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2008年7月

2008年7月31日 (木)

キルギスはやっぱりコムズ

昨日のアップ後、確認していて気が付きましたが、どれも再生が2秒ほどで止まってしまいました。皆さんのPCでは無事見られましたでしょうか? 何が原因かよく分かりませんでした。もしかしたらアップし過ぎでしょうか?w  埋め込みでアップしたトータルのビデオ数は、おそらく900ほどにはなっていると思いますので。もし見られないようでしたら、是非お知らせ下さい。対策を考えたいと思います。

キルギスは一応今日で終えることにしますが、昨日は哀愁のメロディーでちょっとしんみりしましたので、最後はこれまたキルギスらしい騎馬民族の陽気なリズムから。

Komuz Master Shows Off

コムズ名人の余裕のひょうきんプレイ^^ 

Aizada - Kyrgyzstan

父祖から教わったコムズの曲を弾く古老たち。プロではないかも知れませんが、彼らの指から生まれる音には、深い味わいがあります。

Kyrgyzstan 4

コムズ工房への取材番組。若手名手の演奏風景も豊富。英語なのが有難い。

Kyrgyz nature

キルギス・ポップス?に乗せて巡るキルギスの大自然。時々出てくる大きな湖はイシククル湖でしょう。the divine nature of our Kyrgyzstan. the music of Shantel group "Kosh jyldyz"

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2008年7月30日 (水)

キルギスの短音階の歌

例の短音階のキルギス民謡のクリップがかなり見つかりましたので、それらをアップしておきます。アフターディナーの歌っていたキルギス民謡は見つからずですが、雰囲気は似ています。他の中央アジアにはほとんど全く見当たらない、懐かしい感じに聞こえる哀愁のメロデーが、何故キルギスだけに生まれたのか不思議です。単純に音楽のロシア化によるものなのでしょうか。アフターディナーのレパートリーの元歌は、きっと昔のMelodyaのアナログ音源を探すと見つかるのかも知れません。

KYRGYZ SONG KYRGYZ JERI very famous

昨日も出てきたSalamat Sadykovaの歌唱。良い歌、そして素晴らしい歌手です。

KYRGYZ SONG 8

コムズの弾き語り。この番号の付いた「キルギスの歌」シリーズは、ほとんどが短音階のキルギスの歌。(9だけ違うようです) しみじみとした良い歌が揃っています。 南の島の海岸のように見える景色は、もしかしてキルギス一大きいイシククル湖でしょうか? だとすると北国(あるいは山国)のイメージが壊れるかも^^

KYRGYZ SONG 5

しかし、最初は誰がどう見てもブラジルのリオ・デ・ジャネイロですが?w 

KYRGYZ SONG 4

このシリーズをアップしているのは、トルコ在住のキルギス人男性のようです。こういう短音階のメロディーは、彼らにとってもやはりノスタルジックに聞こえるのでしょうか。きっとそうなのでしょうね。望郷の歌なのかも。

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2008年7月29日 (火)

キルギスの合奏、口琴

今日今治では最高気温が37.7度で、日本で一番暑かったそうです。どうりで・・・。外出ているとクラクラしましたf(^^;  8月の末までこの猛烈な暑さが続くかと思うと、ちょっと恐い位ですね。皆さんもどうぞ熱中症と急な雨風にはお気をつけ下さい。
さてキルギスの2日目、キルギスはそれほどクリップはないようですが、特徴的な演奏をいくつかピックアップしてみました。後日廻りますが、キルギスの南のウイグルは古代にはタリム盆地(タクラマカン砂漠)にイラン系民族がいたからでしょう、彫りの深い顔立ちの人も多いですが、キルギス辺りは割りと皆似ています。勿論この国にはソ連時代以来ロシア人もかなりいるようですが。北モンゴル~トゥヴァの辺りが、トルコ族(テュルク)が元いた場所のようですから、中央アジア方面にトルコ族が出て行った経路にあるキルギスの人々の顔立ちは、本来のテュルクのイメージに近いのかも。日本人に似た顔立ちの人が多くてびっくりします^^  音楽もどこか日本人にとって親しみやすい一面があるように感じますが。

Kirghiz Song - A Coy Guy

撥弦のコムズ2本と、擦弦はコプズ? それにオカリナ? 例の短音階旋律に近い感じもあります。

Kirghiz Song and Music

野辺でのコムズと歌の合奏。短いストロークと長いストローク、その他曲芸的なかき鳴らしで目も楽しませます。 最後も決まっています^^

Alymkan

女性歌手Salamat Sadikovaによるコムズ弾き語り。息の長い歌が素晴らしいです。Alymkanというのはキルギスで最も人気のある伝統歌のジャンルの一つだそうです。

Temir Komuz (Kyrgyz Jaw Harp)

キルギスの口琴テミル・コムズの独奏。テミルというのは鉄、コムズはこれまで何度も出てきたリュート系の弦楽器のことですが、テミル・コムズで口琴を指します。キルギスらしさをどこかに感じさせる柔らかく繊細な音色。キルギスはとても口琴が盛んな国です。

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2008年7月28日 (月)

キルギスのコムズ

さて、今日からイラン・シリーズを離れて、中央アジアのトルコ系民族のクリップを見ていくことにしたいと思います。
まずは昨日、「曲芸的な演奏」というコメントを入れましたので、キルギスの代表的な弦楽器コムズの演奏から。フレットレスの3弦で弦はナイロンでしょうか、基本的には柔らかい音色ですが、騎馬民族的な跳ねるようなリズムを聞かせます。興が乗ってくると、ビデオのようにありとあらゆる曲芸的な演奏が始まります^^  3弦とは思えない超絶技巧ですが、基本は同じ作りですから三味線でも出来るのでは。南九州のゴッタンのような板三味線なら皮の割れる心配もないので可能かも知れません。コムズが音程を限定しないフレットレスという点について、とても魅力と可能性を感じるのは私だけでしょうか^^
キルギスでは、中央アジア的な音階が多いかと思うと、ロシア民謡風な7音音階の短音階もかなり見られるのが興味深いところ。中央アジア広しと言えども、多分キルギスだけだと思います。先日Phewの時に触れたアフターディナーのレパートリーと言うのは、そのロシア的にも聞こえるような哀愁の節でした。前々回のキングのワールドミュージックライブラリーに、キルギスの器楽(キュ)と歌(ウル)が分売でありましたが(新シリーズでは2枚組みで再登場)、そのウルには残念ながら含まれていませんでした。

komuz

ワールドミュージックの動画サイト、モンドミックスから。フランス語の字幕が貴重。

[Calgi Atölyesi] Komuz

コムズの製作風景と女流演奏家の演奏と解説。

Komuz khomus

若手名手、でしょうか? 素晴らしい独奏。

komuz et chant

アマチュアの演奏家のようですが、ここで歌われているのは上記の短音階の歌。少しアフターディナーの歌った歌にも感じが似ています。

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2008年7月27日 (日)

サズ アゼルバイジャンの場合

サズの演奏、アゼルバイジャン本国の場合を見てみます。例のazerimusicから。前半がEdalet Delidagliのサズ、後半がMehri Arifqiziのカマンチャ。
カマンチャも割りとそうですが、サズの方は弾く姿が非常に動的で表情豊か。これはアリム・カシモフのオーバーアクションではと思える位の動きと対応しているようにも思えます。サズの独奏ですが、歌が聞こえてきそうな程。そういう風に演奏するべきでしょうし、そういう伝統があるのでしょうか。トルコ系民族はその傾向がどうも強いように思います。
例えば、後日廻る予定ですが、キルギスのコムズの演奏でも曲芸のような演奏を見て、驚いたことがあります。そういうのは、CDで聞いている限り分からないですね。前にアップしたカザフのドンブラ弾き語りなども、浮き立つように演奏される、非常にエモーショナルなものでした。
一方トルコ本国はと言うと、余り動かず小難しい顔をして演奏しているアシュクが多いように思います。一番西まで行ったトルコ人は、故郷の騎馬民族本来のリズムから遠ざかっている、ということなのでしょうか。トルコのアシュクの歌の場合、内容的にスーフィズムと絡んでいたり、政治的アジのようなものを含んでいたりするようなので、なかなか素朴な律動とは行かないのかも知れませんが。

National Azeri Saz and Kamancha Music! Super!

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2008年7月26日 (土)

サズ タブリーズの場合 + 花火

サズ(コプズ)の演奏、今日は東アゼルバイジャンのタブリーズの場合。
1本目に見られるように、高く高く掲げて、ほとんど顔のすぐ下くらいで弾くことも多いようです。楽器は左からダフとバラバン2本、コプズで、1993年のタブリーズのグループ来日の時も同じ編成でした。このスタイルを見ると、あっ!タブリーズのアゼリ・グループだ!と反応してしまいます^^ 今日のは、その編成の珍しいヴィンテージ映像。昨日のとは対照的に、男性はこうして人前で歌っても何も問題はないのですが・・。
2本目は6歳の少女朗読者とのデュオということでしょうか。詩の思いを弦で表現するような、エモーショナルなプレイが素晴らしいです。南アゼルバイジャンとありますが、どの辺りか不明ですが、タブリーズの近くでは。3本目は、詩の作者か、古老の映像が最初に出てきた後、少女朗読とタール弾き語りになります。このように、詩が盛んなのは、ペルシアだけではないようです。

Qulamrza Sebri Tebrizi 3

6 years old South Azerbaijani Girl (Dona MohammadPour)-(4/6)

6 years old South Azerbaijani Girl (Dona MohammadPour)-(5/6)

おんまく花火

今日は隅田川花火大会だったそうで。関東にいた時は、よくTVで見ていました。生も1,2回。
最後に、去年の地元今治の祭おんまくの映像を上げておきます。携帯のビデオで撮ったものです。

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2008年7月25日 (金)

パリサー・アルサラーニのサズ

もう一つのアゼルバイジャン音楽は、ムガームよりもトルコ的なアシュク系の音楽。アシュクとは、サズ(コプズとも)などを手に語り物を聞かせる吟遊詩人(minstrel)のこと。女性のサズ奏者パリサー・アルサラーニという人のビデオがいくつかありましたので、今日はそれを見てみます。youtubeなのでサズの高音は割れていますが f(^^;
トルコとの国境に近い西アゼルバイジャン州の州都ウルミエでの演奏ですが、この人もこの辺の演奏家かどうかは不明。もしそうだとしたらタブリーズなどの東アゼルバイジャンのサズ演奏との違いが確認できるかも知れません。(タブリーズの方はまだですが)
この人、これらのビデオを見る限りでは、器楽的にサズの可能性を追求しているようにも見えますが、それは公の場での女性の歌が禁じられているイランだからではと思われます。事実アゼルバイジャン本国の首都バクーでアシュクの歌を学んでいるようです。しかし彼女の母国では禁じられているので、サズで表現するしかない、ということでしょうか。しかし歌を忘れさせるほど、雄弁で華麗な独奏になっていると思います。高揚してくると高く上げるなど、視覚的インパクトも強い楽器です。2本目は確か昨秋一度アップしたと思います。英文解説はビデオの解説文の転載。

Parisa Arsalani (yanikh kerem) Solo saz

少しギリシアのブズーキに似た感じにも聞こえますが、アゼリのミンストレル達の間で非常にポピュラーな曲とのこと。 Yanikh kerem is one of the most popular melodies played by azerbaycanian minstrels and Ashiqs. this has been played by Parisa Arsalani Iranian Azeri girl in a concert at Urmia-Iran 2002

Parisa Arsalani (saritel) Solo saz

こちらは幾分ペルシア音楽的。 music festival in Iran. she is from Urmia-Iran an instrumental music by an azerbayjanian girl.

Parisa Arsalani (Osman divanisi) Solo saz

Osman divanisi is the name of the Azerbaycanian Minstrel Music played by Parisa Arsalani in Sefieddin-Urmevi Music Congress held in Iran Urmia at 2005. She is one of the youngest musicians of Iran Who studies Vocal in Azerbayjanian Conservatory in Baku as it is forbidden in her own country. That is why it is mere instrumental as minstrelsy has always been accompanied by minstrel's singing. She earned the best reputation of playing Kopuz (ashik saz) among among the men and women in the Fajr Music Festival held in kerman-Iran 2000.

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2008年7月24日 (木)

タブリーズ点描

今日は土用の丑の日。  暑中お見舞い申し上げます。 m(_ _)m 
しかし暑いですね。3日の梅雨明け以来、伊予では毎日34度前後が続いていますが、さすがにぐったりしてきます。既に夏バテぎみ。鰻を食べたので、これから効くでしょうか?
今日はイラン北西部アゼルバイジャン州の中心都市タブリーズの音楽と音の色々、ということで。。

Tar and Tombak (Dashti), Extremely well performed in Tabriz.

タブリーズでとてもよく演奏されるダシュティとのことですが、ダシュティ旋法ってルーツはカスピ海の南側の北イランだったように思いますが。Another Part of a good performance by Behrouz Jamali on Tombak and Behzad Ravagi on Tar. This video has been recorded in 1997 in Tabriz. It was a fundraising event for earthquake victims of Ardebil.

AYRILIK - H.Abdolazimzadeh IRAN - TABRIZ

数日前にアップしたアイリュリク(表記はちょっと怪しいですw)を、ご当地ロック・グループが演奏。良い曲はこういうアレンジで聞くのも乙ですね^^

A Walk In Tabriz's Bazar

ちょっと町の音も^^ タブリーズのバザール。いえ、正確にはバーザール。正に「ペルシアの市場にて」♪♪♪♬♬♪♪(歌の部分が浮かびますw)

Azan In Tabriz, Iran

礼拝への召喚の歌(ではなく声?)、アザーンのタブリーズ版。町に毎日響き渡るイスラム教の聖なる言葉。

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2008年7月23日 (水)

タブリーズのタール名人

アゼルバイジャン式タール演奏の素晴らしいクリップがありましたので、今日はそれを。
タブリーズのタール名人マフムード・シャテリアン(1944-2006)が、生徒たちのために残した映像のようです。ペルシア音楽の場合より楽器を高く掲げ、楽器の素材や作りもかなり違うようです。師匠の極めて自然に紡ぎ出される音はとても素晴らしいですが、この音色を聞くと、どうしてもパラジャーノフの映画を思い出してしまいます。しかしペルシア音楽の影響でしょうか、タブリーズの場合は少し穏やかに聞こえます。後半は生徒でしょうか。ナガラ(ドール?)の演奏も、音色がコーカサス的なのに、テクニックはかなりトンバク風。後ろにアリム・カシモフのポスターが見えます^^
2本目はペルシア音楽のタール名人ジャリール・シャフナーズの演奏。アゼルバイジャン式との比較のために。見た目にも、構え、素材ともかなり違います。シャフナーズはケマンチェのバハーリーやトンバクのテヘラーニ、サントゥールのパイヴァールとの共演も多かった人。当ブログでも主役では登場していませんが、これまでに何度もアップされています。伴奏はもちろんトンバク。

Mahmud Shaterian, Shaterian Darshanase(Amuzeshgah), Tabriz

Mahmud shaterian, Great Azerbayjani Tar Master, Tabriz(1944-2006)
(Recording a music for students)

Tar....An Iranian music instrument

Tar is An Iranian music instrument mainly used in Iranian traditional music, in this video played by an expert Jalil Shahnaz.... この曲はネイのハッサン・キャサイがPLAYA SOUND盤で演奏していたマーフール旋法の一節。意外に他では聞きません。

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2008年7月22日 (火)

アゼルバイジャン本国とタブリーズの比較

アゼルバイジャンの音楽ですが、本来は一つだったはずですが、イランではよりペルシア音楽の影響を受けたかも知れないし、本国では名前だけ(-vや-vaが苗字の最後に付く点)でなくロシア化した部分もあったのでは、と思われます。
今日の1本目はアゼルバイジャンの演奏家の映像のようです。ごく最近アップされたもので、どうも「ライラとマジュヌーン」(何度も出てきているので説明は省略しますが)をテーマにしていると思しき男女の歌手のステージ。物語が悲劇的な様相を帯びる前なのでしょうか、妙に明るい二重唱です。
2,3本目はイラン北西部のアゼルバイジャン州の州都タブリーズのムガーム演奏家。どこがとはっきり言い難いですが、どこかがペルシア音楽寄りになっているように聞こえます。ダルアーマドのような静かな歌いだしからそう感じますし、節回しがよりイランのタハリールに近寄っているように思えます。
しかし4本目になると、コーカサス的な面(男性舞踊の動き全般)が、イラン側にも残存しているように見えます。
今後どういう変遷を遂げるのか、興味深いところではあります。

Güllü Muradov - Abgul Mirzeliyev , layli majnun

Nice Azerbaijan Mugham from Tabriz 1

Nice Azerbaijan Mugham from Tabriz 2

Tabriz Azerbaijan

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2008年7月21日 (月)

グーグーシュsingsアゼリ・アンセム

久しぶりにイラン地方音楽シリーズに戻りますが、クルドが一まず終わったので、後は北西部のアゼルバイジャンだけ残っていました。そこで例のアゼルバイジャン音楽の宝庫azerimusicから。トゥアレグや北アフリカ方面にもまたいつか訪れるでしょう。

まずは前に10月頃だったか一度アップしたビデオですが、タール奏者アリ・サリミの作曲した名曲Ayriliq。元はタールの曲(イランMahoor Institutのアルバム「Tar」に作曲者自身のタール独奏が収録されています)のようですが、歌詞が付けられたこの曲は、祖国をソ連とイランの二つに分断されたアゼルバイジャン人の悲しみを歌っているようです。何度聞いても、この甘美で哀切な調べには魅了されます。この曲、例えばバルカンのロマにあてはめるならロマのアンセムとして知られるEderleziでしょうか。どちらも外国人の胸をも打つ名曲として、もっと知られて良いと思います。 ※youtubeを一本 Ederlezi (hi-fi recording)

歌っているのは、革命前から活躍する女性歌手グーグーシュとYaqub Zurufchu(やはりタブリーズの人か、アゼルバイジャン共和国の人か、どちらかは不明)。ペルシャン・ポップスの女王として知られたグーグーシュですが、実はアゼルバイジャン州出身で、この曲もトルコ系のアゼリ語で歌っているようです。もう一本は2005年頃のカナダでのライヴから。(これもダブっていたら済みませんf(^^; )

Great Azeri Turk Singers Ququş and Yaqub Zurufçu - Ayriliq

Googoosh (Ayriliq) in Azeri Turkish

Googoosh, Iranian most famous singer ever, who is originally from Azerbaijan performs well-known AYRILIQ song in a concert in Canada (I think in 2005).She sings this song really by heart and extremely emotional. Hope you enjoy it. Ayrliq means seperation in Turkish. Yasasin Googoosh

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2008年7月20日 (日)

18日はアルジェリアのトゥアレグでした

一昨日アップしました18日の<東京の夏>音楽祭のトゥアレグの演目に関連するものが見つかりましたので、今日はそれらをアップしておきます。この3つのyoutubeですが、大分前にうちのHPの方へ、イエメンやエチオピア、シリアへの旅行記を寄せていただいた山梨のKさんからの情報。(Kさん、いつも有難うございます m(_ _)m)
トゥアレグ圏にも実際に足を運ばれている方で、サハラ~アラビア半島にかけての音楽的繋がりを初め、中東音楽中心にとても詳しい方です。マリの南に位置するブルキナファソ北部にもトゥアレグがいるそうで、そこを尋ねられたこともあるそうです。 
18日の公演はマリ側ではなく、アルジェリア南部のタマンラセット(アハガル山地の南側の町。フランス語圏なのでタマンラセと呼ばれるのかも)、ホガール、タッシリ・ナジェール(タッシリ高原。アハガル山地の北部)のトゥアレグ楽士たちの合同チームだったそうです。
中でもユーユーを叫ぶフォーシスターズが圧巻だったとのこと。イムザッドという弓奏弦楽器、縦笛、灯油缶ドラム、エレキギター、エジプトあたりでお土産物で売ってそうな安物ウードのエレキ版などによる演奏だったとのこと。 *あーこれも見たかった(ToT)

1,2本目は現地っぽいアルジェリアもの。このノリがトゥアレグ! 3本目はニジェール側のトゥアレグのようですが、声の技法としてのユーユーのやり方がよく分かります。

revillon a DJANET

yacine a passee son revellon ici, it's a very good days

Imzad and bendir

イムザッドと枠太鼓ベンディールの演奏と歌。

Tuareg Music (Niger)

Niger Tuareg Women Singing and Drumming

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2008年7月19日 (土)

Au revoir アリム・カシモフ bey

結局今日の大阪のカシモフ公演も行けなかったので、悔し紛れにカシモフの未アップ・ビデオを上げておきますf(^^  
行かれた方に聞いてみると、どなたも口を揃えて大絶賛。やはり世界遺産級の歌手を生で聞いた衝撃は只事ではないようです。娘さんの歌声にも称賛の嵐でした。 
カシモフさん1957年生まれと言うことで、意外にまだお若いですから(初めて彼の名を知った88年頃はまだ30代だったのですね! 驚き)、まだまだ再来日の機会もあるのでは。次回を楽しみに待ちたいと思います。
音源を聞いている内は、はっきりとは思わなかったのですが、ビデオで見るとやっぱりアゼリはトルコ系だな~とつくづく思います。表向きはペルシア音楽の形を借りていても、内では熱い騎馬民族の血が騒ぐという印象。ペルシア音楽との類似と言うのは、タハリールに似たコブシ回しと旋法体系が中心で、実際聞こえてくる歌声の中心にあるのは、やっぱりチュルク(トルコ)魂です。
ウイグル~カザフ~キルギス~ウズベク~トルクメン~北コーカサスのカラチャイやダゲスタンのクムク~アゼルバイジャン~トルコ本国まで、帯状にトルコ系民族がいますが、彼らの音楽には、やはり共通する語り口を感じます。その秘密は追々ビデオを見ながら少しでも明らかに出来ればと思います。トルコ系民族は、11月以来取り上げたように黒海北岸やヴォルガ中流域のタタールまで少数民族としていますので、そちらとの比較でも見えてくるものがあるかなと思います。

MƏHƏBƏTİN QUDRƏTİ-ALİM QASİMOV

Alim Qasimov Mehriban Olaq

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2008年7月18日 (金)

サハラのトゥアレグ族

今日は行きたかったコンサートの3日目、<東京の夏>音楽祭トゥアレグの伝統音楽の日でした (ToT)
サハラ砂漠の遊牧民トゥアレグを含む北アフリカのベルベル人は、一昔前の分類であるセム・ハム語族のハム系に分類され、人種的には黒人とアラブの混血のようにも見えます。彫りの深いアラブ風の顔立ちですが、色は黒人並に黒い独特な面立ちの人が多い地域です。音楽においてもアラブとブラック・アフリカの両方の要素を感じさせながらも、彼ら独自のグルーヴを持った音楽を伝承してきました。近年「砂漠のブルース Desert Blues」の題でコンピレーション盤が出るほど内外で話題になってきましたが、特にエレキギターを上手く伝統音楽に組み込んだマリのトゥアレグ・グループ、ティナリウェンの来日で一気に知名度を増したように思います。今年の<東京の夏>でやってくるのはティナリウェンのようなプロとして内外で活動する人たちではないのかも知れませんが、それだけによりピュアなトゥアレグの歌やリズムが聞けるだろうと思います。
トゥアレグの住む場所は、古代の壁画で有名なサハラ中央部のアハガル山地の周辺。国で言えばマリ北東部、アルジェリア南部、ニジェール北部、リビア南西部にまたがっているようです。そのためにアラブに入れるべきか、アフリカに入れるべきか、ワールドミュージックの売り場担当者は頭を悩ませるのでは?^^  当店のHPではアフリカアラブ・マグレブに分けて入っています。余談ですが、パリ・ダカール・ラリーのルートは、トゥアレグの居住地域にも少しかすっているかも^^ 
以下にビデオを4つ揃えましたが、いずれもマリの音楽家でした。アルジェリアや他の国のトゥアレグ音源は仏Al Surの5枚シリーズ(廃盤)位でしょうか? また、チラシなどに表記がなかったように思いますが、今晩の出演者もマリのトゥアレグ人でしょうか?

Touareg song

女性の伝承する歌。甲高いユーユーは、この辺が本場でしょう。この野生の味わいこそトゥアレグだと思います。This is a traditional unison touareg song sung by the women in Essakane Mali.

Touareg music

来日してお馴染みのマリのトゥアレグ・グループ、ティナリウェンの映像。エレキ楽器をメインに、西アフリカのジャンベをどんと据えた斬新な演奏。

Tartit in their Tent, Festival in the Desert 2004

ティナリウェンと並んで日本でも有名になってきたトゥアレグのグループ、タルティートの演奏。彼らは伝統楽器のみで奏でています。弦楽器の音階と低くこもったような腹に響く音は、モロッコのグナワで使われるギンブリにそっくり。

Danses folkloriques de Tombouctou

これはマリ中部のトムブクトゥーでの映像。ここまで来るとほとんどブラック・アフリカ。というかこれはベルベルの影響を受けたブラック・アフリカの芸能でしょうか。

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2008年7月17日 (木)

今日はアリム・カシモフ

そして今日はアゼルバイジャンのアリム・カシモフのコンサート当日。一番行けなくて残念な公演でした (ToT) コンサート情報 音源情報  コンサートの感想をコメントでお寄せ頂けると嬉しい限りです m(_ _)m
カシモフについては3月末頃に集中的にアップしましたが、その後また新しいクリップが出てきていました。一本目はアルメニアのサヤト・ノヴァの曲だったでしょうか。アゼルバイジャンの歌でないことは確か。アリム・カシモフ&ファルガナ・カシモヴァ父娘を中心に、中世ルネサンス音楽のヒルデガルト・アンサンブル、トゥヴァのサインホ・ナムチラク、ゲルカン・ハザルオグル(ドゥドゥク奏者?)の共演。1999年製作のモノクロ映像のようです。私は初めて見ましたが、何かの特典映像とかでしょうか。面白い試みです。今晩はおそらくオーソドックスなアゼルバイジャンのムガーム演奏だと思いますので、全く趣きは異なると思います。2,3本目はドキュメンタリー(多分未アップ)。
アゼルバイジャンの音楽には、もっとストレートにトルコ系のルーツを感じさせる吟遊詩人の音楽と、隣のペルシアの古典音楽の影響を受けたムガームがありますが、より洗練されたムガームにおいてさえ、イランのタハリールにコブシは若干似ていても、その躍動するリズムからは、ちょっと泥臭い位のトルコ系騎馬民族のルーツを強く感じさせます。そこが日本人をも興奮させる秘密かもしれませんね。日本もトルコと同じアルタイ系民族の一派とする見方もあった位ですから。
カシモヴァ(綴りの最後はvなのでカシモバよりこちらが正しいと思います)さんが名前が違うのは結婚したためか?と何処かの書き込みで見ましたが、ロシア系の名前は女性の場合、苗字の最後に「ア」が付くので、父カシモフ→娘カシモヴァは音は違っても同じ苗字です。(チェチェンのSagaipov→Sagaipovaと同じ。テニスのSharapovaのお父さんはSharapovでしょう)

Alim Qasımov - Sarı Gəlin

Alim Qasimov Documentary 1

Alim Qasimov Documentary 2

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2008年7月16日 (水)

アマゾンのインディオ

さて今日はまたまた大きく跳躍しまして、南米はブラジルの大河、アマゾン川流域に住む原住民の音楽。一般にインディオと言われていますが、彼らはスペイン人やポルトガル人などの白人や、奴隷としてアフリカから連れてこられた黒人より、はるかに昔から住んでいる原住民。インディオの名は北米の場合と同じで、白人が彼らを見てインド人と間違えたために付いた名のようです。
それで今日何でインディオかと言うと、今晩アリオン音楽財団の<東京の夏>音楽祭の演目がインディオの「カラジャ族の芸能」だったからです^^  あわよくば17日のアリム・カシモフの前日のカラジャから見て、18日のトゥアレグまで見て帰ろうとか考えていた訳ですが、現実的に考えると7月の平日に4日もあけることはかなり無謀な話でした。そして全て没になってしまったからには、遠くで追体験でもしておこうとかと考えた次第です。 本当は行きたかったのですが・・(ToT)
彼らが住んでいるのはアマゾン川の支流の島だそうで、その辺りの話しをUnique Radioのオリエント・エクスプレスで聞きました。(Iさん相変わらず良い声でした!)島といっても80kmほど長さがあるほとんど四国の半分位あるのではという所のようです。アマゾンのインディオと言うと音源では仏Ocoraからシングー川流域の部族のもの、VDEからカイアポ族のものなどが出ていました。シングー(確かアマゾン中流域の南側)の方はほとんど完全な裸族のようですが、カラジャは入墨やボディ・ペインティング、カラフルな衣装で有名なようです。インディオの言葉や音楽は多様ですが、youtubeでそれらを網羅することは難しそうです。残念ながらカラジャのビデオは見当たりませんでしたが、裸族関連はかなりありましたので、厳選してアップしておきました^^ 

ÍNDIOS - Brasil

インディオの伝統音楽に乗せて。カイアポ(時代劇のように頭の中央を剃っている髪型)やカラジャかもと思う部族も出てきます。南米の大地に逞しく生きる彼らの姿を収めた素晴らしいビデオ。

"ZOE" the forrest people

ゾエは22年位前に発見された部族で、現在の人口は280人ほどになっているようです。ナショナル・ジオグラフィックで番組が作成されたこともありました。彼らの音楽は聞いたことがありませんが、仏Ocoraのシングーに見た目が近いので音楽も似ているかも。

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2008年7月15日 (火)

ペルシャン・ラヴの謎

昨日Phew(フュー)関連で名前の出たホルガー・シューカイの「ペルシャン・ラヴ」ですが、探してみたらクリップがありました。表記はチューカイではなくシューカイとする方が近いようです。また「ペルシア」ではなく「ペルシャ」という表記はちょっと抵抗がありますが、検索にヒットしなくなるので、こちらにしておきます^^ (因みにペルシア語では「ファールスィー」で、どちらの表記とも大分隔たっています)
「ペルシャン・ラヴ」は、シューカイが短波放送で録音したペルシア古典声楽の音源を、80年前後に流行っていたダブ・ビートの音楽に乗せてコラージュした曲で、当時その組み合わせの意外さと巧妙さに驚いたものです。また一般的には、ワールドミュージックブーム前夜の最大の話題曲の一つと見做されていて、CMに使われたこともあるようです。(以上の情報は、ミュージックマガジン2007年9月号の中村とうようさんの記事を参照させて頂きました) 私物LPは現在行方不明ですが(笑)、長らく記憶に残っていた曲であることは確か。youtubeを見つけ、大昔の友人に会ったような気持ちです^^

 Golha-ye Tazehシリーズのジャケット

 しかし25年振り位で再度聞いてみると、あれ?これは本当にゴルパかな?と思いました。 タハリール唱法の超絶技巧ぶりはともかく、歌声が妙に品が良いな~と。間に女性のナレーション(ペルシア詩の朗読などでしょう)が入り、更に女性歌 手も出てきますが、同様の構成はイラン革命前のラジオ番組Golha-ye Tazeh(新しい花)の録音(米国西海岸のTaranehからシリーズでリリースされていました)で耳馴染みで、その印象にそっくりだからです。更にそのタラネーの音源にはゴルパはなかったように思います。あったのはParisa3枚, Abdolwahab Shahidi3枚, Mahmoudi Khansari2?枚, Nader Golchin3枚で、パリサー以外は男性歌手。シャヒーディーの盤では若き日のSima Binaなど、女性歌手もカップリングされていました。
ゴルパと言えば、ポピュラーに重心を移してからの、ちょっとどぎついような歌い方の印象が強いもので、「ペルシャン・ラヴ」の歌唱は少し声質が違うようにも思いましたが、ここではタール伴奏の純古典歌唱ですから、ムジカフォンから出ていた音源(現在はRounder)のヌールアリ・ボルーマンドの伴奏かも知れません。どの音源か確認できましたら、またいつか報告いたします。

Persian Love Song- Holger Czukay (埋め込み禁止)

Holger Czukay - Persian Love

埋め込み禁止でなく、ビデオもシューカイ初めカンのメンバーの写真の多い貴重なものですが、接続がメチャクチャに悪いです。

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2008年7月14日 (月)

巴里祭とPhew

またまた突然ですが、今日はシャンソンの巴里祭
7月14日と言えば、フランス革命記念日。フランスでは単にカトーズ・ジュイイェ「Quatorze Juillet(7月14日)」と呼ばれるだけですが、日本では戦前にルネ・クレール監督の映画『QUATORZE JUILLET』(1932)が邦題『巴里祭』として公開されヒットしたため「パリ祭(ぱりさい)」と呼ばれるようになりました。しかしこれは日本だけの呼び名のようで、フランスでは通じないようです。主題歌のA Paris, dans chaque faubourg(ここだけ直訳すると「どの場末でもパリへ」でしょうか?)は、パリのベルエポックを髣髴とさせる良い歌です。

A Paris, dans chaque faubourg - Lys Gauty

この往年の名歌手リス・ゴーティの歌唱でまず知られている曲。

À Paris, dans chaque faubourg (France 1933)

上のリス・ゴーティのクリップの接続が良くないので、もう一本上げておきます。歌手についてなど全く分かりませんが、悪くない演奏。(下記フランス語の歌詞はこのビデオの解説から)

À Paris dans chaque faubourg
Le soleil de chaque journée
Fait en quelques destinées
Éclore un rêve d'amour
Parmi la foule un amour se pose
Sur une âme de vingt ans
Pour elle tout se métamorphose
Tous est couleur de printemps
À Paris quand le jour se lève
À Paris dans chaque faubourg
À vingt ans on fait des rêves
Tout en couleur d'amour

Ils habitaient le même faubourg
La même rue et la même cour
Il lui lançait des sourires
Elle l'aimait sans lui dire
Mais un jour qu'un baiser les unit
Dans le ciel elle crut lire
Comme un espoir infini

À Paris dès la nuit venue
À Paris dans chaque faubourg
À toute heure une âme émue
Rêve encore à l'amour

実はこの「巴里祭」、私が最初に聞いたのは80年代のニューウェーヴ~インディーズの歌手Phewの歌唱でした。85年の活動再開の頃、よくステージで 歌っていたものです。同じ頃に(Aunt Sallyの頃からかも知れませんが)フランスのレジスタンス・ソングchant des marais(「泥濘の兵士」 綴り自信なし)をドイツ語訳(Die Moorsoldaten)で歌ったりもしていました。どちらも20年以上経った今でも鮮烈に覚えています。
京都のAfter Dinner(VoはHACO)は、オリジナル以外に意外な曲として小泉今日子(曲名失念 エスニックなナンバーでした)だけでなく、キルギス民謡やバルトークのルーマニア 民謡(原曲はあの有名なPf曲)も歌うし、あの頃のインディーズ・シーンはやっぱり面白かったなぁと思います。
彼女の代表曲のクリップは以下。パリ祭のyoutubeは残念ながら見当たらなかったです。
(民族音楽と関係がないためリンクでアップしておきます。当時ほとんどおっかけに近いPhewのファンだった私にとっては、80年代を思い出してしまうナツメロのような曲ですw)
終曲 Phew - 坂本龍一 / 1980
坂本龍一との共演。名曲でした。(坂本さん、キングのWRMLの推薦文で数日前に出てきました)
Phew: Circuit / Signal (With Holger Czukay)  
イランの歌手ゴルパの歌などをスーパーインポーズ(と言うかパッチワークでしょうか?)した名曲「ペルシアン・ラヴ」を書いたホルガー・チューカイ他、ジャーマン・ロックの雄、カンのメンバーとの共演盤から。

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2008年7月13日 (日)

ラシッド・タハ版 と今週の話

昨日見ましたアルジェリアのノスタルジックな泣きの歌「ヤー・ラーヤッハ」のラシッド・タハ版。タハは在仏マグレブ系ワールドミュージックの草分け的なグループ、カルト・ド・セジュールのメンバーだった人。88年に私が六本木WAVE3Fに入った時に、隣のワールドコーナーでよく売れていたと記憶しています。タハの「ヤー・ラーヤッハ」からは偉大な先達の歌に対する熱い尊敬の念が感じられますし、在仏のアルジェリア人にとって遠い故郷を思い出してしまう歌なのかも知れません。(知人もこの曲やライを聞いて時々涙していました)この曲のクリップは何だかかなり出てきていますが、へたっぴな演奏もあったりする中で、タハの歌はさすがに飛び抜けて良いです。この曲はメロディの良さだけでなく、リズム(打楽器と弦楽器の交わり方)が印象的で、アルジェリア音楽特有の譜割りのように思います。シンプルなのに独特。他で聞かないタイプの歌であることは間違いないです。

      
ダーマヌ・エルハラシのオリジナル歌唱ですが、昨日書いた通り仏Club du Disque Arabe盤は入手不可ですが、仏Institut du monde arabeの「アルジェリア音楽の宝」で聞けます。←こちら この2枚組みには様々な場面での歌が収められているようで、アルジェリアの知人も感心していました。さすがパリのアラブ世界研究所が出しているだけのことはあります。かなりの曲がフェードアウトするのが残念ですが。

Ya Rayah

Ya Rayah, de Rachid Taha. Je sais bien que c'est une reprise d'un vieux titre algérien, mais je la trouve très bien remixée par Rachid Taha...

最後に、今週の話・・・ですが、
17日のカシモフ周辺の上京は、都合が付かず残念ながら難しくなりました。
何とか行ければと思っていましたが、何かと忙しい7月の平日な上に、依然仕事がてんこ盛りの状態なので、やはり無理でした。2年前の<東京の夏>音楽祭でのナーゼリーさん来日の時のように物販が入れば話しは別ですが。この時期は千葉にいた時ですら、行けたり行けなかったりだったので、しょうがないと思って諦めます。(ToT)(ToT) 

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2008年7月12日 (土)

ダーマヌ・エルハラシの名曲

作業が立て込んでいてすっかり遅くなってしまいました。今日はいきなり飛んでアルジェリアへ。往年のアルジェリアの歌謡シャアビの名歌手、ダーマヌ・エルハラシの名曲「Yah Rayah」。
一般的にシャアビは中世スペインからマグレブに伝承されたアラブ・アンダルシア系音楽の影響が色濃い歌謡ですが、演歌的な心がひりひりするような感情をたたみかけるように歌うのが特徴といえるでしょうか。その中で今日のYah Rayahは、あの典雅なアンダルシア音楽とは表面的にはかなり異なり、楽器に影響が見られるだけかも知れません。ちょっと異色の望郷の憂い節かも。
アルジェリア人の知人(♀ 大分前に帰省の際にベドウィン歌謡のCheikh HamadaやKhrifi Ahmedの現地CDRを買ってきてもらった件で登場した人)から2005年頃に聞きましたが、同じ演歌的な歌でも、女性はシェブ・ハレドやシェブ・マミなどのライを、男性はシャアビを好む傾向があるようです。エルハラシの音源は古い所ではフランスのClub du Disque Arabe(AAA)から90年代に断続的に5枚出ましたが、このレーベルは残念ながら活動停止してしまいました。ヤー・ラーヤはVol.1に入っていました。
数年前にラシッド・タハ(この名前でいつも思いますが、コーランの「ターハー」の章と関係があるのでしょうか?)などがカヴァーして大ブレークし、昨今のマグレブ歌謡~アラブ・アンダルシア音楽ブームに火を点けたようです。エルハラシ(エル・ハッラシとも)は現代に復活した名曲「Yah Rayah」だけでなく、名調子を多数残した男性歌手で、しわがれ声の豪放な歌いっぷりが魅力。彼の歌そのもののような破天荒な生涯の末、80年に自動車事故で亡くなりました。

Ya rayah by Dahmane El Harrachi

clip ya rayah Dahmane el Harachi

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2008年7月11日 (金)

ハニ嬢のクルド・マカームと民謡

3月末頃に一度取り上げたクルド・マカームの歌ですが、昨日ナーゼリーさんの素晴らしい歌を聞いたので、対比でアップしてみます。勿論イランのアーヴァーズとは異なる音楽ですが、何か共通するクルドのパッションを感じるのは確か。女性歌手ハニさんの歌唱は前に少し上げたので、何本かダブっていると思いますが、何度見ても良いですね~。
2本目hoy nareは解説にkurdish music from mmc mesopotamia music channelとありますので、イラクの放送局の映像ではないかと思われます。バラバン(ドゥドゥク?)の使用とアルメニア風にも聞こえる哀感溢れる旋律にイランのトンバク、それらが自然に共存しています。彼女は多分トルコ側の歌手だと思いますが、国境を越えて愛されているのでしょう。クルド美人のコブシ豊かな歌声は抗い難い魅力があります。特に一本目のクルド・マカームは最高!
こうして数本見てみると、クルド各地の歌を方言を使い分けて各地のスタイルで歌っているように思えます。コメントにもhow many dialect does she sings? I did heard Lori dialect from her and she sang it so perfect.とありました。ロレスターンのロリ語でも歌っているようです。6曲目はトルコのクルマーンジの大歌手スィヴァン・ペルウェルも歌っていたと思います。7本位ありましたが、接続の良くないクリップを除いて全てアップしてしまいした^^

Kurdish Song Hani Maqam

hani - hoy nare

kurdistan -sna( Hani-3)

Kurdistan- sna( Hani-6)

Kurdistan- sna(Hani-7)

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2008年7月10日 (木)

ナーゼリーのタハリールとタスニーフ

今日も未アップだったナーゼリー・ビデオを2本。最近の彼の名唱を記録した映像で、カメラが近いのが嬉しい所です。

Shahram Nazeri: Konserte Tabriz 05

2006年アップの映像ですが、当ブログで取り上げるのは初だったと思います。
6月10日にアップしたセタール奏者マスード・シャアリとバルバット奏者のモハンマド・フィルーズィ他の伴奏。バルバットとセタール、ケマンチェの組み合わせは珍しいし、前半はナーゼリーさんの素晴らしいタハリール唱法がたっぷり聞けます。
Shahram Nazeri: Avaz, Masoud Shoari: SeTar, Mohammad Firoozi: Barbat, Shervin Mohajer: Kamanche, Pejham Akhavas: Tonbak, Siavash Nazeri: Daf

Nazeri,Shahram,Rumi, "Andak andak jamae mastan mi rasand".

昨日取り上げた2本目の同曲異演。CD「ゴレ・サッドバルグ」ではAndak Andak-TASNEEFとなっていました。この曲はルーミーの詩のようです。この歌のように明るいマーフール旋法がアルバムの全編を彩りながらも、グノーシスというのが謎ですが、私的には最も知りたいポイントですね^^  詩の意味が知りたいものです。隣のケイホスロー・プールナーゼリーが、タンブールではなく、タールを弾いているのが珍しいように思います。

謎ついでに・・・
昨日のマジュヌーニー旋法の絵ですが、よく見るとライラとマジュヌーンの抱擁図だと思いますが、髪が長くて色の黒い方がライラで、青白く蜻蛉のような方がマジュヌーンでしょうか。
恋人ライラは病没して既に彼岸、マジュヌーンは彷徨の後にライラの墓で息絶えるラストシーンでしょうか。マジュヌーンの方がより高く昇天しているように見える所が、興味深いです。この辺、ニザーミーの「ライラとマジュヌーン」がスーフィズムの教科書と言われる所以でしょうか。

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2008年7月 9日 (水)

未アップナーゼリー

ばたばたしていてすっかりアップが遅くなりました。今日はナーゼリーさんの当ブログでの未アップ・クリップを見てみたいと思います。以下昨日とダブりますが、強調したい情報ですので、再度上げておきます。連日のアップで、くどくて済みません m(_ _)m

Nazeriwrml例のキングレコードのワールド・ルーツ・ミュージック・ライブラリー150タイトル、遂に9日発売になりました! 詳細はこちら  
私がライナーノーツを担当したナーゼリーさんの2006ライヴをジャケットだけアップしておきます。明後日位に当店にも入荷予定。遅れましたが明日か明後日にはHPにもアップします。

Shahram Nazeri- Maghaame Majnooni, Moye bar marge Leili

上記の東京ライヴでも披露されたマジュヌーニー旋法。クルド・マカームの一つでしょう。恋人ライラの死を嘆くマジュヌーンを愛の象徴として歌い上げたもの。(上記CDの解説より) 音階が日本の民謡音階に似ている部分がある点、youtubeのこの不思議な絵は何?と、私にとってもまだまだ解き難い謎に包まれています。

Concert de Shahram Nazeri à Paris en 2007

この曲は確か名盤のGol-eSadbargに収録されていたように思います。そのアルバムにはIranian Gnostici(s)m Music(イランのグノーシス主義の音楽)と興味深い副題が付いていました。ナーゼリーさんのセタール弾き語り、左のタンブール奏者はフェイゼ・バシプールさん、右のダフ奏者は不明。日本でのライヴの後の去年のパリ・ライヴから。カメラの遠さを感じさせない存在感。

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2008年7月 8日 (火)

クルド・エトセトラ + ナーゼリー2006ライヴ

クルドもかなりかけて見てきましたが、やはり3月末の周辺で取り上げたヤルサンのタンブール音楽は頭抜けて素晴らしいということを再確認したような気がします。なかなかそれ以上のクリップは見当たりませんでしたね。やっぱりという感じもありますが。往年の歌手ヘセンさんは良かったですが、結構アラブ風なので驚きました。
今日はそんな残りの映像の中から、なかなか興味深い2本を見つけました。

Halabja Art and Music

ハラブジャはイラク東部のクルディスタンの町の名。この地の音楽状況を捉えた貴重映像が次々出てきます。歌は典型的クルド節。国境を挿んでサナンダジが近いので、ソーラーニ方言の地域でしょう。

Dozaleh Solo Improvisation (埋め込み禁止)

ホラサーン、ケルマンシャーのクルド人の組笛Dozalehの即興演奏
ビデオの解説にDozaleh is one of the old folk wind instruments of Iran which is used in mirth celebrations.とありますが、mirth celebrationsと言うのは何でしょうか?
続いてAbu Nasr Farabi had called it Mezmarol-Mosana or Mozdavadg [mozdavej] (married!). It is played in Khorasan, Kermanshah , and mostly in Kurdistan. In some different dialects it is called Zanbooreh.とあります。married!というコメントが気になりますw  東部のホラサーンにも16~18世紀に強制移住させられたクルマーンジのクルド人が結構いますが、主に彼らの間で吹かれているようです。

最後に例のキングレコードのワールド・ルーツ・ミュージック・ライブラリー150タイトル、遂に今日発売になりました! 詳細はこちら  
私がライナーノーツを担当したナーゼリーさんの2006ライヴをジャケットだけアップしておきます。明後日位に当店にも入荷予定。遅れましたが明日か明後日にはHPにもアップします。Nazeriwrml

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2008年7月 7日 (月)

ヘセン・ズィレクをもう二本

一昨日アップした歌手ですが、在イランのマイミクさん、りーずさんによるとタンブールの師匠から薦められた程のカリスマ的な(ということだと思いますが・・)歌手だそうです。ケルマンシャーに行くと、この人の人差し指を口にくわえたポスター(カメラ目線?w)を方々で目にするそうで(笑) youtubeにも必ず出てきますが、あれは指笛を吹く所でしょうか。一昨日のクリップも良かったのですが、今日のも素晴らしいです。この2曲もクルドと言うより、よりアラビックに聞こえます。他にも何曲かアップされていますので、ご興味のある方は再生後のリンクからご覧下さい。

Hesen Zirek - Classic Kurdish Music (Wek qumrî)

Hesen Zirek - Classic Kurdish Music (Le pêy de)

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2008年7月 6日 (日)

300記念にナーゼリー&カムカル

今日で300に到達しました。勿論アクセスではなく、記事数ですhappy01
昨年8月に試作ページを作りましたが、実質書き始めたのは去年の9月に入ってからで、これまでに多分10日休んでないと思います。大晦日も元旦にも書きました。アクセスは今日現在23574で、これは多いのか少ないのかよく分かりませんが、一日に沢山見ていただいている方もいらっしゃるようです。いつもアクセス有難うございます。とても励みになります。

道のりを振り返ってみると、やはりyoutubeによるフィールドワークのようになったと言えましょうか。当初漠然とそのように考えていましたので、まずは思い通りには辿ってきたように思います。逆にCD音源の限界を感じてしまう部分はありますが。
「ここ掘れdogdog」的に地域別に掘り下げていくのが長続きの秘訣のように思いますが、他の諸国の面白い映像も同時進行で色々見つかっていて、それらがどんどんフレッシュでなくなってしまうので、これからは少し右へ左へ東へ西へ寄り道しながらにしようかと思います。 
 ・映像「発掘現場」の公開 (特に未知の北カフカス。スリリングな毎日でした)
 ・試聴としての機能 (HPの関係ページにもっとURLを載せる予定)
 ・各地域の音楽調査 (私自身の知識強化)
以上3点がこのブログの主眼ですが、もっとHPとの(既存CD音源との)より有機的な繋がりを強めて行きたいと考えております。

300記念ということで、クルドの音楽家で特に有名なシャーラム・ナーゼリーとカムカル・アンサンブルの未アップの映像を上げてみました。3日後にはキング新WMLのナーゼリーの日本ライヴCD(ライナーノーツ担当しました)も出ますので。(旧シリーズ→WML
2本目はかなり接続が悪いかも知れません。最新版Realをお持ちの方は、ビデオをダウンロード後に再生されるとスムーズに見られると思います。

※17日のカシモフは行けるかどうか微妙ですが、何とかその前に#41を出すぞと勢いを加えているところですm(_ _)m  なのでマイミクさんの日記へのアクセスやコメントが減っていると思いますm(_ _)m  早い夏の到来で早くも猛暑の中ですが、無事上京することになりましたら、その前後数日ブログはお休みする予定です。

Kamkaran - shahram nazeri - Hayroo

Kamkaran -shahram nazeri- khan amiri

カムカル・アンサンブルの現メンバー=Hushang (director, composer)、Pashang Kamkar (santur)、Ghashang Kamkar (setar)、Bijan Kamkar (vocal, robab, daf)、Arjang Kamkar (tombak)、Arsalan Kamkar (barbat, vocal)、Ardeshir Kamkar (kamancheh)、Ardavan Kamkar (santur)、Saba Kamkar (vocal)、Maryam Ebrahimpur (vocal, ghichak)

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2008年7月 5日 (土)

往年のクルド民謡歌手 ヘセン・ズィレク

さて寄り道が大分長くなりましたが、イランの地方音楽というかクルドへ戻ります。今日の男性歌手は初めて知った名前ですが、Hesen Zirek(1921-1972) と言う人で(Hasan Zirakとも綴られる) 、発見は偶然でしたがとても素晴らしいクルド民謡歌手だと思いました。
彼はHermêleという東クルディスタンの小さな村に生まれ、幼少より才能を現し、 彼の名前の ''Zirek'' と言うのはクルド語で「one who got a clear and pure warbling voice 」の意味だそうです。warblingは「小鳥が囀るように美しく歌う」のような意味。Zirekは「''zire'' と ''zirandin''」(クルドの民話とかでしょうか?)にルーツがあるそうですが、アラブ音楽の元祖とも言える中世の音楽家''Ziryab(ズィルヤブ)''とも関係のある言葉のようです。1953年に彼はイラクのクルディスタンを離れ、バグダッドの放送局のクルド向け番組でクルド語の歌を沢山吹き込んだようです。彼の活躍した地方から考えると、方言はクルマーンジ(発音はクルマンジーよりこの方が近いようです)ではなく、ソーラーニでしょう。1957年にはイランのクルディスタンに戻り、ケルマンシャーのラジオ局の楽団と協力し、沢山のクルドの歌を録音しました。彼は1972年に癌で亡くなり、故郷のBukanの近くに埋葬されました。(以上の解説はこのビデオの英文解説の訳が中心です)
最近のクルドの民謡歌手には、これ程素晴らしい歌手は見かけないように思います。勿論ナーゼリーさんの古典音楽サイドは別ですが。イラク生活が長かったからでしょうか、伴奏のリズムはかなりアラブ的。でも全体的な印象としては、クルディスタンの古き良き時代を感じさせる歌唱です。

Hesen Zirek - Classic Kurdish Music (Balaberz)

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2008年7月 4日 (金)

能 in イラン

今日は大分前にマイミクのFさんから教えていただいたクリップ。大変に驚いた一本です。
イランの若者が日本の能に興味を持ち、舞台を作り上げ上演した際のドキュメントです。謡(うたい)の文句は日本語ではなくペルシア語で、これがとても意義深い点だと思いましたが、面(おもて)や舞台美術も全て彼らの手作りで、そのデフォルメ具合も面白いです。

敦盛は琵琶の演目にもなっているからでしょうか(能の「敦盛」自体に出てくるのかも知れません。この曲は見てないもので f(^^; )、伴奏楽器に琵琶が出てきますが、琵琶の祖先にあたるイランのバルバットを使うと、また新たな興趣が生まれるかも知れません。いずれにしてもとても興味深い傾向で、各国でこうした動きが出てくると面白いなぁと思います。

彼らが一番共鳴した部分は、日本的な礼と惻隠の情ではと思いますが、最後に「敵(熊谷次郎直実)を許す」という点は最大の惻隠でしょうから、彼らが一番感動したのもそこだろうと思います。仏教的な思想がどう受け取られるのかは少々気になりますが、「敦盛」の物語はイランのシャーナーメなどの古典詩に通じる部分もあるのではと思うだけに、欧米の場合とは一味違うイランなりのジャポニズム的なムーヴメントになっていってくれると嬉しい限りですね。

Noh in Iran (Japanese)

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2008年7月 3日 (木)

トンバクの銘器とリーズについて

今日は摂氏34度と真夏のような蒸し暑い日でした。ちょっとぐったりしております(´▽`)  皆さんの方ではいかがでしたでしょうか。後四日で七夕ですから暑くて当たり前なのですが、梅雨場のこういう逃げ場のない暑さは苦手です。なのでアップも遅くなりましたm(_ _)m

さて、イランの地方音楽に戻ろうかと思いましたが、バッハの前がダフでしたので、また打楽器で暑気払いということにしたいと思います。トンバクについては前に何回かアップしましたが、その後もまた色々出てきております。今日の一本には、イスファハンのトンバク製作者Rahim Shiraniの作品が次々出てきます。象嵌細工が施された、びっくりするような豪華絢爛な装飾の楽器もありますが、古都イスファハンらしくペルシアの古典詩がテーマのものや、ゾロアスター教の神アフラ・マズダーがデザインされたものもあります。
バックで流れているトンバク独奏は、往年の巨匠ホセイン・テヘラーニですね。この力強く個性的な音ですぐに分かります。後半は彼が得意にしていた蒸気機関車の物真似演奏。おまけでトンバクの基本奏法のリーズ2種類。演奏風景をご覧になりたい方は、トンバクのカテゴリーで遡ってみてください。

Tombak : Rahim Shirani (Famous Tonbak Maker) Iran Esfahan

the nine finger roll

両手9本の指を使ったリーズ奏法。ビデオのようにゆっくりからスピードを上げて練習し、どんな音符の長さでもスネアのロールのように正確に打たなければいけません。指の脱力と、指先の力の集中という相反するような意識が肝要。膜面に「当てる」というより、手首のスナップを利かすことで指先が自然に「当たっている」という意識も必要だと思います。リーズ奏法はトンバクのタハリール(鶯の声)と言えそうなベーシックなテクニック。これが出来ないとトンバクやっててもしょうがない、と思います。というかトンバクの音にならないです。

mosbat technique

上のリーズのベースになる3(薬指)のリーズ。これが出来るようになったら、両手指をばらして使うようにすると上のリーズが出来るようになると思います。膜面に当てる順番は右手0,4,3,2,1、左手4,3,2,1の順。左手の0(親指)は左手が膜面に出て行くテクニックの時以外は出てきません。

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2008年7月 2日 (水)

ヨハンナ・マルツィのシャコンヌ

数日寄り道してバッハの無伴奏曲を見てきましたが、最後にシャコンヌを本来のヴァイオリン・ソロで。往年の女流ヴァイオリニスト、ヨハンナ・マルツィのクリップが見つかりました。
これは昔から名演の誉れ高い録音だと思いますが、私は初めて聞きました。冒頭から凛とした気高い音色と深い表現力にとても驚きました。彼女の容姿にも、奏でる音楽にふさわしい高潔で清冽な美しさが滲み出ています。これまでのベストはシェリングかクイケンでしたが、これは今までのベストですね~。いやぁ凄い! マルツィは確かシェリングと同じポーランドの人。これまでに少なくとも2、30種類くらいは聞いているシャコンヌですが、特に重音の両方にヴィブラートをかける人は初めて聞いたような気がします。
受難曲を聴いているかのような、この曲のドラマティックな曲の展開は、シャコンヌだけに特徴的なものだと思います。抽象的な他の無伴奏ヴァイオリンや無伴奏チェロの曲の中では、やはり異色な曲だと思います。なのでややもするとどぎつい感じに陥ったり、やりすぎだな~と思ったり、失望することもとても多い難しい曲。無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ3曲の中のフーガも難曲ですが、シャコンヌには違う難しさがあると思います。その演奏者の内面を映し出してしまう恐い曲かも。
しかし、こういう演奏を聴いてしまうと、やっぱりこの曲はヴァイオリンで聞いた方が良いですね(笑)

Johanna Martzy Bach Chaconne from Partita #2 Part I

Johanna Martzy Bach Chaconne from Partita #2 Part II

* Martzy plays Bach (BWV.1001)

序に、ソナタ1番のフーガもありましたので、一緒にアップしておきます。大分前にも書いたように、20年余り前にアイダ・カヴァフィアンの生演奏で聞いて心底驚いた曲。マルツィのきびきびしたフーガも素晴らしいです。

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2008年7月 1日 (火)

ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ

古楽器、肩掛けチェロ(ヴィオラ・ポンポーサと言ってしまって良いようです)の演奏の2日目。昨日と同じく、この楽器の製作者でもあるヴァイオリニスト兼ヴァイオリン製作者のドミトリー・バディアロフさんの演奏です。
東京も活動の拠点の一つで、BCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)のメンバーでもあり、東京で無伴奏公演もあったようです。ラ・プティット・バンドなどでの活躍で知られる古楽界の大御所シギスヴァルト・クイケンや寺神戸亮氏が使っているヴィオロンチェロ・ダ・スパッラは、バディアロフ氏が作った楽器。ヴァイオリンと同じ構えでチェロの音域での演奏が可能になる楽器として、バロック・ヴァイオリニストを魅了する要素が確かにあるようです。今後もそれなりに演奏家が増えていくのでは。
ヴィオラを一回り大きくした位のボディ・サイズですが、太い巻き弦を使用することで、音域がチェロと同じになるようです。弦は下からC,G,D,A,E(ド、ソ、レ、ラ、ミ)の5本。だから6番のように音域の広い曲でも無理なく弾けるのでしょう。チェリストにとって4弦のチェロで無事弾き通す感動はあるでしょうが、この軽やかさこそ、6番本来の味わいかも知れません。更に興味深いことに、昨日の寺神戸さんのサイトに書かれていましたが、響きも4弦の場合より5弦にした方が良くなるようです。共鳴効果が生まれるのかも知れません。
彼の演奏は他にも3番のサラバンドのクリップもありますが、余り映像が良くないので、今回は外しました。ご希望の方は再生後のリンクからご覧下さい。

Dmitry Badiarov plays J.S.Bach, Cello Suite No.6/1

第6組曲のプレリュード。最後の音の前で終わっていますが。左手とボウイングが見えないのが残念。

Dmitry Badiarov plays J.S.Bach, Cello Suite No.6/2

第6組曲の2曲目、アルマンド。64分音符まで使った細かい譜分りで書かれていますが、これほど天上的な響きの大らかなアルマンドも稀有でしょう。これも音域が広くてチェロで弾くのは大変難儀な曲ですが、ここでは無理なく大らかに聞こえます。

Dmitry Badiarov plays J.S.Bach, Cello Suite No.2

5番と並んで6曲中2曲だけ短調で書かれた第2組曲からプレリュード。中ほどからが演奏。憂いを含んだ瞑想的な音楽に、この楽器の古風な音が実にぴったり。

Dmitry Badiarov - about BACH and HIS cellos

バディアロフ氏によるバッハの音楽と彼の楽器についての解説。この人ポリグロットのようで、スペイン語で解説しているビデオもありました。

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