲家タチオス・エフェンディの曲を演奏しているものですが、演奏者が不明。クルディヒジャズカルのサズ・セマーイのようです。ちょっと我流になっているようですが、ノン・プロでこのテクはさすが本場トルコ。それにこの細身のウード良いですね^^

naseer shamma --- dasht taqsim

naseer shamma playing dasht taqsim , this maqam is mostly used in kurdish music in north iraq (kurdistan)

Semai Tatyos Maqam Kurd

I am playing this samai inspired by Afif taian. I tought myself how to play oud about 3 years ago. But I need a teacher to correct my technique.

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2008年4月 3日 (木)

Taher Yarveysi

タンブール特集は一区切りと思っていましたが、昨日のコメントで、いつも大変にお世話になっているマイミクのりーずさん(イランにてセタール、タンブールの研鑽中)から「Taher Yarveysiもうpキボンヌ」wとリクエストいただきましたので、一日延長します^^ 因みに「うpキボンヌ」とはPC隠語になるのでしょうか、「アップ希望」の意味です。お分かりにならない方がいらっしゃったらいけませんので念の為。
さて、そのTaher Yarveysiさんについて、私は何も知りませんので、またりーずさんからコメント頂きましたら、後日うpするように致しますw 一本目がコンサート、二本目はヤーレスタンのアフレハックの何かの儀礼の際の映像でしょうか。ナーゼリーさんの音楽の背景やルーツを知りたい方にとっては、ピンポイントの場所です。二本目は全部で4本ありますので、ご興味のある方は再生後のリンクからご覧下さい。
06年にナーゼリーさんにインタビューした際、「Ostad Elahiは特別な人ではない、沢山いるオスタッドの一人に過ぎない」 と語っていましたが、確かにモーリス・ベジャール(モダン・バレエ振付師)やイェフディ・メニューヒン(ヴァイオリニスト)など西洋の巨匠たちの称賛を受けていたのがたまたまエラーヒだったということかも、と色々なオスタッドを聞いた今では少し思えるようになりました。その位エラーヒの存在は一部のファンの間で絶大だったと思います。

tanbour

ostad taher yarveysi,magam:sartarz.garibi

tanbour

tanbour,ostad taher yarveysi,magam, yarestan,ahlehag

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2008年4月 2日 (水)

バシプールさん

とりあえずタンブールは終えて、と思いましたが、何とアリ・レザ・フェイゼ・バシプールさんのソロが見つかりましたので、アップしておきます。2006年のナーゼリー公演で伴奏していた名手。華麗なアップストロークがこれ程ちゃんと見れるのは、嬉しい限りです。パンチと流麗さの絶妙なバランス。す、素晴らしい! 公演の時は即売で出ていたため、ステージをちゃんと見れていませんでした。もう残念からげます(伊予弁^^)
ビデオ情報=Maghame Tanbour, Tarze Rostam be revayate Alireza Feyz Bashipoor

Tanbour Alireza Feyz Bashipoor

tanbour Dedicated to Seyed Khalil

おまけで一本。この人が弾いている曲ですが、ナーゼリーの96年頃の名盤「Motrebe Mahtab Rou」のタンブール・パートにそっくりです。アフレハック(ヤルサン)関係の音楽になるようです。
ビデオ情報=Tanbour piece adapted from Master Seyed Khalil Ali Nejad. Dedicated to the True Ahle Hagh Ya Ali

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2008年4月 1日 (火)

モラディ&プールナーゼリー

無事ナーゼリーさんライヴ音源のライナー執筆終了。ほっと一息ですが、今日もクルドのタンブール^^
昨日に続きモラディさんのもう一本の動画と、彼の師匠でしょうか?カイホスロー・プールナーゼリー(多分こんな発音)の独奏も見つかりました。例のナーゼリーのMotrebe Mahtab Rouで、タンブール伴奏をしていた二人ですが、見た目にはこのプールナーゼリー氏がリーダーに見えました。2本目はTabour solo by the master musician Keykhosro Pournazeri for the year of Rumiと解説にある通り、2007年はルーミーの生誕800周年の年だったので、去年の演奏だろうと思われます。モラディの抜群のテクニックの切れ、カイホスローの歌うようなタンブール演奏、どちらも見ものです。カイホスロー氏率いるシャムス・アンサンブル関係のビデオは、まだまだありますが、きりがないので、他のクルド音楽を少し巡ってアゼルバイジャンに向かおうと思います^^

tanbuorali

kaykhosro pournazeri

Kaykhosro PourNazeri

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