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2008年6月25日 (水)

ビストゥーンの古代ペルシア遺跡

ケルマンシャー州は、もちろんケルマンシャー市だけでなく、他にも名所旧跡が色々あるようです。ケルマンシャーから東に少し行った所にビストゥーンという町がありあますが、そこにはダレイオス(ダリウス)大王の戦勝記念磨崖浮彫がありまして、この浮彫は、アケメネス朝ペルシャ帝国第3代の王ダレイオス1世(在位前522~486)の功績を記念したもの。楔型文字解明の手がかりになった貴重なレリーフです。 以下レリーフ解説はこちらより
 左に王位僣称者ガウマータを踏みつけたダレイオス。彼の前には9人の反乱指導者が後ろ手に縛られ、首に縄を付けて数珠繋ぎにされています。その上にはアフラ・マズダ神が彫られています。彫刻のパネルの下には古代ペルシア語(楔型文字)とその左右にエラム語。パネルの左にはバビロニア語の碑文が刻まれています。ビストゥーンは、ザグロス山中にあり、古くはバガスターナ(神の居所)と呼ばれていました。

シーリーン(「甘美な」、またはロマンス叙事詩のヒロインの名)を連呼しているこの歌が何を歌っているのか非常に気になるところ。古代のレリーフと何か関係があるのだろうと思います。伴奏楽器にカーヌーンが使われているのも、また歌われている音階も、イラン的またはクルド的というよりアラブ寄りな風味を感じさせ、何とも不思議です。

Bistoon kermanshah

Shirin Jan Bistoon kermanshah

Khosrow & Shirin aus fünf Büchern des Nezami

ニザーミのロマンス叙事詩「ホスローとシーリーン」に関するドイツのドキュメンタリー番組。28分余りあります。物語を描出したペルシア細密画はもちろん、ネイの演奏が素晴らしい! レリーフからは飛躍しますが、歌関連ビデオと言うことで。

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コメント

ペルシャにも細密画があるんだねぇ
人物の顔が、優しくて好きだなぁ~
社会科の教科書に載ってた、聖徳太子に似てる

投稿: ナムナム | 2008年6月26日 (木) 16時11分

>ナムナムさん
細密画(ミニアチュール)のルーツは、多分ペルシアにあるのだと思います。アリさんが書いているムガール絵画の手本もペルシア細密画でしょう。ペルシア(イラン)は、音楽だけでなく、アラブ~北インドにかけての色々な文化のルーツがあるんです。
で、アラブは西洋のルネサンスの先生ですから、ペルシアは西洋文化のお祖父さんでもあるのでしょう。「悪の枢軸」なんてとんでもなく愚かな話です。
ムガール朝のインドでは、ペルシア語がインド東部のカルカッタまで通用したそうです。アリさんの好きなカッワーリにも当時のペルシア語の歌詞や単語がかなり入っています。

投稿: Homayun | 2008年6月26日 (木) 23時17分

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