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2008年6月30日 (月)

甦ったヴィオラ・ポンポーサ

昨日はチェロによる驚きのシャコンヌ演奏をアップしました。イラン・シリーズをもう少しお休みして、今日もバロック期の大作曲家J.S.バッハ関係。しかしクラシックでも色々面白い動きが出てきてますね。
昨年末に当ブログで一日一楽章で取り上げた無伴奏チェロ組曲ですが、本来この楽器のためにかかれたのでは、と言われているヴィオラ・ポンポーサ Viola Pomposa(ヴィオラ・ポンポーザとする方が多くヒットするようですが)による演奏がyoutubeでも出てきていますので、それらを取り上げてみます。5弦の大型ヴィオラ、または小型チェロ状の楽器を、ストラップで肩からつるすため、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ Violoncello da Spalla (肩掛けチェロ)とも言われるようです。肩掛け式のため、楽器は大きくても、左手のフィンガリングと右手のボウイングの向きは、チェロ式ではなくヴァイオリン式になります。そのためチェリストではなく、ヴァイオリン奏者が弾いている場合がほとんど(全て?)のようです。今の所Dmitry Badiarov氏と寺神戸亮さんしか知りませんが。この楽器についてはコロムビアの寺神戸(てらかど)さんの上記ページが、ビデオ入りで非常に参考になります。(ハイブリッドSACDも近々HPの方にアップ予定)
チェロのための不朽の名作として知られる6曲の無伴奏チェロ組曲ですが、後半に行くに従って左手親指の使用が多くなります。3番のプレリュード後半、4番のブーレ2、5番のクーラントとガヴォット1と、5番までは数箇所ですが、6番になると5弦の楽器のために書かれているのがより明瞭になって、通常の4弦のチェロで弾く場合は親指がほとんどフル稼働状態。当然演奏は至難を極めることになります。バロック時代にはチェロで親指を使うことはなかったようですから、オクターヴの音を親指抜きで押さえられるヴィオラ・ポンポーサのために当初書かれたという説が非常に有力になってきているそうです。

「幻のヴィオラ・ポンポーサ」については82年頃からVOXのLPなどで知っていましたが、実際に実物の演奏を聞ける日が来るとは思いもよりませんでした。なので、この記事を書きながらも、少々興奮状態にあるため「てにおは」がおかしいかも知れません(笑) この古楽器が紡ぎ出す音楽自体の感想は明日に回します m(_ _)m
 ※追加情報  日本にこの楽器の製作者の方がいらっしゃいます。こちら

今日は理屈はこの位にして(笑)、ヨーヨー・マの演奏で一躍ポピュラーになった第1組曲からアップします。

Dmitry Badiarov plays J.S.Bach, Cello Suite No.1

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