ナハズブホ!
昨日はフンザの往年の興味深いビデオを見ました。この峠辺りの映像で、他に良いものはないかなと探しましたが、そうするとまたもや北フンザのワヒーの音楽に当たりましたf^^; イラン系ではないブルシャスキーとかでもっと面白いのがあるかと思いましたが、youtubeはほとんどがポップス。ちょっと意外です。当初は系統不明のブルシャスキー目当てでフンザに迷い込んだ?のですが、見ていく内にイラン系中心に追うことになってました(笑)
数日前の「ワヒーはイラン系+フンザの絶景」の記事にKarateginさんから詳しいコメントを頂きましたが、ワヒー人の言葉と言うのは、同じイラン系言語の中でも現代タジク語よりももっと中世までのソグド語(ソグドはシルクロード交易の主役的な民族)に近いそうです。
このコメントで思い出しましたが、NHKの初代の「シルクロード」で、ソグド直系の末裔と言われるヤグノービー(ヤグノブ人)を山奥に探し当ててインタビューするシーンがありました。攻め込んできたアラブ勢力から逃れて山奥に逃げ込み1000年余りの時を過ごしてきた彼らは、日本で言えば平家の落人のような存在でしょうか。そのインタビューは、日本語~ロシア語~タジク語~ヤグノブ語という大変な通訳のようでした。その中で「ありがとう」に当たる言葉は「ナハズブホ」と出てきましたが、その時「何と不思議な響き!」と思いました。現代ペルシア語の「モタシャケラム」とは全く音が違います。ではワヒー語では何と言うのか・・非常に興味あるところです^^
今日のビデオは今までのどれよりも伝統楽器が確認できるし、歌も素朴な味わいで良いですね。そろそろタジクに戻りソグドの足跡を探してみようかと思います。今日も見ていただいて、ナハズブホ!m(_ _)m
gojali muzic 2
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コメント
以前のクリッタさんのコメントに、有難うをフンザのワヒ語では「ラフティバフ」と言うとありますよ。タシュクルガンのワヒ語では、「ラマト」だそうで、これはウイグル語の影響でしょうか。アフガニスタンやタジキスタンでは、何と言うのか気になりますね。
投稿: hasuge | 2008年11月 1日 (土) 15時21分
>hasuge様
ご指摘有難うございます。確かにクリッタさんから一度お聞きしていました。失礼しました。
ダリー語やタジク語では「モタシャケラム」ではないのでしょうか?
投稿: Homayun | 2008年11月 2日 (日) 23時50分
少し言葉足らずでした。アフガニスタンやヤジキスタンのワヒ語では、という意味だったんです。フンザやタシュクルガンのように山の向こうではなく、アム・ダリヤを挟んでいるだけですから、同じ言い方だと思いますが。
投稿: hasuge | 2008年11月 3日 (月) 08時09分
>hasuge様
有難うございます。勘違いしておりました。タジクやアフガンにもワヒがいることを、ふと忘れてました。ワヒ語は、アフガンやタジクのタジク語とは、かなり異なる言語なのでしょうか。
投稿: Homayun | 2008年11月 3日 (月) 14時24分