ナーゼリーのタハリールとタスニーフ
今日も未アップだったナーゼリー・ビデオを2本。最近の彼の名唱を記録した映像で、カメラが近いのが嬉しい所です。
Shahram Nazeri: Konserte Tabriz 05
2006年アップの映像ですが、当ブログで取り上げるのは初だったと思います。
6月10日にアップしたセタール奏者マスード・シャアリとバルバット奏者のモハンマド・フィルーズィ他の伴奏。バルバットとセタール、ケマンチェの組み合わせは珍しいし、前半はナーゼリーさんの素晴らしいタハリール唱法がたっぷり聞けます。
Shahram Nazeri: Avaz, Masoud Shoari: SeTar, Mohammad Firoozi:
Barbat, Shervin Mohajer: Kamanche, Pejham Akhavas: Tonbak, Siavash
Nazeri: Daf
Nazeri,Shahram,Rumi, "Andak andak jamae mastan mi rasand".
昨日取り上げた2本目の同曲異演。CD「ゴレ・サッドバルグ」ではAndak Andak-TASNEEFとなっていました。この曲はルーミーの詩のようです。この歌のように明るいマーフール旋法がアルバムの全編を彩りながらも、グノーシスというのが謎ですが、私的には最も知りたいポイントですね^^ 詩の意味が知りたいものです。隣のケイホスロー・プールナーゼリーが、タンブールではなく、タールを弾いているのが珍しいように思います。
謎ついでに・・・
昨日のマジュヌーニー旋法の絵ですが、よく見るとライラとマジュヌーンの抱擁図だと思いますが、髪が長くて色の黒い方がライラで、青白く蜻蛉のような方がマジュヌーンでしょうか。
恋人ライラは病没して既に彼岸、マジュヌーンは彷徨の後にライラの墓で息絶えるラストシーンでしょうか。マジュヌーンの方がより高く昇天しているように見える所が、興味深いです。この辺、ニザーミーの「ライラとマジュヌーン」がスーフィズムの教科書と言われる所以でしょうか。
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