若手のウズベク古典アンサンブル
若手と思われるウズベクの古典音楽家たちによる演奏がかなり見つかりました。オコラなどで聞ける往年の大御所の演奏と少し感じが違うのが興味深いところ。
一本目はEnsemble "Moziy". Head of Ensemble Abror Zufarovと解説にあります。ドイラの刻むリズムは紛れも無いシャシュマコームの音楽なのですが、何かがオスマンの古典音楽にも似て聞こえます。青を基調にしたセットも、何か不思議な印象。全体に独特な感性を感じさせます。楽器はタンブール、ドタール、サト、ナイ、チャング、ドイラと、後一つチェロのような楽器は何でしょうか? 下が細くなっていますが(笑)
二本目は一本目で弓奏のサトを弾いていたAbror Zufarovのタンブール弾き語り。アンサンブルMoziyのリーダーのようです。若手らしくちょっと硬い感じもありますが、これだけの演奏を聞かせる人が出てきているのは頼もしい限り。右手にはシタールのように金属のメズラブをはめるようですが、その細かい音使いの装飾音形は本当に素晴らしいです。
Navro`zi ajam
Abror Zufarov "Tanbur"
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コメント
アブラール・ズファロフという演奏家は、頭は薄いですが、まだそんな歳ではないんでしょうね。イギリスARCのCD『Samarkand & Beyond 』にある演奏は、多分この人のものでしょう。このCDには、先日のアリ・ババハーノフの演奏も入っていますね。タンブールやサトを演奏する時、右手人差し指につける爪は、ウズベキスタンではナーフンと言います。本来はペルシア語のナーホンで、爪の意味です。
投稿: hasuge | 2008年9月26日 (金) 12時00分
UZBEK CLASSIC MUSIC というサイトを見つけました。まだ製作中のようですが、ウズベク古典音楽と若手の演奏家を紹介しています。その中に、アブラール・ズファロフもいました。生年は分かりませんが、タシュケント生まれで、音楽院でトゥルグン・アリマトフに学んだとあります。2人で撮った写真もありますし、曲を聴くこともできますよ。よかったら、覗いてみてください。classicmusic.uz です。
投稿: hasuge | 2008年9月26日 (金) 16時48分