中国のタジク人
五輪も終わって、ほんとに火が消えたようですね^^ 笠松山の火事は、全国ニュースでも流れていましたが、明日は雨が降るようですし、徐々に鎮火に向かうのではと思います。ただ消化水が足りないようで、海水を使っているようなので、塩分を含んだ土壌からは今後青々した松が再生することはないかも知れません。今治の南のシンボルが変容してしまうのは、何か悲しい思いです。
そろそろウイグルを後にして、ウズベクに行こうと思いましたが、トゥーランドットがらみで興味深いクリップが見つかりました。ウイグルの西部にもいるイラン系のタジク人ですが、今日の中国の映画に主役でタジク族の俳優が出ているようです。中国語が全く分からないので、詳細は不明ですが、映画のタイトルはWhy are the Flowers Blooming So Red(「なぜその花はそんなに赤く咲くの」でしょうか? 中国語では花儿为什么这样红のようです)で、主題歌であるタジク民謡が重要なモチーフになっているようです。45年前のオリジナル映画~2006年のTVリメイク版~同年のミュージカル版~オリジナルのタジク民謡という構成。主題歌がしみじみとエキゾチックで、なかなかに良い歌です。それが中国の風景の中で聞こえると、何とも不思議な感じを覚えます。中国とタジク、日本にあてはめてみると、アイヌとの関係に近いのかなぁなどと想像してみたりもします。もしこの映画のこと、お分かりの方がいらっしゃいましたら、コメントをお待ちしております m(_ _)m
トゥーランドットのような話しは、考えてみれば唐から元の前位まではありうるのではと思います。西国からペルシア人、アラブ人などが頻繁に中国に渡来していた訳ですから。宗教でも、仏教やイスラームだけでなく、マニ教(摩尼教)、ネストリウス派キリスト教(景教)、ゾロアスター教(祆教)などが中国に伝わり、長安などで盛んでした。しかし現在では仏教とイスラーム以外はほとんど全て消滅し、本来の宗教儀礼は忘れられたようですが、中華風にリフォームされたそれぞれの寺院がいくらか存在するようです。福建の泉州には仏教寺院化した元マニ教寺院があるそうです。まだまだそんなサプライズが中国には色々潜んでそうな気がします。
以下ゾロアスター教の場合の一例(ウィキペディアより)
「唐代から元代にかけて対外貿易港だった福建省泉州市の郊外には波斯荘という村があり、現在でもペルシャ人の子孫たちが暮らしている。彼らは回族としてイスラム教を信仰しているが、宗教儀式の中にゾロアスター教の名残が見られるという。」
Tajik/Chinese Song - Why are the Flowers Blooming So Red
1 - movie version (1963)
2 - tv version (2006)
3 - musical opera (2005)
4 - original song (2006)
| 固定リンク
「中国」カテゴリの記事
- Wu Man and Sanubar Tursun(2019.10.02)
- ミャオ族 芦笙舞~トラジ~チベットの仮面劇(2019.09.06)
- 寒鴉戲水 - 潮州箏曲(2019.09.04)
- 中国の少数民族の音楽 ウイグル族、モンゴル族、朝鮮族、苗族、チベット族(2019.09.02)
- 潘迪華のブンガワン・ソロ(2014.07.28)
コメント