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2008年9月13日 (土)

Monajat Yulchieva

クリッタさんから昨日の記事に、また今日マイミクのみしえるさんからはDVDが出ていたのではとの情報を頂きましたので、今日はモナージャト・ユルチエヴァのビデオを上げない訳には行きません。クリッタさん、みしえるさん、有難うございます m(_ _)m
ウズベク古典音楽界での重要さを考えれば、真っ先に取り上げるべき名歌手ですが、youtubeには彼女の映像がなかったので、これまでアップしていませんでした。何とyoutubeよりもっと映像の良いビデオがデイリーモーションにありました。これは上記フランス版DVDからの映像のようです。この人、フェルガナ-タシケント派とあるように、ウズベキスタン中部のブハラ~サマルカンドより東に位置する、タジキスタンにほど近いフェルガナ地方が拠点のようです。(紹介される国によってMonaajat Yultchievaという綴りも見られます。)
ユルチエヴァのCDは仏Ocoraと独Network Medienから出ていました。(音源情報はこちら)彼女の歌唱は、仏Ocoraの「中央アジア~古典音楽の伝統」にも含まれています。これは先日来名前の上がっている名手が揃っていますが、残念ながら廃盤。

ユルチエヴァについて、2002年に出た音楽之友社「世界の民族音楽ディスクガイド」掲載の拙稿を下記に転載しておきます。下のオコラ盤に付けたものです。近々再発されて入荷する予定です。

      
再発盤      旧ジャケット

ウズベキスタンの歌姫(1960年生まれ)の記念すべきオコラ盤。これぞウズベクというべき悠々たるテンポでしっとり歌われる彼女の愛称と同じ名のMonajat(「祈り」の意)は特に絶品。元々器楽演奏されていたスーフィーの祈りの旋律だそうだが、ウズベクのモスクの青が眼前に浮かぶような、ティムール時代にトリップしてしまいそうな香り高い感動的な名曲。ナイーヴで清々しく、既に風格と上品さを備えたフェルガナ-タシケント派のスター歌手として知られ、世紀に一人の逸材とまで言われている。

   

monâjât yultchieva

dailymotionを上げるのは初なので、一応リンクも載せておきます。
http://www.dailymotion.com/video/x1d45w_monajat-yultchieva_music

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コメント

これまでCDでしか聴いたことがなかった彼女の歌を、映像つきで聴けて感激しました。このDVDですが、まだフランスでは26ユーロで売ったいるみたいですよ。それから彼女の名前の表記ですが、様々な言語で異なるのは仕方がないですね。現在、ウズベク語はロシア文字からラテン文字に移行しつつあり、彼女の名前はラテン文字では Munojat Yo'lchieva と表記されます。o はどちらかというとアーに近く、o' がむしろオに近いですね。

投稿: hasuge | 2008年9月14日 (日) 16時26分

>hasuge様
原語表記有難うございます。ムナージャト・ヨルチエヴァとでもするのが比較的近いのでしょうか。
DVD何とか入れてみたいものです。

投稿: Homayun | 2008年9月16日 (火) 00時25分

他言語の発音をそのまま日本語で表記するのは、どだい無理な話です。同様に、他国でもそれぞれの言語に転記する際、一番近い音をあてはめているわけです。ですから、欧米系の諸言語の表記に引きずられることはないと思います。ウズベク語やタジク語の O の文字を表記する際、それをオと表記するのが一番気に障ります。彼女の場合、ムナージャト・ヨルチエヴァが妥当かなと、個人的には思います。姓のヨルチのヨルは、例のイェンギ・ヨルのヨルで道という意味です。ヨルチだと、正しい道へ導くものといった意味でしょうか。

投稿: hasuge | 2008年9月16日 (火) 09時17分

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受信: 2008年9月14日 (日) 15時34分

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