レイラ・ファリギのクルド・マカーム?+個展の話し等
昨日は13日に紹介しましたモハメッド・アリさんの個展に行っておりまして、ブログはお休みしました。地元今治のマイミクさんのFさんご夫妻を車で迎えての松山行となりまして、豪華民族衣装で身を固めたアリさん(無類のカッワーリ・フリーク)、補佐のプリティなYさん、松山の音楽マニアKさん(いきつけのカフェ、市駅前の1954の常連さん)が画廊に揃い、久々の楽しい一時でした。最近こういう刺激がほとんどないもので、リフレッシュ&エネルギー充填できた一日でした。ムガール、ラージプートなどのスタイルによる若い頃の作品や、艶美なカーマ・スートラの諸作、中でも精緻なタントラの絵にまつわる色々なエピソードには驚かされました。
予告ですが、7月17日のアリム・カシモフ公演の周辺に上京しますが、それまでにはカタログの次号を出す予定です。また、来月9日にはキングレコードから150タイトルのワールド・ルーツ・ミュージック・ライブラリー(World Music Libraryのリニューアル・シリーズ)が出ますが、私がライナー・ノーツを担当したシャーラム・ナーゼリーの東京ライヴも入っております。先日ライナー・ノーツの英訳をチェックしてキングに返事し、こちらでの作業は全て完了。出来上がりが楽しみです^^ HPにも早めに情報を乗せる予定です。
今日は一昨日紹介しましたクルドの女性歌手レイラ・ファリギ(またはライラ・ファリギ)の他のクリップを見ていたら、3月末に取り上げたようなクルド・マカーム的な歌を歌っているものが見つかりましたので、それらをアップしておきます。彼女の他のアラブやベリーダンス的な歌唱とは対照的で、本当に同じ歌手?と思ってしまいます。ナーゼリーの歌に聞けるようなクルドの音階が特徴的ですし、フリーリズムで歌われるパンチの効いた憂い節は、言葉は分からなくても非常にインパクトがあります。喩えて言えば、クルドの浪曲的な歌謡になるのでしょうか、しかしもっとエレジー的な歌で、日本にはそういうパッションの込められた哀歌のジャンルはないかも知れません。こういうジャンルがあるのは羨ましく思います。(強いて言えば日本で近いのは新内でしょうか?) 2本目は少し接続状況が悪いようですが、イランらしいリズムに乗せた歌唱を聞かせてくれています。
KURDISH Music Leila Fariqi Mutribi 7arifan Maqam u Gorani
Kurdish Music Leila Fariqi Sutanduta Gorani Kurdi
Kurdish Music Leila Fariqi Ja Chon Nagrim Gorani kurdi
| 固定リンク
「クルド」カテゴリの記事
- イッサのブズク(2020.08.07)
- エラーヒの息子のタンブール(2020.08.04)
- クルドの締めは、エラーヒのSuite Tarz-e Yâriとイッサ(2020.08.03)
- ラウクとウズン・ハワ(2020.07.31)
- アイヌール・ドーアンの鮮烈な歌声(2020.07.30)
コメント
昨日は同乗させて頂き、ありがとうございました。
アリさんの色々なお話が聞けて楽しかったです。
彼のバイタリティーに圧倒されましたが・・・(汗)
(改めて家内との体力の、ポテンシャルの、違いを
感じてしまいました。)
投稿: ひち | 2008年6月23日 (月) 22時42分
>ひちさん
一昨日はどうも有難うございました。楽しかったです。
ひちさん、大分お疲れのようで心配でした。40台も半ば近くなると疲れやすさが半端でないので気を付けて下さい。
当初はナムナムさんの方が心配だったのですが、当日は別人のように元気だったのでは?
そろそろアリさんは店を片付けて出たくらいでしょうか。
投稿: Homayun | 2008年6月24日 (火) 19時26分