多様なトルクメン音楽
ドゥタール弾き語りのバフシーの渋いイメージが強いトルクメンの音楽ですが、昨日の3本目(今日の1本目)はどうやらトルクメンの音楽のようですし(Karateginさんからコメント頂きました。いつも有難うございます。)、今日の3本目のウードやヴァイオリン、カーヌーン、ダラブッカ等の合奏は、明らかにアラブ~トルコ音楽系のもの。4本目はオスマンの古典音楽やメヴレヴィーなどのスーフィー系の音楽にも似ています。
しかし、海外にはほとんどバフシーのドゥタール弾き語りしか紹介されていないということでしょうか。イラン、アラブ、トルコ、中央アジア、カフカスの音楽が交錯する、音楽的に魅力的な所らしいことが見えてきました^^
Turkmen Music, Kerim Ilyasov at Chicago Turkish World Festiv
後半の太鼓は、リズムだけでなく、作り自体カフカス・ドラムにそっくり。真ん中あたりにレズギンカ風リズムが出てきます。後半はジャンベのような叩き方をしていますが(笑)
DAYMOHK ANSAMBLE (in Turkey)
上のビデオのドラムのリズムに似た例として、大分前にアップしたチェチェンのダイモク・アンサンブルの演奏から。レズギンカ型のリズム(タンタ、タタタのハチロク)を猛烈なスピードでリレー打奏しています。南北のカフカス(コーカサス)は去年の11~12月にかけてたっぷり回りましたので、ご参照下さい。チェチェンは昨日話題に上げたダゲスタンの西隣にある北カフカスの国。チェチェンは非印欧のコーカサス系ですが、ダゲスタンの中のトルコ系民族クムィクなどにもこのレズギンカ型のリズムが頻繁に聞かれます。カスピ海の対岸のトルクメンでこのリズムが聞こえるのはカスピ海南東岸だけなのか、内陸まで及んでいるのかが、知りたいところです。
Kerim Ilyas-Turkmen Instrumental Music 2
Tümata- Ala yazım- Cemaleddin Dibai
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