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2008年10月16日 (木)

チトラリの音楽と踊り

ちょっとタジキスタンやバダフシャンの周辺の音楽を見てみます。パキスタン北西部のペシャワールから更に北のヒンドゥークシュ山中の地方はチトラリ(チトラル)と言われますが、この辺りには北インドの楽器のルーツが見られるだけでなく、タジキスタンや中央アジアの楽器との繋がりもよく見える所。旋律は大分インドに近寄った印象ですが、リズムはまだまだ中央アジア風かも。イラン系とインド系の違いはありますが、いわゆるチトラリ・シタールと昨日見たダヴラトマンドの手にしていたセタールは、形と言い音と言い、何と似ていることでしょう。また、近くは古代にはあの有名なガンダーラ王国があった辺り。アフガン国境に住む少数民族で、アレクサンダー大王の帝国以来の古代ギリシア人の末裔と言われるカラシャ族(音源)が住むのもこの辺です。パキスタン北部は、複雑で魅力的な民族文化が見られるだけでなく、インド・イラン(元をたどれば勿論兄弟民族ですが)両文化の接点にあたる地方だというのがよく分かります。

chitrali music 15

mansoor ali shahbab

phonik

若い女性(インド人?)がチトラリのリズムで踊っています。indian girls dance in Chitrali music ....but its not real it is doubing.....

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