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2008年6月20日 (金)

サナンダジの女性スーフィー儀礼

今日はもう少しサナンダジのクリップを見てみます。クルディスタン(コルデスターン)州の州都サナンダジはセンナ(Senna)とも言われ、クルド以外ではSine或いはSnaと綴られることもあるようです。サナンダジの南に位置するケルマンシャーと並んで、イランのクルディスタンの中心地のイメージが強い町です。人口の大多数はクルド人ですが、少数民族としてアルメニア人、ユダヤ人、カルデア人(アッシリア系のクリスチャンと思われます)のようなキリスト教徒やユダヤ教徒も住んでいるようです。アルメニア人やユダヤ人(イラン革命後減ったようです)はテヘランにもいるようですが、カルデア人の存在はやはり西イランならではでしょう。
7世紀以後にイスラームが浸透するまでは、イランの西はキリスト教世界(東は仏教世界)だった痕跡と言えると思います。その東西の世界にイランの宗教文化が様々な影響を及ぼしていたことも忘れてはいけないと思いますし、キリスト教が東進することと仏教が西進することをイランという国が堰き止めていたという事実も重要なポイントでしょう。

一本目はサナンダジの町を紹介するビデオで、バックに流れる女性の歌声はクルディッシュ・ポップスでしょうか。メロディはトルコ側のクルド歌謡とそっくりです。カムカル・アンサンブルの面々の出身地ですが、ここサナンダジのようです。りーずさんからコメントいただきました。
二本目は驚くべき一本です。女性のダルヴィーシュ(托鉢僧)達によるスーフィー・ダンスと、トランス状態になった彼女らの姿をも収めたドキュメンタリー番組からの一こま。クルドのスーフィー音楽と言えば、音源では仏Ocoraの2枚組みなどがありましたが、女性のダルヴィーシュの、しかも本当にトランス状態になっている映像まで見たのは流石に初めてです。これは驚きが隠せない一本!

Sharakam Sena

Mystic Iran -- Women dervish dance and trance

from filmmaker Aryana Farshad's amazing film of spiritual rituals and visits to sacred locations in her native Iran-- "Mystic Iran" (2002) 52 minutes.

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コメント

ウホッ!いい映像!
二本目は特に、って見られませんが。。。

人類学やってるイタリア人の知り合いが
サークルの中に入り込んで、儀式の一部始終を見た
という話を聞きました。

しかし男は入れない可能性が高いですね。。。

投稿: りーず | 2008年6月28日 (土) 00時52分

>りーずさま
貴重と言うより、一種恐いもの見たさのような感慨を覚えました。youtube見ていて、特にびっくりした映像の一つです。男は入れないでしょうね。イタリアの方は女性ですか?

投稿: Homayun | 2008年6月28日 (土) 20時22分

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