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2008年8月12日 (火)

サタールとヤイリ・タンブール

ウイグルの楽器編に戻ります。一昨日の記事にえひ山さんから書き込みを頂きまして、その中に、タンブールはNHKの新シルクロードのオープニングに出てきた楽器では?とのお問い合わせがありました。私ははっきり記憶がないのですが、弓奏していたような気がするとのことですので、思い当たる楽器、サタールの演奏をアップしてみました。ただ、ソロはなかったので、インドの楽器との混合ですが、サタールの演奏シーンが確認できます。アンサンブルでの演奏図なら、先日の12ムカムの時に出てきました。
サタールに似た楽器ということで、トルコのヤイリ・タンブールのクリップも対比で上げておきます。同じトルコ系民族ですので、音のゆったりした使い方や動きなど、かなり似ているように思います。オスマン古典音楽では、理論上全音を9分の1(西洋は2つ、アラブやイランでは4つですが)に分けますので、非常に細かいフレットが付いています。
サタールもヤイリ・タンブールも、長い棹をスライドして上がるグリッサンドの音など、ぞくぞくっとしますが、いかがでしょうか。ヴァイオリンやチェロを模したような新しい創作楽器(楽器名がすぐ出てきません m(_ _)m)がアンサンブルではよく使われますが、機能性では勝っても、音の余韻の素晴らしさでは新しい楽器はサタールに敵わないようです。

ShantaaL: Indian-Uyghur Fusion Group

演奏者がよく見えませんが、もしかしたら日本人のグループでしょうか。楽器は左から、タブラ、サタール、シタール、ギター。サタールの超長棹は目立っています^^ この曲ではベンガルの弓奏楽器エスラジなどの代わりのように聞こえますが。

ercüment batanay - yaylı tambur ve tambur

トルコのタンブールとヤイリ・タンブールの名手エルジュメント・バタナイの多重録画。胴の大きい方が撥弦のタンブール。ヤイリ・タンブールは胴が小ぶりで、駒は弾きやすいように多少段差があるのでしょうか。ヤイリ・タンブールはオスマン古典音楽の繊細で妖艶な音の動きを表現できる素晴らしい楽器だと思います。ercüment batanayのCD情報はこちら

Uğur Varol - "Yaylı Tanbur" [1/5]

以前一度アップした若手のヤイリ・タンブール独奏。駒の近くを弾いて倍音を出すスル・ポンティチェロ奏法(ヴァイオリン族の用語ですが)のような音は、ちょっと辛いと思う人がいるかも知れませんが、これもテクニックの一つでしょう。

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コメント

 一昨日の記事と、こちらでもまた詳しく教えてくださりありがとうございます。サタールの名を忘れていました!確認したのですが新シルクロードOPに登場した楽器は確かに弓奏でした。おそらくサタールなのだと思います。

 既にご存知かもしれませんがこんな動画もありました↓
ttp://vision.ameba.jp/watch.do?movie=801695

 どちらもまだ生でじっくり演奏を聴いたことはありませんが、弓奏(サタール)の雰囲気、いいですねえ。なかなかに浸れます。 


 ヤイリ・タンブールというのもまた味わいのある楽器ですね(2番目と3番目の動画ではかなり雰囲気が違いますが)。撥弦タンブールとの絡みといい、仰るとおりオスマンのイメージです。

投稿: えひ山 | 2008年8月13日 (水) 20時31分

>えひ山さん
動画情報を有難うございます。
見てみましたが、やはり棹が長すぎて映像からはみ出していました(笑) 東京はウイグルの方も多いから、こういう機会も結構あるでしょうね。
トルコの方は、3本目がどちらかと言えば純オスマン古典、2本目は往年の奏者ですが、少しライトな演奏をする人だと思います。サナート歌手との共演もありますので。
やっぱり擦弦楽器は、どこのでも聞き手の心を鷲づかみにする所があるような気がします。

投稿: Homayun | 2008年8月14日 (木) 19時02分

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