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2008年4月21日 (月)

ハラジと彼の弟子

トンバクが続いていますので、後何日かやってみます。今日は前にもアップした(はず)中堅名手マジッド・ハラジのソロと彼の弟子の演奏。2002年のホセイン・アリザーデさん来日の際の伴奏者です。BudaやKereshmehからの諸作など、アリザーデさんとの共演作は沢山あります。パリに彼のトンバク学校があることは、Budaからのソロ・アルバムにも早くから書かれていましたが、スイスのバーゼルとか、その他のヨーロッパの国々にも広がっているようです。近年は古楽や地中海音楽の色々にトンバクが頻繁に使われるようになりましたが、マジッド・ハラジとシェミラーニ一家の活動の影響も多いのではないでしょうか。

Tombak solo by Madjid Khaladj

まずは、ハラジさん自身のソロから。かなり皮の緩んだ楽器を使っているのは、何か意図があってのことでしょう。この演奏は、どことなく北インドのタブラ・ソロを思わせる部分もあるように思います。

Madjid Khaladj's Educational Project - 2

これはバーゼル音楽院での彼の弟子によるデュオのようです。コメントに、Please tell us what is the origin of this music. Is it ritual or purely abstract. It is very hypnotic. ~ This piece is not based on any ritual, it is a duo that was composed and developed by Madjid Khaladj during a workshop. とありますが、否定していてもどことなくritualに聞こえてしまいます。私はグルジェフの伝記映画「注目すべき人々との出会い」のラスト・シーンを思い出してしまいました。右の女性の白装束のような衣装が、その印象を強めます^^ どちらにしてもハラジさんの音楽性が濃厚に出ている作品です。本来ホセイン・テヘラーニの弟子だった人ですが、随分と独自の世界を開拓したものだなぁと思います。

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