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2008年8月19日 (火)

ウイグルの弦楽四重奏

何日か前にウイグル風に変化したヴァイオリンやチェロがある云々書きましたが、女性の四重奏団映像が見つかりました。この弦楽器は大中小問わずHushtarと言うようです。発音はフシュタルでしょうか。左2本がヴァイオリン型、その右がヴィオラ型、一番右がチェロ型のHushtarのようです。ヴィオラ・ダ・ガンバやコントラバスのようなヴィオール族風の、なで肩に特徴があります。高音の方は胡弓式に立てて弓奏。低弦は西洋のチェロ式と同じです。
ビデオの解説によると、この楽器がウイグルで開発された時には、まだ西洋のヴァイオリンはウイグルでは存在しなかったそうです。これは驚くべきポイントだと思いましたが、ヴァイオリンのルーツがトルコ族の楽器にあると音楽学者が唱える根拠になっているようです。

この楽器、元の名前はQushtarだそうですが、QushとはBird, TarとはString.の意味で、これは鶯を象った糸巻き部分に由来するようです。一方現在のHushとはPleasantやJoyfulの意味だそうで、言葉遊びのようなちょっとした音の変化でしょうか、「鳥」が「楽しい」に置き換わったようです  
後ろの楽器は左がQalun, 右がTembur(タンブール、または長母音を入れずタンブルとも), 真ん中のフレームドラムはDapです。10世紀頃生まれたと言われるQalunは、いかにもアラブやトルコのQanunに似た名前ですが、中世イランのチャングという竪琴の流れを引く楽器だと、どこかで読んだ覚えがあります。サントゥールの流れを汲む打弦楽器の中国の揚琴(ヤンチン)とは別系統だと思います。
ここで演奏されている曲はウイグルの伝統的なものではなく、コンテンポラリーなエスニック・サウンドとでも言うのでしょうか。“ウイグル女子四楽坊”とでも形容するとイメージ的にピッタリかも 
前にアップした12ムカムの楽団にもHushtarが入っていましたが、この楽器のアンサンブルが入ると、ウイグル・オーケストラとでも言えそうな、華やかな響きになります。

Instrumental Uyghur Music ( Hushtar, Qalun, Tembur, Dap)

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