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2008年8月23日 (土)

ドランのムカム

一昨日舞踊をアップしたドラン(解説にDolan Mukam in Turpanとありますので、場所は南疆ではなくトゥルファンのある北疆の東寄りでしょうか?)のムカム映像が見つかりました。枠太鼓のダプを多用するようで、3人の歌い手が叩きながら歌っているのが、まず特徴的です。サタールの棹は短いですね。いや、これはケマンチェでしょうか。琴のように弾いているクァルーン(コーヌーン)は、音の揺れが面白い楽器ですが、youtubeでは音が拾い切れてないようです。全体に、典雅なウイグルの12ムカムのイメージとはかなり異なる、土着的な語り物のような印象を受けます。メンバーの面立ちから、モンゴル系起源らしいというのも分かるような気がします。
対比のために、前にアップしたビデオとダブる内容ですが、4本目に12ムカムを確立した立役者の一人アマン・ニサハーンの伝記映画(このウイグル・シリーズの最初の方でアップしました)の映像を上げておきます。こちらは典雅なウイグル王宮の音楽を再現した内容ですから、特にドラン・ムカムとは対照的です。

Dolan Mukam 003

Dolan Mukam004

Dolan Mukam006

12 mukam

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コメント

ドランとは、南疆の西部、カシュガル地区のヤルカンド県、メキト県、マラルベシ県、アクス地区のアワト県などにまたがるヤルカンド川とタリム川の流域地方です。ここに分布するのが、いわゆるドラン・ムカームで、INEDITのCD、LE MUQAM DES DOLAN の奏者は、メキト県ヤンタクの出身です。

投稿: hasuge | 2008年8月27日 (水) 22時07分

>hasuge様
コメント有難うございます。南疆とどこかで読んだのにyoutubeではトゥルファンとなっていたので、?となっていました。しかし、行ったことのない者にとって、北疆は中国やモンゴルの影響が強く、南疆はアーリア色が強くなると勝手に思い込んでいたので、意外な感じもあります。ドランはモンゴル系ルーツとある本で読んだことがありますが、南疆にもモンゴル系はモザイク状にいる、ということなのでしょうか。それかドランだけが、モンゴル系ではぽつんと南疆にいるということなのでしょうか。

投稿: Homayun | 2008年8月28日 (木) 00時26分

あのトゥルファンで、観光客相手にドラン・ムカームを演奏したということだと思いますが、トゥルファンという所が、ドラン地方のどこかにあるのかもしれませんね。メキト県にカシュガルという所があるくらいですから。ドラン人のルーツについては、モンゴル系説が主流ですが、その他に、キルギス人に起源を求める説や、ウイグル人そのものであるという説など色々あります。要するに、定説がないということです。2006年の統計では、新疆全体のモンゴル人はおよそ17万5千人、南疆で特に多いのがおよそ4万8千人のバインゴリン・モンゴル自治州で、さらにその6割強が有名なバインブラク草原一帯に居住しているとのことです。

投稿: hasuge | 2008年8月28日 (木) 15時50分

>hasuge様
詳細な情報を有難うございます。トゥルファンの同名の町があるかもとのこと。驚きです! ウイグルは複雑で一筋縄に行きませんね。それが魅力の一つだと思いますが、もう少し海外にもその豊かな文化が知られて良いのではと思います。

投稿: Homayun | 2008年8月30日 (土) 00時16分

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