ブルシャスキーの歌と踊り フンザとバダフシャン
フンザの言葉、ブルシャスキー語の歌と踊りが見つかりました。あわせてバダフシャンのリズムが確認できるクリップを3本目に。人々の顔立ちは確かにヨーロッパ的な人が多いように見えます。一方フンザの歌は表向きインド的なメロディ・ラインになっていますが、ベースのリズムがバダフシャンと似通っているように思います。バダフシャンとフンザはイスマイル派が多いのも、その理由の一つでしょうか。フンザの初日にはNonesuch Explorerの旧シリーズの「カラコルム~中央アジアの響き」(フンザとギルギットでの録音)の藤井知昭氏の解説を参照したので、あたかも秘境中の秘境の印象だったと思いますが、それは1980年前後位までのイメージで、現在では観光客が普通に訪れる土地になっているようです。ウイグルのカシュガルとの古くからの隊商路を通じてでしょうか、セットで旅する人もいらっしゃるようです。余談ですが、割と最近まで「風の谷のナウシカ」の「風の谷」のモデルは、フンザだと言われたことも多かったようです^^ 100歳以上の人が多い、桃源郷であることは確かなようですが。
Burushaski Song
Singer.. Shahid Akhtar Qalander
Burushaski Video.....Jaamip Gumanuma
Burushaski Video.....Jaamip Gumanuma Lay ( Talib Hussain )..www.hunzo.com
Pomiri Music
Music from Pamir Mountain
| 固定リンク
「パキスタン」カテゴリの記事
- カラシュとフンザ(2019.08.10)
- ナハズブホ!(2008.10.31)
- 大昔のフンザ(2008.10.30)
- バルティスタンのガザルとベリーダンス?(2008.10.29)
- セタール? チトラル・シタール?(2008.10.28)
コメント
パキスタン北部は谷ごと村ごとに人種が違うと言ってもいいほど多様な地域ですね。とにかく地形が入り組んでいて谷が深いので地図上で見るよりも隣村へ行くのが困難です。ちなみに言葉で見てみるとKalimabad(フンザの中心地)では「ありがとう」を「メルバニ」(Burushaski語)。(なんとなくトルコ系の響き) それより上流のGulmitやPasuでは「ラフティバフ」(Wahki語)。(ウイグルの「ラフメット」を思い出す) 数字の読み方も全然違います。Gilgitは四方八方から下りてきた多様な民族が住み着いていますから完全なミックスで、ありきたりに「シュークリア」(ウルドゥー語)ですが、昔はSkardu谷(K2のベースキャンプ方面)とよく似た言葉を話していたと聞きました。(こういう話は尋ねる人によって答えが違うので、あくまでも参考として)ちなみに、今はインド領になっているKargil(スリナガールとラダックの中間)ではPurik語を話しますが「メルバニ」が通じました。これまた20年前の情報でした。
投稿: クリッタ | 2008年10月21日 (火) 08時25分
クリッタ様
興味深い情報を有難うございます。フンザにも行かれたのですね。Burushaskiは本当に古代ギリシア語(当時のマケドニアの)に似ているのでしょうか。今はまた20年前とは言語状況も変っているかも知れませんね。コーカサスに匹敵する複雑さです。
投稿: Homayun | 2008年10月22日 (水) 00時25分
ブリシャスキーのありがとうは「ジュゴール」です。メルバニではないですよ。
投稿: sue | 2009年10月 8日 (木) 16時33分
>sue様
ご指摘有難うございました。私はフンザの来訪歴はありませんので、言葉は全く分りませんが、クリッタさんもいつかご覧になるでしょう。
投稿: Homayun | 2009年10月 8日 (木) 19時54分